スティーヴン・イッサーリス
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スティーヴン・イッサーリス(Steven Isserlis, 1959年 - )はイギリスが生んだ最も著名なチェロ奏者の一人。多岐にわたるレパートリーと、ガット弦を用いた個性的な音色によって有名。祖父ユリウス・イッサーリスはロシア帝国で学んだモルドバ出身の音楽家である。
[編集] 略歴
- ロンドン生まれ。10歳からロンドンの国際チェロセンターでジェーン・コーワンに師事。
- 1976年、アメリカのオバーリン大学に留学。
- 1977年、ロンドンでデビュー・リサイタルを開く。
- 1993年、アメリカでピアティゴルスキー芸術賞を受賞。同年、イギリスのロイヤル・フィルハーモニック協会から年間最優秀器楽演奏家賞を受賞。
- 1997年、ザルツブルク音楽祭に参加、「メンデルスゾーンとその周辺」と題したシリーズで、メンデルスゾーンの室内楽を中心に据えたプログラムで高い評価を得た。
- 1998年、大英帝国勲章を授与される。ロンドン、ウィグモアホールを中心に、「シューマンとその仲間たち」と題した、16回に及ぶシリーズプログラムをプロデュースし高い評価を得る。
- 2000年、ロベルト・シューマンの生地ツヴィッカウ市からシューマン賞受賞。
協奏曲と室内楽の演奏に活躍し、長年忘れられてきた作品の復活にも取り組んでいる。コーンウォルでマスタークラスを主宰。ジョシュア・ベルやタベア・ツィンマーマンなどと長きにわたる協力関係のもとに、数多くの音楽祭を組織している。
愛器は、日本音楽財団より貸与されたストラディヴァリウス・「フォイアーマン」。それ以前は1745年製のグァダニーニを使用していた。ガット弦の響きを重視し、協奏曲などで音量的に不利になってもスチール弦を用いないことで知られる。1994年にBMGと専属契約したが、現在、Hyperion、Virgin Classics、BIS等各レーベルに録音している。 著書に、子供向け音楽書『もし大作曲家と友達になれたら・・・』(音楽之友社)。また、邦訳出版は今後の予定だが、2006年5月に欧州では発売された続編『Why Handel Waggled His Wig?』がある。 イッサーリスはまた、自ら企画構成した室内楽シリーズや、埋もれた名曲の発掘を含めて、一人の作曲家に焦点をあてたCD録音等で、作曲家の生涯や楽曲につき、徹底して掘り下げて紹介する態度で知られているが、特にロベルト・シューマンについてはその造詣の深さで知られ、自らの著書の中でも傾倒ぶりに言及している。 2006年11月来日の折にもシューマン没後150年を記念し、初の日本におけるプロデュース公演といえる、スティーヴン・イッサーリスプレゼンツ シューマン・プロジェクト2006への企画・出演が予定されている。
[編集] 関連サイト
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