スタニスワフ・レム
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スタニスワフ・レム (Stanisław Lem, 1921年9月12日 - 2006年3月27日)は、ポーランドの小説家、SF作家、思想家。
目次 |
[編集] 経歴
1921年、ポーランドのルヴフ(現ウクライナのリヴィウ)に生まれる。医学部で生物学を学ぶ傍ら、数学や、思想・哲学の研究も行う。大学卒業後は大学に研究員として勤務。1946年、ルヴフがソ連に割譲されると、クラクフに移住。
1951年、『金星応答なし』で本格的にSF作家としてデビュー。代表作のひとつ『ソラリスの陽のもとに』は、『惑星ソラリス』(1972年、監督アンドレイ・タルコフスキー)および『ソラリス』 (2003年、監督スティーブン・ソダーバーグ)として2度映画化された。
1982年に戒厳令が敷かれると、ベルリン、ウィーンに住んだが、1988年帰国。2006年3月27日、クラクフのヤギェウォ大学病院にて死去。享年84。
[編集] 著作
[編集] 長編
- 『宇宙飛行士たち (Astronauci)』 1951年。邦題 『金星応答なし』
- 『マゼラン星雲 (Obłok Magellana)』 1956年 (未訳)
- 『捜査 (Śledztwo)』 1959年。邦題 『捜査』
- 『エデン (Eden)』 1959年。邦題 『エデン』
- 『ソラリス (Solaris)』 1961年。邦題 『ソラリスの陽のもとに』(1965年早川書房),『ソラリス』(2003年国書刊行会)
- 『星からの帰還 (Powrót z gwiazd)』 1961年。邦題 『星からの帰還』
- 『発見された手記 (Pamiętnik znaleziony w wannie)』 1961年。邦題 『浴槽で発見された日記』(1980年集英社), 『浴槽で発見された手記』(1983年サンリオ出版)
- 『無敵 (Niezwyciężony)』 1964年。邦題 『砂漠の惑星』
- 『汝は声 (Głos Pana)』 1968年。邦題 『天の声』
- 『枯草熱 (Katar)』 1976年。邦題 『枯草熱』
- 『大失敗 (Fiasko)』 1987年。邦題 『大失敗』(2007年国書刊行会)
[編集] 短編集
- 『宇宙飛行士ピルクス物語 (Opowieści o pilocie Pirxie)』 1968年。邦題 『宇宙飛行士ピルクス物語』
- 『完全な真空 (Doskonała próżnia)』 1971年。邦題 『完全な真空』
- 『すばらしきレムの世界 1・2 (Opowiadania)』
- 『レムの宇宙カタログ (The Best of Stanisław Lem)』
- 『虚数 (Wielkość urojona)』 1973年。邦題 『虚数』
[編集] 『ロボット』シリーズ (ツィベリアダ)
- 『ロボット物語 (Bajki Robotów)』 1964年。邦題 『ロボット物語』
- 『ツィベリアダ (Cyberiada)』 1965年。邦題 『宇宙創世期ロボットの旅』
- 『完世音菩薩 (Kobyszcze)』
- 『トルルの機械』
- 『みごとな青あざ』
- 『赤鉄王子と水晶王女の物語 (O Królewiczu Ferrycym i królewnie Krystali)』
[編集] 『泰平ヨン』シリーズ
- 『恒星日誌 (Dzienniki gwiazdowe)』 1957年(1971年に加筆)。邦題 『泰平ヨンの航星日記』・『泰平ヨンの回想記』(のちの2分冊版にもとづき刊行)
- 『現場検証? (Wizja lokalna)』 1981年。邦題 『泰平ヨンの現場検証』
- 『未来学会議 (Kongres futurologiczny)』 1983年。邦題 『泰平ヨンの未来学会議』
[編集] 評論集・随想集
- 『技術大全 (Summa Technologiae)』 1964年 (未訳)
- 『高い城 (Wysoki Zamek)』 1966年。邦題 『高い城・文学エッセイ』
[編集] 関連リンク
- Solaris 公式サイト(ポーランド語 / 英語)。レム自身が解説するレムの経歴などもあり。