フェーベ (衛星)
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フェーベ Phoebe |
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仮符号・別名 | 別名 Saturn IX |
発見 | |
発見者 | ウィリアム・ヘンリー・ピッカリング |
軌道の性質 | |
平均直径 () | 12,952,000 km |
離心率 (e) | 0.1562415 |
公転周期 (P) | 550.6日(逆行) |
軌道傾斜角 (i) | 151.66° (to Saturn's equator) |
土星の衛星 | |
物理的性質 | |
直径 | 230 x 220 x 210 |
質量 | 8.289×1018 kg |
平均密度 | 1.633 g/cm³ |
自転周期 | 0.38675 日 (9時間16分55.2秒) |
アルベド(反射能) | 0.06 |
赤道傾斜角 | 152.14° |
大気圧 | なし |
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フェーベ(Phoebe)は、土星の衛星のひとつ。土星の主要な衛星の中では最も外側にあり、土星の自転と逆方向に公転する逆行衛星(北欧族)である。別名は土星IX。
1899年3月17日、ウィリアム・ヘンリー・ピッカリングによる写真分析によって発見され、ギリシア神話におけるティタンの一人ポイベにちなんでフェーベと名づけられた。写真の分析によって衛星が発見された初めての例である。
表面の反射率が非常に低く、太陽光線の6%しか反射しない真っ暗な衛星である。9時間で一回自転し、土星の周囲を18ヶ月で一回周回する。
探査機ボイジャー2号によって初めてその姿が捉えられ、土星探査機カッシーニはフェーベに接近して詳細な観測を行っている。
平均直径は220kmで、おおよそジャガイモのような形をしており、表面には直径1km未満から50kmほどのものまで多くのクレーターがある。これらのクレーターのうち24個にはギリシア神話のアルゴ船の乗組員にちなんだ名前がつけられており、最も大きなクレーターにはイアソン(Jason)、内壁に白い筋状模様(氷ではないかと思われる)を持つ特徴的なクレーターにはエルギヌス (Erginus) と名づけられている。
フェーベはその軌道および組成(氷とドライアイスを含む)から、エッジワース=カイパー・ベルト天体由来だと考えられている。
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