ハクサイ
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ハクサイ | ||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||
Brassica rapa L. | ||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||
Chinese cabbage napa cabbage |
ハクサイ(白菜、学名Brassica rapa L. ssp.pekinensis、syn.B. campestris L.)はアブラナ科の野菜で、英語で"Chinese cabbage"という名のとおり原産は東アジア。Brassica rapaの栽培種の中では Chinensis 群に属する。キャベツのように結球した葉を食用とするが、結球様はの形状はキャベツよりもやや縦に長い。草丈は約40cm。葉は結球の外側は緑色をしているが、結球の内部へいくほど黄白色になる。日本での生産量はダイコン、キャベツに次いで3番目に多い。
[編集] 食用
旬は冬。霜に当たると甘みが出て美味。 シャキシャキした歯ざわりがあり、食物繊維やミネラルが豊富で、煮物、汁物、炒め物、鍋料理、キムチなどの漬物等に使われる。 味は比較的淡白であり、キャベツなどと比べると柔らかい。アメリカではサラダ用として広まりつつある。
日本へは明治時代初期に導入されたが、日清・日露戦争に従軍した農村出身の兵士たちが現地で食べた白菜の味を気に入って持ち帰ったと言われている。品種改良により、宮城県・愛知県・石川県で松島群、野崎群、加賀群という三大品種群が作り出された。大正時代になって一般に普及し、今日に至っている。
[編集] 種類
- 円筒型(包被型)・・・葉が頭部まで重なっている。日本で最も多く出回る。
- 砲弾型(抱合型)・・・葉が頭部では重ならない。秋、冬に出回り、主として漬物用。
- 紹菜(たけのこはくさい)・・・華北地方原産。長円筒状に成長する。
- 半結球はくさい・・・頭部が開く。関東に多く、主に漬物用。
- ミニはくさい・・・1Kg前後の小型種。
- ヘアレスはくさい・・・中国南部、台湾に普及している。無毛で、多汁質なのでサラダなどに向く。
- ハクラン・・・バイオテクノロジーにより誕生したキャベツとの雑種。
- 山東菜