ドクターキリコ事件

ドクターキリコ^[1]事件（ - じけん）とは、1998年 12月12日に東京都杉並区で起きた毒殺による遠距離ネット心中事件である。

[編集] 事件の経緯

1998年 12月12日午後1時頃、被害者の女性（当時24歳）宅に青酸カリが配達され、それを飲んだ女性が死亡した。

通報を受けた警察が送り主を調べたところ、架空の住所からであった。また配達伝票には携帯電話の番号があり、電話したところ男性が出て、「女性が死んだら自分も死ぬ」と答えた。（その時点では被害者の女性はまだ危篤状態であった。）ニュースで女性死亡が報道されるや、男性も青酸カリを飲んで自殺した。

送り主の男性は北海道在住で、東京都に住む主婦の女性（当時29歳）が運営していた「安楽死」を取り扱ったインターネット HPの掲示板に「草壁竜次」というハンドルネームで参加していた。
男性自身、薬学関係に詳しく青酸カリも所持していた。
HPには主に「自殺志願者」が訪れていた。男性はこの人達に対して「ドクター・キリコ」を名乗り、いわゆる「診察」として相談を受けていた。
男性は青酸カリを販売目的ではなく、「これを持っていれば自殺の衝動から解放される」お守りとして譲ったものであった。
青酸カリは5年後に男性に返却される予定だった。