ドラえもんの道具 (かた-かほ)
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ドラえもんの道具 (かた-かほ)では、藤子・F・不二雄の漫画およびアニメ『ドラえもん』に登場するキャラクターであるドラえもんが、腹部の4次元ポケットから出す道具(ひみつ道具)のうち、読みが「かた」で始まるものから「かほ」で始まるものまでを列挙する。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 片づけラッカー
片づけラッカー(かた -)は、『かたづけラッカー』(てんとう虫コミックス17巻に収録)などに登場する。
スプレー缶状の道具。このラッカーを物にかけると、物は見えなくなってしまう。効果は4時間続く。見えなくなった物は、専用の虫眼鏡を使うと見ることができる。ラッカーおとし(大山のぶ代版アニメ『かたづけラッカー』では「あらわしラッカー」)をかければ、効果を即座に解除することもできる。急な来客のときなど、散らかった部屋を見かけだけ綺麗にするのが本来の目的。人間に対しても使用可能。
『のび太の宇宙小戦争』では、敵に見つからないよう姿を消すために使われた。以来、本来の目的ではなく、体にかけて透明人間となるために使用されることの方が多い。
類似品に、大山のぶ代版アニメ『ドラえもんだいきらい!?』に登場した「とう明スプレー」がある。
物体を見えなくする道具はこれ以外にも、「とう明ペンキ」や、差すと細胞が透明化する目薬(「とう明人間目ぐすり」)などがある。
[編集] カチカチカメラ
カチカチカメラは、『カチカチカメラ』(てんとう虫コミックス22巻に収録)に登場する。
どんな勝負でも指定した相手を勝たせることのできる道具。ビデオカメラの形をしており、これで「誰々を勝たせろ」と言いながら勝負の様子を撮影すると、カメラに付属しているスクリーンにはその者が勝っている様子が映し出され、現実にもその通り、その者が勝利する。
撮影対象はテレビ番組などでもよく、作中ではプロ野球中継を撮影して、指定したチームを勝たせた。
[編集] ガチガチン
ガチガチンは、『にっくきあいつ』(藤子不二雄ランド4巻に収録)に登場する。
角砂糖のような概観の薬。この薬を飲むと、性格がガチガチの真面目になり、人に勉強を教える時もスパルタ式になる。
[編集] カチンカチンライト
カチンカチンライトは、『カチンカチンライト』(てんとう虫コミックス38巻に収録)に登場する。
同一名の道具が2種類登場するが、最近はアニメにおいて2の方がよく登場する。(『のび太と翼の勇者たち』、大山のぶ代版アニメ『未来の国からはるばると』)
- この道具の光を当てると、水や炎、煙といった形を持たない物体を数分間固形物質にすることができる。
- 光を当てた物の強度を強くする。
[編集] カツオブシガム
カツオブシガムは、『恋するドラえもん』(てんとう虫コミックス27巻に収録)に登場する。
使用描写はないが、一般的にネコはガムをかめないため、人間用の物とはかなり異なった作りになっていると思われる。ドラえもんが恋したペルシャ猫にプレゼントした道具。
[編集] カッカホカホカ
カッカホカホカは、『カッカホカホカ』(藤子不二雄ランド22巻に収録)に登場する。
人間の怒りを熱に変える道具。湯たんぽ状の本体に電源コードが繋がったような形をしており、コード先端のプラグを怒っている人の体に差し込むと、たちどころに怒りがおさまり、その分、本体から熱が出て、ストーブのように温まることができる。
[編集] カッコータマゴ
カッコータマゴは、『カッコータマゴ』(てんとう虫コミックス27巻に収録)に登場する。
カッコウの習性である托卵を応用した道具。卵型で、これを身につけてよその家へ行くと、その家の子になりすまし、その家で暮らすことができる。代りに本来のその家の子は、よその子として追い出される。タマゴを体から放すと当然、効果は消える。
ドラえもんが出した道具ではなく、未来デパートから誤配送されたもの。ドラえもんは返品する予定だったが、ママに怒られたのび太が持ち出し、スネ夫の家にあがりこんで豪華な生活にありついた。
[編集] 合体ノリ
合体ノリは、『合体ノリ』(てんとう虫コミックス13巻収録)などに登場する。
人や動物と合体できる道具。チューブ入りの接着剤のようで、ほんの少し絞って指先に乗せ、人や動物に触れると合体できる。合体後は、頭が自分、首から下が合体相手の姿となり、相手の能力(犬の嗅覚、力士の怪力など)を自分のものとして使うことができる。但し相手の意思や習性が残っているので、体が意思に反して動いてしまうこともある。
『「合体ノリ」でハイキング』(てんとう虫コミックス「ドラえもんプラス」5巻に収録)にも登場するが、こちらは合体後に両者の全身が混合された姿となるよう設定が変わっている。たとえばドラえもんが犬と合体すれば、全身が青でドラえもんに似た顔の犬の姿となる。
[編集] ガッチリグローブ
※ 大リーガーセットを参照。
[編集] カツどん入り圧縮非常食
※ 探検ごっこセットを参照。
[編集] カップルテストバッジ
カップルテストバッジは、『カップルテストバッジ』(てんとう虫コミックス19巻に収録)に登場する。
2枚組みのハートの形をしたバッジ。このバッジを男性と女性がつけると、両人は模擬的に結婚した状態になり、結婚後の生活がうまくいくかどうかテストすることができる。異性同士だけでなく、同性同士でも効果はある。また3人で同時につけると、2人の同性に対して1人の異性が浮気をした場合どうなるかが分かる。
