チーム長野

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チーム長野（-ながの）は、長野県カーリング協会に所属する女子カーリングチームで、社団法人日本カーリング協会（JCA）の強化指定Bチーム。長野県御代田町のカーリングホールみよたを活動拠点にしている。トリノオリンピック代表のチーム青森とは互いにライバルであり、五輪出場権をかけて最後まで争った。2006年の世界カーリング選手権と2007年のアジア冬季競技大会に日本代表として出場した。

[編集] 略歴

1994年　軽井沢町立軽井沢中学校のカーリング部に所属していた土屋由加子、園部淳子らがチームカルテットを結成。
1995年　チーム名をチームPICTICに変更。
1997年　園部智子（園部淳子の妹）が正式加入。
1998年　日本ジュニアカーリング選手権に初出場、2位。以後ジュニア最後の年の2001年まで4年連続2位で、結局、この大会では一度も優勝できなかった。この間に優勝したシムソンズと空知こざくらには、後にチーム青森を結成する小野寺歩と林弓枝（シムソンズ）、目黒萌絵と寺田桜子（空知こざくら）がそれぞれ所属していた。また、この年に一般の日本カーリング選手権にも初出場し、3位になる。
1998年2月　長野オリンピックの聖火リレーにチームで参加、最後に園部淳子がカーリング競技の会場となった軽井沢町の聖火台に聖火を点灯した。
2001年　00年-01年シーズン終了後、メンバーが2人抜け、土屋と園部姉妹の3人だけになってしまい、チーム解散の危機に直面するが、亀山智恵美が正式加入し再出発。
2003年佐藤みつきがフィフスとして加入（ジュニアチームと掛け持ち）。
2003年6月　園部淳子と亀山智恵美が車で一緒に帰宅中に玉突き事故に巻き込まれ重傷を負う。
2004年　日本カーリング協会の規定変更により、04年-05年シーズンから公式チーム名をチーム土屋に変更。
2005年2月23日-27日日本カーリング選手権で青森県協会（チーム青森）を破り初優勝、パシフィックカーリング選手権への出場権を獲得する。なお、この大会の直前に行われた日本ジュニアカーリング選手権で、佐藤みつきが掛け持ちで所属していたチーム掛川（Wish）が優勝しており、佐藤はこの年の一般とジュニアの全日本タイトル二冠を達成したことになる。その日本ジュニア選手権で準優勝だったのが、後にチーム青森に加わる山浦麻葉がスキップをつとめるチーム岩崎（ブルペン☆girl）だった。
2005年　日本カーリング協会の規定変更により、05年-06年シーズンから公式チーム名をチーム長野に変更。佐藤みつきが正式加入（ジュニアチームを離れ、チーム長野でのプレーに専念）。
2005年11月23日　2月の日本カーリング選手権で既にオリンピック代表に内定していたチーム青森に連勝して優勝した実績が買われ、改めて両チームによるトリノオリンピック代表選考会が北海道常呂町（現北見市）で行われた。それまでの国際大会などでの実績で勝るチーム青森は1勝すればいいのに対し、チーム長野は2勝することが代表権を獲得するための条件とされた。しかし、第1戦でチーム青森に敗れ、オリンピック出場はならなかった。
2005年12月2日-7日　台北で行われたパシフィックカーリング選手権に初出場し初優勝、世界カーリング選手権への出場権を獲得する。
2006年2月1日-5日　長野県軽井沢町で行われた軽井沢国際カーリング競技大会に日本カーリング協会推薦の全日本女子チームとして出場、準決勝に進出し、3位になる。なお、この大会には、後にチーム長野に加わる佐藤美幸が全日本ジュニアチームのサードとして、また後にチーム青森に加わる山浦麻葉が長野県選抜チームのスキップとして出場していた。
2006年3月8日-12日　連覇をめざして日本カーリング選手権に出場したが、決勝でチーム青森に敗れ準優勝に終わる。なお、チーム青森とは合計3度対戦したが、3戦3敗となってしまった。
2006年3月18日-26日　カナダで行われた世界カーリング選手権に初出場、通算成績3勝8敗の11位で終える。通算成績こそ振るわなかったが、トリノオリンピックで準決勝に進出し4位になった大ベテランのDordi Nordby率いる強豪ノルウェーに勝利し、さらに園部淳子が参加選手全員の投票によって最も競技技術とスポーツマン精神を併せ持った選手に贈られるFrances Brodie Awardを受賞した。この賞はRhona Martin（イギリス）、Dordi Nordby、Madeleine Dupont（デンマーク）、Cassandra Johnson（アメリカ）など各国のトップクラスの選手達がかつて受賞している名誉ある賞で、日本人の受賞は1995年の石垣綾子以来史上2人目の快挙だった。
2006年9月　学業に専念するため亀山智恵美がチームを離れ、かわりに佐藤美幸がフィフスとして加入（チーム軽井沢ジュニア＝Wishとの掛け持ち）。
2006年12月16日-17日　当初は3月の日本カーリング選手権で優勝したチーム青森が2007年3月に青森で行われる世界カーリング選手権の日本代表に内定していたが、主力選手の小野寺歩と林弓枝がチームを離れたため、改めてチーム青森とチーム長野による日本代表選考会が前年のオリンピック代表選考会と同じ北海道北見市（旧常呂町）で行われた。5戦のうち先に3勝したチームが日本代表になるという形式で、試合は両チームともに2勝2敗で第5戦までもつれこんだが、その最後の第5戦でチーム青森に敗れ、通算成績2勝3敗となり代表権獲得はならなかった。
2007年1月28日-2月4日　中華人民共和国の長春で行われたアジア冬季競技大会に初出場。予選は5勝1敗で1位通過したものの、決勝で韓国に逆転負けをきし、準優勝に終わる。
2007年2月21日-2月25日　日本カーリング選手権に出場。決勝は再びチーム青森との対戦になった。しかし、延長11エンドにおよぶ激闘の末敗れ、準優勝に終わる。この試合は、リードを許していた第7エンドで青森のミスにつけこみ5点獲得するビッグエンドをつくり逆転し突き放したが、このリードを守りきれなかった。

