トロオドン
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?トロオドン | |||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||||
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トロオドン(Troodon)は、竜盤目・獣脚亜目・マニラプトロフォルメ下目・トロオドン科の、全長1.5~2m程度の華奢な外見。白亜紀後期に北米大陸に生息していた肉食恐竜。
現世のエミューに匹敵する程の脳容量を持っていた事が化石から想定されており、“中生代で一番頭が良かった動物”などとしばしば呼称される(実際の知能がどの程度のものだったかは不明)。目は大きく正面を向いていたため立体視能力があったものと推測される。拇指対向性を示す3本指の前肢と走行に適した華奢なつくりの後肢を持つ。後肢の第2趾は鉤爪となっているがドロマエオサウルスのより小型であった。
この恐竜の詳細な研究から、“恐竜が絶滅しなかった仮想的未来”の知的生物として「恐竜人間」ディノサウロイド(Dinosauroid)が想像された事は有名。嘗てはステノニコサウルス(Stenonychosaurus、爪の細い竜の意味)とも呼ばれていた。学名の意味は「傷つける歯」。
かっては、トロエドン(Troödon)とも呼ばれていた。
ディノサウロイドにヒントを得た幾つかの創作がある。 アニメではドラえもん映画ののび太と竜の騎士の恐竜人の祖先、恐竜惑星のギラグール族の祖先などとして扱われた。最近の漫画では小泉吉宏著の『ドッポたち』に登場する恐竜人ドコ族の祖先がトロオドンである。また、特撮番組「ウルトラマンティガ」の第23話「恐竜たちの星」に登場した恐竜人類は、もともとこの恐竜であったとされている。
(現在では学名にウムラウトは使用できない)
[編集] 系統関係図
- 恐竜 dinosaur
- 竜盤類 Saurischia
- 獣脚類 Theropoda
- テタヌラ類 Tetanurae
- コエルロサウルス類 Coelurosauria
- マニラプトル形類 Maniraptoriformes
- マニラプトル類 Maniraptora
- エウマニラプトル類 Eumaniraptora
- トロオドン類 Troodontidae
- エウマニラプトル類 Eumaniraptora
- マニラプトル類 Maniraptora
- マニラプトル形類 Maniraptoriformes
- コエルロサウルス類 Coelurosauria
- テタヌラ類 Tetanurae
- 獣脚類 Theropoda
- 竜盤類 Saurischia
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