餓狼伝説
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ジャンル | 対戦格闘ゲーム |
対応機種 | アーケード[AC] ネオジオ[NG] スーパーファミコン[SFC] メガドライブ[MD] X68000[X68K] ネオジオCD[NGCD] プレイステーション2[PS2] |
開発元 | [AC][NG][NGCD]:SNK [SFC]:タカラ [MD]:セガ [X68K]:魔法 [PS2]:SNKプレイモア |
発売元 | [AC][NG][NGCD]:SNK [SFC]:タカラ [MD]:セガ [X68K]:魔法 [PS2]:SNKプレイモア |
人数 | 1~2人 |
メディア | [AC]:MVS [NG][SFC][MD]:ROMカセット [PS2]:DVD-ROM |
発売日 | [AC]:1991年 [NG]:1991年12月1日 [SFC]:1992年11月27日 [MD]:1993年4月23日 [X68K]:1993年5月21日 [NGCD]:1994年9月9日 [PS2]:2006年7月20日 |
価格 | [NG]:23,800円 [SFC]:9,800円 [MD]:9,800円 [X68K]:8,800円 [NGCD]:5,800円 [PS2]:5,040円 |
対象年齢 | CERO:12才以上対象(PS2) |
コンテンツアイコン | 暴力(PS2) |
デバイス | 1レバー+3ボタン |
『餓狼伝説』(がろうでんせつ)は、1991年にSNKが発売した2D対戦格闘ゲーム、およびそれを筆頭とする対戦格闘ゲームのシリーズである。海外ではFatal Fury(致命的な復讐の女神)と表記されFFと略されることがあるが、これはファイナルファンタジーやファイナルファイトと混同されることが多く、この3者を"FFa"(ファイナルファンタジー)/"FFi"(ファイナルファイト)/"FFu"(餓狼伝説)として区別することが多い。日本では単に餓狼と呼ぶのが一般的である。その他のシリーズ作では、REAL BOUT餓狼伝説についてはRBと、餓狼MARK OF THE WOLVESはMOWと略することもある。
1992年には「バトルファイターズ 餓狼伝説」のタイトルでアニメ化され、1994年に劇場版「餓狼伝説 -THE MOTION PICTURE-」も公開された。
ゲーメストやコミックボンボンで漫画化もされたが、ボンボン版(他の漫画版と区別するため「ボンボン餓狼」とも呼称される)はかなり突っ込み所の多いものに仕上がっている。
「餓狼伝説」というタイトルは、夢枕獏の小説「餓狼伝」から取ったものと思われる。
目次 |
[編集] シリーズタイトル一覧
- 餓狼伝説
- 餓狼伝説2
- 餓狼伝説SPECIAL
- 餓狼伝説3
- REAL BOUT 餓狼伝説
- REAL BOUT 餓狼伝説SPECIAL
- REAL BOUT 餓狼伝説SPECIAL DOMINATED MIND
- REAL BOUT 餓狼伝説2 THE NEWCOMERS
- 餓狼伝説 WILD AMBITION
- 餓狼 MARK OF THE WOLVES
[編集] 餓狼伝説(初代)
[編集] 基本ゲームシステム
1991年11月25日登場。8方向レバーとパンチ・キック・投げの3ボタンで構成されている。本作品の特徴として、フィールドが手前と奥の2ライン存在することが挙げられる。後の作品では任意に移動可能で戦略にも影響するが今作品ではCPUのみ任意に移動可能、プレイヤーはライン移動した相手を追いかけたときや相手に吹き飛ばされた時のみ別ラインに移動できる。
必殺技は他の格闘ゲーム同様1人のキャラに複数用意されているが、インストラクションカード(操作方法等を記した紙)にはその内の1つずつしか記載されておらず(いずれも突進技)、CPUを2人倒す毎に出るボーナスステージ後に使用しているキャラに対応したコマンドが1つずつ公開される。(もちろん始めからコマンドを知っていれば最初から使える)
[編集] 登場キャラクター
[編集] プレイヤーキャラクター
- テリー・ボガード[Terry Bogard]
- 主人公。ギースに暗殺されたジェフ・ボガードの息子。唯一シリーズ皆勤賞。しかも、餓狼シリーズだけでなく、KOFシリーズ、VSシリーズにも皆勤賞と、まさにSNK格闘ゲームの顔である。
- アンディ・ボガード[Andy Bogard]
- テリーの弟で骨法の達人。開発当初は彼の方が兄になる予定だった。
- ジョー・ヒガシ[Joe Higashi]
- 「嵐を呼ぶ男」の異名をもつムエタイチャンプ。日本式に名前を書くと「東丈」。
[編集] 敵キャラクター
- マイケル・マックス[Michael Max]
- 竜巻を起こす技「トルネードアッパー」を使いこなすプロボクサー。その後はアクセル・ホークのトレーナーを務めているようだ。
- ダック・キング[Duck King]
- マーシャルアーツを使うモヒカン頭の青年。昔、テリーと喧嘩して負けたことからなんとかして勝とうとテリーを追いかけてあらゆる格闘技大会に出場して、何とかテリーを打ち負かそうとしている。
- タン・フー・ルー[Tung Fu Rue]
- ジェフとギースの師匠。テリーとアンディの師匠でもある。
気の力で凄い筋肉質に変身する。
- リチャード・マイヤ[Richard Myer]
- サウスタウンにある“パオパオカフェ”のオーナーで、カポエイラの使い手でカポエイラの普及のために参加。大会後はテリー達と友人関係にある。
- ホア・ジャイ[Hwa Jai]
- 酒を飲むとパワーアップするムエタイ戦士。後の作品では引退し、ジョーのセコンドを勤める。
- ライデン[Raiden]
- 悪役レスラー。後の作品では改心し、正統派レスラー“ビッグ・ベア”として登場する。ちなみに、SNKのプロレスゲーム「ファイヤースープレックス」には彼と縁のあるキャラが登場している。
