パーヴォ・ヤルヴィ
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パーヴォ・ヤルヴィ(Paavo Järvi, 1962年 - )は、英語圏と北欧で活躍するエストニア人指揮者。現在はアメリカ合衆国国籍。
有名な指揮者ネーメ・ヤルヴィは実父。フィンランドの指揮者パーヴォ・ベルグルンドにちなんで名付けられた。弟も指揮者のクリスチャン・ヤルヴィ。父親と同じく生地タリンの音楽学校に学んだ後、父親の渡米に従ってカーティス音楽院に指揮を学び、その後にロサンジェルスでレナード・バーンスタインの薫陶を受けた。ほかに、ユージン・オーマンディ、アンタル・ドラティ、ゲオルク・ショルティ、エドゥアルド・マータ、エンリケ・バティスらにも師事。
2001年にシンシナティ交響楽団第12代首席指揮者に就任した。1995年の初来日以来、日本での演奏も多い。2006年にはドイツ・カンマーフィルとの日本公演を行い(同行ソリストはヒラリー・ハーン)、ベートーヴェンの交響曲全曲演奏という企画を成功させて大きな話題を呼んだ。ウィーン・フィルの指揮台にも立った。
カンマーフィルとのベートーヴェン交響曲全曲を2009年にかけて録音の予定。順次発売されていく予定である。2006年の来日公演に先駆け、3番・8番が日本先行発売された。
パーヴォ・ヤルヴィはグリーグ、シベリウス、ステーンハンマルなどの北欧の作曲家のほかに、ドビュッシーを得意としている。どのレパートリーの演奏・録音においても、丁寧な音楽作りと柔和な表情、ニュアンスに富んだデリケートな表現、自然な息づかいと切々と訴えかけるような歌によって、父ネーメ・ヤルヴィとの違いを明らかにしている。概して金管楽器を目立たせて「爆演」に走りがちな父親とは対照的に、弦楽器のしっとりとした音色や木管楽器のまろやかな響きを強調する傾向にある。