ジョー・ヒガシ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジョー・ヒガシ プロフィール
ジョー・ヒガシ(Joe Higashi、東 丈)はSNKの対戦型格闘ゲーム『餓狼伝説』『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズなどに登場するキャラクター。
目次 |
[編集] 概要
- 日本人でありながら単身タイに渡り、ムエタイのチャンピオンに上りつめた男。
- テリー・ボガード、アンディ・ボガードと共に初代『餓狼伝説』から登場しており、テリーやアンディと同様主役級のキャラクターであり、KOFシリーズでも二人とチームを組んだ「餓狼伝説チーム」として出場した(XIではムエタイのタイトルマッチに専念するため、初の不参加となった。餓狼チームのEDには登場している)。しかし、ボガード兄弟とは違いギース・ハワードとの深い因縁があるわけではなく、そのせいか作品を追うに連れコメディリリーフとしての扱いが多い。その最たるものが尻を出す挑発であろう(後述)。
- 『CAPCOM VS. SNK』シリーズではPROでダンと共に登場。急遽の追加だったためかPRO時点では技が少なかったが、2で大幅に追加された。
- 『KOF'96』以降、挑発がトランクスをずらして尻を出すというものになり、年を追うごとに出している時間が少しずつ長くなっていた。それも『'99』で止めたかと思われたが、ストライカー動作でこっそりとやっており、また『CAPCOM VS. SNK』に登場した際の挑発もこれであった。この演出が完全になくなったのは『KOF2002』ということになる。
- ビリー・カーンの妹リリィ・カーンに惚れているが、シスコン気味なビリーに邪魔されがちである。
- KOFシリーズでは同じムエタイ使いのキングをライバル視している(といっても、対等の相手とは見ていないようである)。
- 名前は幻魔大戦の東丈(あずま じょう)から。
- ゲームでは当初、強さを追い求めるストイックな性格で「ギバちゃん(柳葉敏郎)にちょっと似ている?」という設定だった(性格はコミックボンボン版餓狼でそのままに描写されている。外見については『餓狼伝説』制作時の設定画にカギカッコ内の文章をキャラデザイナーが走り書きしたもの)。なおアニメ『バトルファイターズ餓狼伝説』(以降のアニメ)での彼のイメージベースは『バトルファイターズ餓狼伝説』で声を演じた佐竹雅昭であるとキャラデザイナーの大張正己は語っている。
[編集] 必殺技
- ハリケーンアッパー
- 拳を思いっきり振り上げて起こした竜巻を、地を這うようにして飛ばす飛び道具。初代『餓狼伝説』に登場するマイケル・マックスの「トルネードアッパー」をコピーした技。
- KOFでは『'96』から強で出すと2発連続で飛ばす(下記の「爆裂ハリケーン」と同様)。
- 爆裂ハリケーン
- 「ハリケーンアッパー」を2~3発連続で飛ばす技。『餓狼伝説 WILD AMBITION』(以下『WA』)では通常の「ハリケーンアッパー」からの追加入力技となっている。
- タイガーキック
- 全身を炎(あるいはオーラ)で包みながら飛び膝蹴りをする技。初代『餓狼伝説』では突進技だったが、『餓狼伝説2』から対空技となる。KOFでは炎に包まれなくなった。メガドライブ版餓狼1では虎の姿をしたオーラをまとっている。
- 爆裂拳
- 『龍虎の拳』シリーズのリョウ・サカザキらの技「暫烈拳」のように(相手をロックすることはないが)素早いパンチを連打する技。作品によっては、以下の突進技に派生する。
- KOFでは『'96』から、左右のフックとアッパーの連打を繰り返しつつ少しずつ前進する技に変わっている。
- 『CAPCOM VS. SNK 2』では素早い両拳の連打となっていて、餓狼シリーズ版とKOF版の両方を折衷した形になっている。また中か強で出すと最初にある程度前進する。
- 爆裂フック
