ブルート (ゲームソフト販売)
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ブルート(Brut Inc.)は、かつて存在したゲームソフト販売店のフランチャイズチェーン(FC)。また、その運営会社。本社は広島市佐伯区に在った。
1988年7月に会社設立、以後FCを急拡大する。1991年、他の有力FCと共に任天堂と「ファミコン」の商標使用をライセンス契約し、翌年に設立されたジャパンテレビゲームチェーン協会(JAG)に参加。「マルチメディアコンビニエンス」を掲げ大規模直営店舗「ハイパーブルート」を東京や広島に出店。店舗数は全盛期に400店を超え、この業種でトップに躍り出る。
しかし、1994年12月に発売されたプレイステーションの販売契約を巡って明響社(TVパニック)やボックスグループ(ドキドキ冒険島)と共にソニー・コンピュータエンタテインメントの要求通り「再販価格維持」「中古品売買禁止」を遵守する「服従路線」を主張して他のFCと対立。これが原因でJAGは1996年に空中分解してしまう。
1998年以降、FCは続々と離脱。対応策としてニンテンドウパワー書換端末の設置などを試みるが、業績の回復には至らず1999年3月に約80億円の負債を抱えて広島地方裁判所に自己破産を申し立てた。この際、大半のFCはアクト(現NESTAGE)の「wanpaku」など他のチェーンに加入したが、中には2005年現在も「ブルート」の店舗名で営業している元FCも存在する。
直営店は大部分が閉店したが、オメガプロジェクトと丸紅が救済に乗り出し法人登記を東京都大田区へ移転。マルチメディアコンビニエンスブルート蒲田店など一部の店舗は「熱血王」に名称を変更して営業を継続。2002年までに全店が閉店ないしトップボーイなどへ営業譲渡された。
今も尚、広島の中古ゲームを取り扱う店は少ないといわれている。これは「ブルート」が広島の中古ゲーム店業界の巨星として君臨していた為に他の中古ゲーム店が出店しにくい環境にある当時の名残と思われる。 (又ブルートのようなかつて業界トップの店が続かなくなるくらいだから出店しずらいという意見もある) しかしブルートの自己破産後は、点々とカメレオンクラブやゲオなどの大手ゲーム店が出店をし始めている。
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