ブレイブハート
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ブレイブハート Braveheart |
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監督 | メル・ギブソン |
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製作 | アラン・ラッド・Jr ブルース・デイヴィ メル・ギブソン |
脚本 | ランドール・ウォレス |
出演者 | メル・ギブソン ソフィー・マルソー パトリック・マクグーハン |
音楽 | ジェームズ・ホーナー |
撮影 | ジョン・トール |
公開 | 1995年5月24日 1995年10月14日 |
上映時間 | 177分 |
製作国 | アメリカ |
言語 | 英語・フランス語・ラテン語 |
制作費 | $53,000,000 |
allcinema | |
IMDb | |
『ブレイブハート』 (Braveheart) は1995年のアメリカ映画。俳優のメル・ギブソンが主演・監督した。アカデミー音響効果賞、アカデミー作品賞、アカデミーメイクアップ賞、アカデミー監督賞、アカデミー撮影賞を受賞。
スコットランドの独立のために戦った実在の人物、ウィリアム・ウォレスの生涯を描いた歴史ドラマだが、内容はフィクションである(詳しくは当記事内の項目と、ウィリアム・ウォレスの項を参照)。
目次 |
[編集] あらすじ
13世紀末のスコットランド、残虐で冷酷なイングランド王エドワード1世の侵略によって家族を殺害されるも難を逃れたウィリアム・ウォレス。成人して彼は故郷に戻り、そこで幼なじみのミューロンと恋に落ち、結婚する。しかし彼女はイングランド兵の手によって殺害され、ついに彼は復讐を決意、圧政に苦しむスコットランドの民衆の支持もあり、彼の抵抗運動は熱を帯びていくのだが・・・。
[編集] キャスト
- メル・ギブソン - ウィリアム・ウォレス
- ソフィー・マルソー - イザベラ
- パトリック・マクグーハン - エドワード1世
- キャサリン・マッコーマック - ミューロン
- ブレンダン・グリーソン
- アンガス・マクファーデン
- トミー・フラナガン
- デヴィッド・オハラ
- イアン・バネン
[編集] 制作秘話
- 映画の大部分は、スコットランドではなくアイルランドで撮影された。映画の中に登場する城郭の中の一つは、明らかにミース州にあるトリム城である。また、映画の中でみられる山岳風景の大部分は、ウィックロー州のウィックロー山脈である。他には、同じくアイルランドのKilmashogue山とDjouce山の景色を、映画のなかで見ることができる。
- 一般兵士として出演したエキストラたちがサングラスをかけていたり、腕時計をしていたため、主要な戦闘場面のかなりの部分が再撮影されねばならなかった。ある場面では背後に走行している白色の乗用車(バン)が映ったままになっている。
- スターリング・ブリッジの戦いの撮影だけに、およそ6週間が費やされた。実際、この一連のシーンが、90分強の映画の約半分の時間を占めている。
- メル・ギブソンはいたずら好きな俳優として知られているが、ウォレスの父の葬儀などのいくつかのシーンを、エルマー・ファッドのモノマネをしながら監督したという。そのせいで、多くの役者たちがシーンの途中で笑い出してしまうなど、NGを出してしまった。
[編集] 映画の持つ歴史的誤謬
- ブレイブハートのプロットは、ウィリアム・ウォレスとフランス王女イザベラとの間のロマンスを含んでいる。映画では、彼女がウォレスの処刑の際に妊娠しており、後のエドワード3世にウォレスの血脈が繋がったことが暗示されている。歴史的には、実際のイザベラは当時フランスで9歳の少女であり、もちろんウォレスとの面識はない。さらに言えば、彼女はウォレスの死から4年後、既に戴冠したエドワード2世の后となっており、皇太子としての彼と結婚したわけではない。この映画における虚構の物語のヒントは、おそらく、シドニー・ゴッドサー・スミスによる戯曲『ザ・ウォレス』に由来するか、ウォレスを誘き出そうとしたエドワード1世の第二婦人マーガレットの元にいたブラインド・ハリーがフィクションとした詠んだ詩に由来すると考えられる。
- スターリング・ブリッジの戦いは、映画における最初の戦闘シーンだが、画面に橋が収められていない。実際の衝突は、フォース川を渡ろうとするイングランド軍を待ち伏せするものだった。
- オープニングにおいて並列される二つのフレーズ「スコットランドの王が跡継ぎを残すことなく死去した」と「スコットランド 1280年」は、不正確である。当時のスコットランド王アレグザンダー3世が死んだのは1286年であり、国家は即座に乗っ取られたわけではなかった。
- エドワード3世は、1312年に生まれており、ウォレスの死から7年後である。従って、エドワード3世がウォレスの息子であるという説は不適切である。
- 映画では、エドワード1世が、ウォレスが処刑されると同時に死んだように描かれている。しかし、ウォレスがウェストミンスターで処刑されたのは1305年であり、エドワード1世が死んだのは1307年と伝えられており、実際には2年間の開きがある。エドワード1世は、ロバート・ザ・ブルースがスコットランドで独立のための戦いをはじめた最中に死去している。
[編集] 考慮される政治的影響
政治評論家たちの中には、この映画が1990年代半ばから終わりにかけて盛り上がったイギリスからの「独立」をめぐるスコットランドの政治的な展望に影響を与えたと主張するものもいる[1]。