[編集] 家庭科エプロン
家庭科エプロン(かていか - )は、『しずちゃんをとりもどせ』(てんとう虫コミックス40巻に収録)に登場する。
これを身につけて家事を行うと、掃除や洗濯といった基本的な家事を実践的に覚えることができる。エプロンには雛と卵の絵が描かれている。
[編集] 門松の苗
門松の苗(かどまつ - なえ)は、『ドラえもん大事典』(てんとう虫コミックス11巻に収録)に登場する。
この道具を、春にタケノコの状態でを庭に植えておくと、成長し、翌年の元日に門松となる。
[編集] かなづち用足ひれ
かなづち用足ひれ(- ようあし -)は、『深夜の町は海の底』(てんとう虫コミックス41巻に収録)に登場する。
泳げない人でも、この足ひれをつけると簡単に泳ぐことができる。
[編集] かならずあたる手相セット
かならずあたる手相セット(- てそう -)は、『かならず当たる手相セット』(てんとう虫コミックス2巻に収録)に登場する。
自分の手相を自由に変えられるセット。壷に入っているクリームを手に塗って現在の手相を消し、様々な手相の載っている「手相カタログ」で好きな手相を選び、それを筆で手に書き込むと、その通りの運勢が訪れる。
手相カタログには、書いてはいけない相として「悪運の相」まで載っている。のび太はうっかり悪運の相を書いてしまった上にクリームを紛失し、危うく命の危険に晒された。
[編集] かならず実現する予定メモ帳
※ 予定メモ帳を参照。
[編集] カネバチ
カネバチは、『カネバチはよく働く』(てんとう虫コミックス8巻に収録)に登場する。
巣の中にカネバチがおり、蜜の代わりに道などに落ちているお金を拾って集める。しかし劇中でも指摘されているとおり、拾ったお金は警察に届けないと拾得物横領罪になる。
[編集] カプセルなえ
※しゅみの日曜農業セットを参照
[編集] かべかけテレビ
かべかけテレビは、『ジャイアンよい子だねんねしな』(てんとう虫コミックス27巻に収録)に登場。
壁に紐でかけられる超薄型テレビである。現代で買える壁掛けテレビとは少し形状が異なる。わずか2コマしか出ていないため、チャンネル、放送方式など詳細は不明。ちなみに画面には、オバケのQ太郎が出ていた。ドラえもんで登場した秘密道具の中でも現実化された秘密道具の1つである。
類似品に、ドラえもんの道具 (くあ-くと)#ぐ~たらお正月セットの中の1つ、「全チャンネルかべかけテレビ」がある。
[編集] かべ紙ハウス
かべ紙ハウス(- がみ -)は、『かべ紙の中で新年会』(てんとう虫コミックス9巻に収録)などに登場する。
ポスター状の紙に家の絵が描かれている。これを壁に貼ると、ドアを開けて家の中に入ることができる。一見するとただの紙だが、内部は特殊空間であり、普通の家同様の広々とした部屋となっている。
壁さえあればどこにでも住居ができるので便利な道具。ただし垂直な壁に貼らなければ、中の部屋も正常な向きにならない。中に人がいる状態で、壁から剥がして水平な床に置こうものなら、部屋が傾いて非常に危険。ただ、「かべかけ犬小屋」(『のび太のワンニャン時空伝』)や「かべ紙格納庫」(『のび太の宇宙小戦争』)は、中の状態も正常な向きに保たれるよう。
『かべ紙の中で新年会』に登場し、その後も即席の住居や隠れ家が必要になるエピソードで何度も登場する。「かべ紙ハウス」の名称は、『ジャイアンよい子だねんねしな』(27巻)に登場し、『キャラクター商品注文機』(28巻)では「かべかけハウス」と呼ばれている。
ただの住居としての使用の他、店舗などを模した以下のような多数のバリエーションが使用されており、いずれも本物の店舗など同様に使用できる。
9巻『かべ紙の中で新年会』
- かべ紙レストラン
- かべ紙おもちゃ屋
- かべ紙トイレ
- 喫茶店(名称不明)
- マンホール(名称不明)
27巻『ジャイアンよい子だねんねしな』
- かべ紙洋服屋
- かべ紙小学校
- かべかけテレビ
22巻『のら犬「イチ」の国』、映画『のび太の大魔境』『のび太のワンニャン時空伝』
- かべかけ犬小屋
31巻『まんがのつづき』
- かべかけスタジオ
37巻『なんでもひきうけ会社』
- かべ紙会社
大山のぶ代版アニメ『家元かんばん』(28巻『家元かんばん』のアニメ化作品)
- 和室(名称不明。外見は水墨画の掛け軸)
映画『のび太の宇宙小戦争』
- かべ紙秘密基地
- かべ紙格納庫
映画『のび太と鉄人兵団』
- かべ紙秘密基地(作中では名称不明だが、名称は公式サイトに記載されている)
また、これと似た道具で、『ふしぎな「かみのいえ」』(カラー作品集6巻に収録)で、紙に家や店舗の絵を描くと、かべ紙ハウス同様に使用できるというものが登場するが、道具の名称は不明。
[編集] かべ景色きりかえ機
かべ景色きりかえ機(- けしき - き)は、『かべ景色きりかえ機』(てんとう虫コミックス31巻収録)に登場する。
室内の壁を野外の景色に切り替える機械。方位と距離を指定して機械を作動させると、壁一面がその指定した場所の景色になる。単にその景色が見えるだけでなく、「どこでもドア」と同様に壁面を通じて室内とその場所とが空間通しで繋がっており、互いを行き来することもできる。
[編集] かべにはると本物の絵
かべにはると本物の絵(- ほんもの - え)
かべにはれば、絵が本物になる道具。
[編集] かべぬけき
かべぬけきは、『かべぬけき』(「小学一年生」1970年12月号に掲載)に登場する。
円錐形の道具で、手に持つと壁でも物でも人の体でも自在にすり抜けることができる。