デヴォン州
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デヴォン | |
デヴォン州(Devon) は、イングランド南西部の州である。
西にコーンウォール、東にドーセットとサマセットにそれぞれ接している。かつてはデヴォンシャーと呼ばれていたが、現在ではいくつかの名称とデヴォンシャー公爵の称号に残っているのみである。地名の "Devon" は、西暦50年ごろに南ブリテンに侵入したローマ人によって、その地に住んでいたケルト人を指してつけられた。Dumnoniiという名前がつけられ、意味は「深い谷に住むもの」という意味である。
4億0800万年前から3億6300万年前を指す地質時代は、デヴォン州に地層が良く分布し、世界で初めてこの時代の地層が研究された事から、デヴォン州にちなんでデヴォン紀と呼ばれている。
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[編集] 歴史
詳細はデヴォンの歴史を参照。
デヴォン州は、氷河期の終わりごろ、紀元前6000年ごろには定住者がいる。紀元前3500年ごろからの農業の後が見つかっている。1世紀ごろにローマ人が南部のエクセターに集落を作り、それ以後3世紀にわたり、定住し続けた。5世紀ごろからゲルマン人がイングランドに移り住みはじめたが、7世紀の初めになるまで積極的な進出を行わなかった。その後、1世紀以上にわたり隣接するエセックスと小規模な衝突を繰り返した後、合併している。
[編集] 旗
デヴォン州は、デヴォン州とその周辺の聖人である聖ペトロックに捧げられた独自の旗を持っている。この旗は、2003年にBBCデヴォンで実施されたオンライン投票で選ばれた。緑の地に黒で縁取られた白の十字のデザインである。
[編集] 経済
他の南部の州と比較するとコーンウォルと同じようにデヴォン州の経済は、伝統的な漁業や鉱山業、農業が低迷しているため苦しんでいる。デヴォン州のほとんどの地域がEUからのオブジェクティブ2レベルの要支援地域に指定されている。2001年の口蹄疫問題により地元の酪農家は大打撃を受け、その影響は州全体に広がっている。デヴォン州の温暖な気候は、金融業のように地理や大都市や主要な交通網からの距離にあまり影響を受けない産業の誘致に役立っている。例えばダートムーアでは、金融業の雇用者数が大幅に増加している。
[編集] 町と村
主要な町や村を次に挙げる。詳細は、デヴォン州の地名を参照。
- アックスミンスター (Axminster)
- バーンステープル (Barnstaple)
- ビア (Beer)
- ビデフォード (Bideford)
- ブリックスハム (Brixham)
- ダートマス (Dartmouth)
- ダウリッシュ (Dawlish)
- エクセター (Exeter)
- エクスマス (Exmouth)
- ホニトン (Honiton)
- イルフラカム (Ilfracombe)
- リンマス (Lynmouth)
- ニュートン・アボット (Newton Abbot)
- オクハンプトン (Okehampton)
- ペイントン (Paignton)
- プリマス (Plymouth)
- プリンプトン (Plympton)
- プリンスタウン (Princetown)
- ソルカム (Salcombe)
- シドマス (Sidmouth)
- タビストック (Tavistock)
- テインマス (Teignmouth)
- タイヴァートン (Tiverton)
- トーキー (Torquay)
- トトネス (Totnes)
- イングランドの州
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