ヒャン
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?ヒャン | ||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||
Sinomicrurus japonicus japonicus | ||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||
ヒャン | ||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||
Amami coral snake |
ヒャン(Sinomicrurus japonicus japonicusまたはHemibungarus japonicus japonicus)は、爬虫綱有鱗目ヘビ亜目コブラ科に分類されるヘビで、日本国内の奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島の4島に生息する日本固有種。有毒。
[編集] 特徴
全長およそ50cmで名前の由来は奄美地方の方言で「日照り」の意。その名のとおり鮮やかなオレンジ色をしたおとなしい蛇。背中を中心に1~5本の偶数の黒い縦線が延びており、頭から尾にかけて胴体を一周するように黒とオレンジの横線が規則的にある。
有毒であるが、個体数が少なく、また、口も小さいため人間が咬まれたという実例が過去殆ど無い。捕まえると尖った尾の先端を押し付けるような行動をとる。なお毒自体は神経毒で強いが、おとなしいことと毒の注入量が少ないため、人体に特に害はないとも言われている。準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト)に指定されている。亜種にはハイ、クメジマハイが存在するがこちらも攻撃性があまりない。
[編集] 生態
森林や山林などの薄暗い地表付近に生息している。夜行性。肉食でトカゲやメクラヘビなどを捕食している。交尾時期は4月で二ヶ月ほどで数個の卵を産む。