ブラッド・トーマス
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ブラッド・トーマス(Bradley Richard Thomas , 1977年10月12日 - )はオーストラリア出身の元北海道日本ハムファイターズの投手。左投左打。
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[編集] 来歴・人物
最速155km/hの豪速球を謳い文句に、ミネソタ・ツインズ時代の同僚であったマイケル中村を通じて2005年開幕前に日本ハムにテスト入団。開幕時は先発を任されていたが、2004年に左肘を手術した影響もあって、コントロールが悪く球の出所が見えやすいという致命的な欠陥を露呈。直球を狙い撃ちにされたり、四球連発で自滅したりするなどして早い回でのKO劇を繰り返し、二軍に落とされた。その後、左肘の回復が進み、球の威力が回復したことから、一軍に再昇格。短イニングの敗戦処理から、シーズン終盤には勝ちゲームのセットアッパーに昇格し、立石尚行、武田久、建山義紀とともに4人の頭文字を取った「4Ts(フォーティーズ)」を形成して試合終盤を任されるようになる。9月のある試合では、実際に155km/hを計測している。
先発時の防御率が非常に悪いため意外であるが、被本塁打の極めて少ない投手である(2005年シーズンでわずか1本――8月24日の西武ライオンズ戦で中村剛也から)。一回崩れると復元しにくい脆さがあるが、売りであるストレートはコンスタントに150km/hを計時し、その球威は本物である。
2006年オフ、先発で投げてほしいフロントと中継ぎで投げたいトーマス自身との意見が衝突し、翌シーズンの契約を結ばないことが明らかになった。ニュージランドでの優勝旅行には参加している。
2007年も日本でのプレーを希望したが叶わず、シアトル・マリナーズ傘下のタコマ・レイニアーズ(AAA)でプレーしている。
[編集] 背番号
[編集] 通算成績(2005年シーズン終了時)
38試合登板(うち先発4)、481/3投球回、勝利1、敗戦5、セーブ1、失点30、自責点25、防御率4.66