ヒートウェイヴ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒートウェイヴ(Heat Wave)は、1979年、福岡で結成された日本のロックバンドである。バンドのフロントマンはギター・ボーカルの山口洋で、結成以来さまざまなメンバーの入れ替わりがあり、山口洋のソロ・プロジェクト的な色合いも強い(結成当時からのオリジナルメンバーの1人であるベースの渡辺圭一は一時期脱退していたが、のちに復帰している)。
目次 |
[編集] 概要
福岡でのバンド結成後は九州を中心に活動し、そこで人気・実力ともにNo.1の地位を築く。1985年の自主制作盤EP『36°5』を嚆矢として4枚のミニアルバム等を発表した後、メジャー・エピックソニーと契約。1990年のフルアルバム『柱』でメジャーデビュー、福岡から全国へと撃って出た。しかし、セールス的には振るわず1999年のアルバム『日々なる直感』を最後にメジャー・レーベルでの活動を終了する。
この時点で山口はバンドの解散を宣言するが、間もなく再結成され、現在も活動中である。
ヒートウェイヴの魅力は、山口洋の頑固な人間臭さが滲み出たギター(愛器は36回払いで購入したグレッチ・カントリー・ジェントルマン)、クセのある個性的なボーカル、そして骨太のロックへの強いこだわりにある。マスコミ、コマーシャリズムに屈することなく、時流にのることを潔しとしない、という姿勢は一貫しており、コアなファンからの強力な信頼を掴んで離さない。
山口本人はボブ・ディラン、ニール・ヤング、ルー・リード、ヴァン・モリソンらシンガーソングライターを深く敬愛しており、またホットハウス・フラワーズ、キーラなどのアイルランドのミュージシャンらとも交流がある。また、山口はアイルランドの音楽家を招聘するプロモーター「プランクトン」とも仲が良く、アイルランドの音楽家の来日公演へのゲスト出演が非常に多い。
日本国内では、ザ・ブームの宮沢和史、ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬、ザ・グルーヴァーズの藤井一彦らとの交流が深い。また、若手ミュージシャンからの支持も高く、加藤和也などの一部の著名人・文化人とも親交がある。
[編集] メンバー
- 山口洋 ギター・ボーカル
- 渡辺圭一 ベース
- 池畑潤二(元ルースターズ) ドラム
- 細海魚 ピアノ・キーボード
[編集] 作品リスト
[編集] シングル
- 僕は僕のうたを歌おう(1990年9月21日)
- ON MY WAY HOME(1991年6月1日)
- 明日のために靴を磨こう(1992年7月22日)
- NO FEAR(1994年3月21日)
- SWEET REVOLUTION(1994年10月1日)
- オリオンへの道(1995年5月21日)
- 満月の夕(1995年10月1日)
- ボヘミアン・ブルー(1996年12月21日)
- ハピネス(1997年2月26日)
- 新しい風(1997年10月29日)
- こんな世の中でナイスガイと呼ばれていったい何の意味がある?(1998年3月1日)
- ノーウェアマン(1999年3月10日)
[編集] アルバム
- 柱(1990年10月1日)
- 凡骨の歌(1991年6月21日)
- マイ・ライフ(1991年9月21日)
- 陽はまた昇る(1992年8月21日)
- NO FEAR(1994年3月21日)
- 1995(1995年8月21日)
- 収録曲「BRAND NEW DAY/WAY」は佐野元春プロデュース、同「満月の夕」は中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)との共作である。
- トーキョーシティーマン(1997年3月26日)
- 収録曲「ミスター・ソングライター」は藤井一彦(ザ・グルーヴァーズ)との共作。また同「オールド・マン」にも藤井はギターで参加。桜井和寿(Mr.Children)率いるBank Bandのアルバム『沿志奏逢』で収録曲「トーキョーシティー・ヒエラルキー」がカヴァーされている。
- 月に吠える(1998年3月1日)
- 日々なる直感(1999年3月31日)
- LONG LONG WAY-1990-2001-(2001年6月21日) 2枚組ベストアルバム
- NO REGRETS(2001年12月1日)5枚組ライブアルバム
- LONG WAY FOR NOTHING(2004年2月6日)
- land of music(2007年1月24日)
- プロジェクト賛同者から資金を募りアルバムを作成。1,711件の賛同者からの“前金”をもとに自立レーベルより発売。賛同者へは、山口洋誕生日の2006年12月26日に郵送にて届いた。矢井田瞳やノマアキコ(GO!GO!7188)がコーラスにて参加。
[編集] DVD
- OFFICIAL BOOTLEG(2004年10月8日)ライブCD+ツアーDVD
- TOUR OF“LOVE”2005(2005年12月10日)