バックスクリーン
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バックスクリーンは、野球の試合において、打者や捕手、球審などが投手の投げる球を視認しやすいように、野球場の中堅後方に設置されている壁のことである。
[編集] 概要
色は阪神甲子園球場や千葉マリンスタジアムでは黒、西武ドームでは濃緑色、ナゴヤドームでは濃紺など球場によって様々だが、いずれにしても視認性を高めるために余計な文字等は一切書かれておらず、単色の壁になっていることが特徴である。スクリーンが設けられない場合、たとえばアメリカ合衆国のメジャーリーグの野球場の一部には実際に蔦を植栽しているものもある。またドーム球場の場合は他のスポーツ、コンサートなどに利用する目的から中堅付近にも座席が設置されているところがあるが、野球で使用する際は中堅付近には観客が立入りできないようにし、バックスクリーンの代用として使用するケースもある。日本では札幌ドーム、ナゴヤドーム、大阪ドーム、福岡ドームがこれに該当する。
[編集] 看板
東京ドーム、明治神宮野球場、阪神甲子園球場、県営宮城球場などのように可動式の広告看板を設けたり、あるいは過去であるがナゴヤ球場や平和台野球場のように電光看板を設置したりするケースもあるが、これら広告類は試合中にはボールの視認性が低下するため表示させないようにし、イニング間や本塁打が出た際などのみに表示させる。