ファーストキッチン
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ファーストキッチンは、ファーストキッチン株式会社が関東や近畿などに出店しているファーストフードチェーン。
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[編集] 概要
種類 | 株式会社 |
略称 | ファーストキッチン |
本社所在地 | 〒160-0004 東京都新宿区四谷4-34-1 新宿御苑前アネックスビル5F |
設立 | 1977年9月 |
業種 | 飲食店 |
事業内容 | ファーストフードレストラン |
代表者 | 布施 義男(代表取締役社長) |
資本金 | 1億円 |
売上高 | 108億円(2005年12月末現在) |
従業員数 | 3,210名(正社員:210名 アルバイト:3,000名) |
ファーストキッチン株式会社は、1977年9月設立。1979年に東京・池袋にファーストキッチン1号店開店。サントリーの100%出資子会社である。ハンバーガーチェーン業界では売上高4位。本社は東京で、ほかに、大阪に支社がある。
略して「ファッキン」[1]や「FK(エフケイ)」と呼ばれることがある。2005年にはロゴマークを一新し、「FK」を強調したものになっている。
1993年から1994年にかけてバブル崩壊、デフレ傾向、マクドナルドが仕掛けた低価格競争といった状況に巻き込まれ、顧客層が絞りきれずに売上が低迷。1996年頃から20代、30代向けに対象をしぼり、メニューについてもハンバーガーに拘らない品揃えとし、マクドナルド等の他の大手チェーンとの差別化として「脱ハンバーガー化」を進めた[2]。
1997年11月から『クラブFK』という会員制度を開始し、当初はポイントカードで点数を集めるものであったが、現在は携帯電話から加入し画面を見せると10%割引という制度に変更されている。
[編集] 店舗
2006年11月現在の店舗数は136店で展開している。関東、近畿地方に集中するが、東北(3店)、東海(5店)、福岡(2店)へも進出している。(2006年9月現在)。従来は繁華街の路面店を主力としていたが、近年はショッピングセンターのフードコート(主に首都圏)に出店しているケースが多い。
現在の店舗の中では新宿南口店(新宿西口バスロータリーからの道と甲州街道が交わるルミネ向かいの角の店舗)は、新宿高層ビル群や商業施設へ向かう人々が絶えず行き交う場所にあり、全盛期から現在まで残る立地、集客共中心となる店舗である。2・3階の外壁の大きい時計が目印。他にも、早朝から遅夜にかけて人通りが多い、東京の上野駅や、池袋駅、新宿駅周辺などの店舗も、利用客が多い。
[編集] 出店地域
[編集] 商品
創業以来の定番商品はベーコンエッグバーガー。それまでのハンバーガーの基本が「パンと牛肉(ハンバーグ)」であったところに「パンと玉子とベーコンと牛肉」という新たな組み合わせがヒット商品となった。2004年にはレギュラーで472円の高級ハンバーガーを発売したが2006年現在は販売されていない。
ハンバーガーの他、ピザやパスタ、フライドチキンがメニューに加わり好評を得ている。またデザート系の商品も充実している。2004年にはご飯もの(丼)メニューが発売されたが2006年現在は販売されていない。
フライドポテトに好みの味付けをするフレーバーポテトは、1996年に発売した「バジルポテト」以来35種類以上のバリエーションが発売されている。また店舗内にソースバーが設置されマヨネーズ等の好みのソースを加えることもできる。2003年の冬には「おでん味」フレーバーがあった。
サントリー系列のチェーン店であることから、ドリンクのコーラはペプシである。(初期はサントリーコーラ)また、ファーストフード店では珍しく、ビール(サントリーのプレミアムモルツ)を飲むことができる。
[編集] その他
かつては、親会社サントリーがスポンサーであるフジテレビ系のいわゆる「月9ドラマ」のロケ地として飯田橋RAMLA店などがよく使われていた。
[編集] 系列店
- 『ポテトパラダイス』 - 2006年3月8日に、千葉県柏市で初出店。フライドポテトを専門としたファーストフードレストランで、フライドポテトの味付けも数多くある。店舗のマスコットキャラクターは見習い魔女の「マージ」。2006年10月現在で4店舗があり、2008年に100店舗の展開を目標としている[3]。
- 『おにぎりキッチンオムズ』 - 2002年5月に王子駅前店が開店。テーマは「おにぎり和カフェ」で、おにぎりをメインに、みそ汁、お茶などの商品があった。その後売上が低迷し2006年2月をもって撤退した。
[編集] 外部リンク
[編集] 脚注
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