- 『リアルバウト餓狼伝説スペシャル』(以下『RBS』)以降の、「爆裂拳」からの突進技の派生技。
- 爆裂アッパー
- 同じく「爆裂拳」からの突進技の派生技。『リアルバウト餓狼伝説2』(以下『RB2』)で追加。
- 爆裂フィニッシュ
- KOFでの「爆裂拳」からの派生技。
- スラッシュキック
- 中段の飛び蹴りを放つ突進技。作品によっては、ヒットすると自動的に追加技を放つ。
- 黄金のカカト
- 『餓狼伝説3』から登場した、テリーの「クラックシュート」に似た浴びせ蹴りの突進技。
- プレッシャーニー
- 『リアルバウト餓狼伝説』(以下『RB』)から登場した技。『RBS』では頭を低くしての突進から飛び膝蹴りに繋ぐ。
- 黄金のふくらはぎ
- 『RBS』の「プレッシャーニー」の追加入力技。飛び膝蹴りで吹っ飛ばした相手を「黄金のカカト」と同じ動作で叩き落とす。
[編集] 超必殺技、潜在能力
- スクリューアッパー
- 『餓狼伝説2』から登場した「ハリケーンアッパー」の強化版。「ハリケーンアッパー」のようには飛ばないが、画面上まで竜巻が届いているため、まずジャンプで越すことは出来ない。『餓狼伝説3』からはグラフィックが迫力あるものに描きかえられ、加えて反対のラインにいる相手にもヒットするように設定された。
- スライドスクリュー
- 『餓狼伝説3』から登場した「スクリューアッパー」を端まで飛ばす潜在能力。『3』では「潜在能力版スクリューアッパー」とまだ正式な技名は決定していなかった。上記の技名になったのは『3』の続編である『RB』から。
- タービュランスアッパー
- 『WA』でのオーバードライブパワー。ダッシュから「スクリューアッパー」を繰り出し、それに巻き上げられた相手をさらに「黄金のカカト」などで追撃、止めにジャンピングアッパーカットを決める。
- ダブルサイクロンアッパー
- 『CAPCOM VS. SNK 2』で登場した同シリーズのオリジナル技。左右同時のアッパーで前後に「スクリューアッパー」を発生させる。片方の竜巻を当てる事もできるが、二つの竜巻に挟み込むようにも使える。
- クロスギガンテス
- 『KOF2002』でのMAX2。「ダブルサイクロンアッパー」の竜巻が交差して前後に飛ぶようになったもの。
- 爆裂ハリケーンタイガーカカト
- 『KOF'97』から登場した、乱舞系の突進技の超必殺技。最初に「爆裂拳」で殴りながら突進して、次に「ハリケーンアッパー」(もしくは「爆裂ハリケーン」)を喰らわせて、続けて「タイガーキック」に繋げ、最後に「タイガーキック」をキャンセルした形で空中で「黄金のカカト」で相手を地面に叩きつける。
- なお、『リアルバウト餓狼伝説スペシャル ドミネイテッドマインド』に隠し超必殺技として(『KOF』シリーズから)逆に採用される形となった。
- サンダーファイヤー
- 『RB2』での潜在能力。炎を纏った蹴りの連打から「プレッシャーニー」のものと同じ飛び膝蹴りを決める。
- 黄金のタイガーキック
- 『KOF2001』から登場した、全身にオーラを発しながら真横に飛び膝蹴りで突進する技。初代『餓狼伝説』の「タイガーキック」を再現したもので、現在では使われなくなった斜め止めという特殊なコマンドもあえてそのまま使用している。
- 史上最強のローキック
- 『KOF'99』から『KOF2001』までに登場。気合を込めたローキックを放つ。
- 史上最強の爆裂ストレート
- 『KOF2003』でのリーダー超必殺技。気合を込めたストレートを放つ。ガード不能である。
[編集] 声優
- 生瀬勝久(餓狼伝説2、餓狼伝説SPECIAL、KOF'94)
- 檜山修之(餓狼伝説3~、KOF'95~、アニメ「バトルファイターズ 餓狼伝説2」及び「餓狼伝説 -THE MOTION PICTURE-」)
- 矢尾一樹(電撃CD文庫「餓狼伝説」)
- 佐竹雅昭(アニメ「バトルファイターズ 餓狼伝説」)
- 本業は格闘家だが、特別出演。