[編集] 選手

現在のメンバー

土屋由加子（つちやゆかこ、スキップ、所属：1994年-、1980年5月6日生、身長157cm、体重53kg、血液型A型）
園部淳子（そのべじゅんこ、サード、所属：1994年-、1980年12月21日生、身長161cm、体重47kg、血液型O型）
園部智子（そのべともこ、セカンド、所属：1997年-、1982年8月25日生、身長164cm、体重56kg、血液型B型）
佐藤みつき（さとうみつき、リード、所属：2003年-、1985年3月19日生、身長159cm、体重69kg、血液型AB型）
佐藤美幸（さとうみゆき、フィフス、所属：2006年-、1989年12月26日生、身長160cm、体重59kg、血液型A型）

過去に所属していたメンバー（2001年以降）

亀山智恵美（かめやまちえみ、リード、所属：2001年-2006年、1984年10月31日生、身長165cm、血液型B型）

[編集] 主な戦歴

1997年-1998年シーズン

第6回日本ジュニアカーリング選手権：2位（優勝：シムソンズ）
第15回日本カーリング選手権：3位

1998年-1999年シーズン

第7回日本ジュニアカーリング選手権：2位（優勝：シムソンズ）
第16回日本カーリング選手権：予選敗退

1999年-2000年シーズン

第8回日本ジュニアカーリング選手権：2位（優勝：空知こざくら）

2000年-2001年シーズン

第9回日本ジュニアカーリング選手権：2位（優勝：空知こざくら）

2001年-2002年シーズン

第19回日本カーリング選手権：予選敗退

2002年-2003年シーズン

第20回日本カーリング選手権：2位（優勝：河西建設女子）

2003年-2004年シーズン

第21回日本カーリング選手権：4位

2004年-2005年シーズン

第22回日本カーリング選手権：優勝（2位：チーム青森県協会）

2005年-2006年シーズン

トリノオリンピック代表選考会：第1戦でチーム青森に敗れる（チーム青森が代表に決定）
第15回パシフィックカーリング選手権：優勝（2位：中国）　
軽井沢国際カーリング競技大会：3位
第23回日本カーリング選手権：2位（優勝：チーム青森）
世界カーリング選手権：11位

2006年-2007年シーズン

第19回長野県カーリング選手権大会：優勝（2位：GALLOP）
世界カーリング選手権代表選考会：2勝3敗でチーム青森に敗れる（チーム青森が代表に決定）
第6回アジア冬季競技大会：2位（優勝：韓国）
第13回関東中部カーリング選手権大会：2位（優勝：軽井沢GALLOP）
第24回日本カーリング選手権：2位（優勝：チーム青森）
第20回長野県カーリング選手権大会：優勝（2位：GALLOP）

[編集] その他

カーリングの普及活動にも非常に熱心で、ホームグラウンドである長野県御代田町のカーリングホールみよたなどで開催される初心者向けのカーリング教室や各種イベントなどにメンバーが講師としてしばしば参加している。
いち早くチームの公式ホームページとブログを立ち上げ、メンバー自らの手で定期的に更新し、積極的に情報発信をおこなっている。