スクミリンゴガイ
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?スクミリンゴガイ | ||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||
Pomacea canaliculata | ||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||
スクミリンゴガイ | ||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||
Apple snail |
スクミリンゴガイ(英名 Apple snail、学名 Pomacea canaliculata)は、リンゴガイ科(旧分類 中腹足目 リンゴガイ科)の巻貝の一種。淡水産の大型巻貝で、タニシとは科が異なる。「ジャンボタニシ」として有名な外来種でもある。
南アメリカ・ラプラタ川流域原産だが、食用として1981年に台湾から長崎県と和歌山県に持ち込まれたのが日本へ持ち込まれた最初の例である。しかし、需要もなく、採算が取れないため廃棄された。そこから逸出したものが野生化し、西日本で分布を広げている。この経過は、アフリカマイマイの場合と共通している。
水田に生息しイネを食害することがあり、問題視される。生息地では、用水路やイネなどに産みつけられる卵のどぎついまでに鮮やかなピンク色がよく目だつのですぐ分かる。水路の壁一面に卵が張り付いているような場所もあり、気味悪がられることが多い。
[編集] スクミリンゴガイを利用して除草
水田の除草手段としてスクミリンゴガイを利用しようという動きもある。ただし、これには均平な代かきと微妙な水管理が必要である。方法は、稲苗が標的となる田植え直後は、水張りをゼロにして、スクミリンゴガイを眠らせる。その後、1日1mmで水深を上げ、雑草の芽を食べさせる。10日後にいっきに5cmの深さにする。こうすれば、株元が固くなった稲よりも、生えてくる雑草を好んで食べてくれるので、除草剤なしで栽培が可能であるという。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- スクミリンゴガイのホームページ - 九州沖縄農業研究センターHP