- ビリー・カーン[Billy Kane]
- 決勝戦の対戦相手で、ギースの側近の棒術使い。棒を無くすと途端に気弱になる。
- ギース・ハワード[Geese Howard]
- サウスタウンを牛耳る最強の男。最強の飛び道具「烈風拳」と、あらゆる技を受け止めて投げる「当て身投げ」を会得している。対戦前に「許るさーん!!」と叫んだことでも有名。ネオジオ版とスーパーファミコン版の一部ロムでは、飛び道具を当て身投げするバグがあった(飛び道具をギースが受けると、キャラクターがギースの目の前にワープして投げられてしまう)。
[編集] 移植作品
- ネオジオ版 SNK 1991年12月1日発売 23,800円
- アーケードと基板の仕様は全く一緒なので、ゲーム内容の違いは一切無い。ROMカートリッジなので読み込みの時間なども無く、クレジットのシステムやオプション等の違い以外は全く同じである。家庭用ゲーム機で移植された中では一番評価が良い作品に仕上がっている。容量は55メガ[要出典]。
- スーパーファミコン版 タカラ 1992年11月27日発売 9,800円
- 2ラインが削除され1ライン制になり、また、2人協力モードが廃止され無くなった。それ以外は基本的にアーケード版に準拠した作りであり画面のグラフィックやステージの背景画なども綺麗。だが、操作感覚が非常に悪く、必殺技が思うように出ないことで有名。ネオジオ版ではボーナスステージが腕相撲マシーンとの勝負だったが、こちらでは砂浜で左右から飛んでくるタイヤを打ち返すというものになぜか変更されている。主人公以外の敵キャラは2P側しか使えず、1P側はかなり理不尽な仕様である。容量は12メガ[要出典]。
- メガドライブ版 セガ 1993年4月23日発売 9,800円
- すでにアーケード等で「餓狼伝説2」が稼動していた頃の発売で内容は一工夫加えられているが、ロムの容量問題の為かホア・ジャイ、ビリー・カーンの二人は削除されている(ネオジオ版ではダックステージの背景にリチャード・マイヤがいたが、それがホア・ジャイに変更され、リチャード・マイヤステージの背景にはビリー・カーンがいる。削られた二人の代わりに途中で二回、乱入という形でテリー、アンディ、ジョーの内、選択中のキャラ以外の二人と対戦することになっていて、対COM戦のステージ数自体はネオジオと同じ)。グラフィックの色数がSFC版やネオジオ版より少ない。チープかつ質素な印象の画面・内容ながら、操作感がSFC版に比べ非常に軽快で、いかにも格闘ゲームっぽくなり、また、ライン移動が餓狼伝説2以降のように自分の意思で移動出来るようになった。対戦モードでは1P・2Pとも敵キャラが使える。容量の問題で二人協力モード、ボーナスステージは無い。容量は10メガ[要出典]。
- X68000版 魔法 1993年5月21日発売 8,800円
- アーケードの移植ではなくネオジオ版の移植だが、アーケード版の完全移植に近い出来である。しかし、その分ローディング時間が他の移植作に比べ長い。
- ネオジオCD版 SNK 1994年9月9日発売 5,800円
- 基本的にネオジオ版とほとんど同じ内容。ソフトの定価がROMカートリッジのネオジオに比べて非常に安かったものの他の作品に比べ読み込み時間が異常に長かった。55メガ[要出典]。
- プレイステーション2版 SNKプレイモア 2006年7月20日発売 5,040円
- NEOGEO オンラインコレクションの第5弾「餓狼伝説 バトルアーカイブズ1」の収録タイトルの一つとして移植。PS2版専用の追加要素を除き、アーケード版のほぼ完全な移植となっている。光ディスクメディアのDVD-ROMを採用しているPS2の特性上しかたなく、ロムカセットを採用しているネオジオ版やSFC版などは違ってロード時間が発生するが、各作品とも一括で読み込めるようにようになっており、ロードさえしてしまえば、メインメニューに戻るとき意外はロードは一切発生しない。
[編集] 参考文献
- ALL ABOUT SNK対戦格闘ゲーム 1991-2000(ISBN 4-88554-677-X)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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餓狼伝説 | 餓狼1 - 餓狼2 - 餓狼SP - 餓狼3 - RB餓狼 - 餓狼MOW - 登場人物 |
龍虎の拳 | 龍虎1 - 龍虎2 - 龍虎外伝 |
サムライスピリッツ | 初代 - 真 - 斬紅郎 - 天草 | 零 - 剣客伝 - 登場人物 |
ザ・キング・オブ・ファイターズ | '94 - '95 - '96 - '97 - '98 - '99 - 2000 | 2001 - 2002 - 2003 - NW - XI - XII - 登場人物 |
風雲黙示録 | 風雲黙示録 - 風雲スーパータッグバトル |
月華の剣士 | 月華の剣士 - 第二幕 |
ハイパーネオジオ64 | 侍魂 - 侍魂2 - 新章 - 餓狼WA - 武力ONE |
ADK | ワールドヒーローズ - 痛快GANGAN行進曲 - ニンジャマスターズ |
ネオジオポケット等、携帯ゲーム機 | KOF R - 餓狼FC - サムスピ! - 月華特別編 - 頂上決戦 SNK VS. CAPCOM - KOF EX |
SNKプレイモア・3Dシリーズ | KOF MAXIMUM IMPACT - サムライスピリッツ閃 |
クロスオーバー | SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS - ネオジオバトルコロシアム |
その他 | NEOGEO オンラインコレクション |
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