この映画は、多くの歴史的誤謬を持つにもかかわらず、イングランドによるスコットランド支配の感情的な側面をよく描き出している。その情景は、1980年代から1990年代にかけてのスコットランドにおける保守党政権の不人気と関連して考えられた。また、スコットランドにおけるナショナリズム感情の高まりに寄与し、1997年の総選挙の結果に影響を与えたという説もある。1997年の総選挙においては、スコットランド国民党(SNP, Scottish National Party)が下院に3議席を獲得し、勢力を倍増させた結果、スコットランドにおける72議席のうち6議席を占めることになった。また、総選挙における労働党の勝利が、スコットランド議会の設置を問う1997年9月11日の住民投票に繋がった。
[編集] ウォレス・モニュメントへの影響
1997年には、メル・ギブソンの姿をウィリアム・ウォレスとして模った彫像が、スコットランド・スターリングの近くのナショナル・ウォレス・モニュメントの駐車場前に設置された[2]。彫像が持つ盾には「ブレイブハート Braveheart」と刻まれており、それが原因で多くの反発も呼んだ。ある地元住民は「あまりにも愚かで馬鹿らしい代物で、ウォレスを記念する塔を侮辱するものだ」とした[要出典]。
1998年には、何者かによって彫像の顔面がハンマによって破壊される事件が起きた。もちろん修復されたが、事件以降、夜間は彫像を破壊行為から保護するためのオリが設置されるようになった(写真、像の背後にオリが見える[3])。そのせいで、ギブソン=ウォレスの彫像が、あたかも牢にいれられ囚われているかのような印象を与え、今度はオリを取り除くべきだとする怒りを煽る結果となった。皮肉にも、彫像の台座には「自由 Freedom」と刻まれているのである。
[編集] サウンドトラック
映画自体と同様に『ブレイブハート』のサウンドトラックは好評を博し、CDも大きなセールスを記録している。サウンドトラックは『タイタニック』(1997年)、『エイリアン』(1986年)、『アポロ13』(1995年)を手がけている作曲家ジェームス・ホーナーによって制作された。ロンドン交響楽団の演奏。
作曲された楽曲は、スコットランド音楽とケルト音楽を統合したものとして捉えられている。1995年に発売されたサウンドトラックが好評を博したため、1997年には続編が発売された。インターナショナル盤およびフランス盤が発売されている。オリジナル・アルバムは77分の演奏が収められており、それぞれが映画の象徴的なシーンから取られている。
メインテーマをトランスミュージシャンの DJ Sakin がリミックスした「Protect Your Mind」が、ドイツのチャートで3位、イギリスのチャートで4位を記録した。
[編集] 『Braveheart』 (1995年)
日本盤は『ブレイブハート オリジナル・サウンドトラック』として、ユニバーサルから1995年9月25日に発売された。曲名も翻訳されている。以下に挙げるのは原曲名である。
- Main Title (2:51)
- A Gift of a Thistle (1:37)
- Wallace Courts Murron (4:25)
- The Secret Wedding (6:33)
- Attack on Murron (3:00)
- Revenge (6:23)
- Murron’s Burial (2:13)
- Making Plans/ Gathering the Clans (2:05)
- “Sons of Scotland” (6:19)
- The Battle of Stirling (6:07)
- For the Love of a Princess (4:07)
- Falkirk (4:04)
- Betrayal & Desolation (7:48)
- Mornay’s Dream (1:18)
- The Legend Spreads (1:09)
- The Princess Pleads for Wallace’s Life (3:38)
- “Freedom”/The Execution/ Bannockburn (7:24)
- End Credits (7:12)
[編集] 『More Music from Braveheart』 (1997年)
続編的なアルバムで、実際の映画から多くの「語り」が収められ、物語性が増している。日本盤は『モア ミュージック フロム ブレイブハート』として、ユニバーサルから1998年5月13日に発売された。曲名は翻訳されているが「語り」の対訳は付属していない。以下に挙げるのは原曲名である。
- Prologue/ "I Shall Tell You of Williams..." (dialogue-Robert the Bruce) (3:35)
- Outlawed Tunes on Outlawed Bag Pipes (2:03)
- The Royal Wedding (dialogue-Robert the Bruce) (2:12)
- "The Trouble with Scotland" (dialogue-King Edward the Longshanks) (0:40)
- Scottish Wedding Music (1:14)
- Prima Noctes (1:46)
- The Proposal (dialogue-Wallace and Murron) (1:35)
- "Scotland is Free!" (dialogue-Wallace) (0:17)
- Point of War/JonnyCope/Up in the Morning Early (traditional) (2:59)
- Conversing with the Almighty (dialogue-various) (1:20)
- The Road to the Isles/ Grendaural Highlanders/ The Old Rustic Bridge by the Hill (traditional) (3:52)
- "Son of Scotland!" (dialogue-Wallace) (12:09)
- Vision of Murron (1:45)
- "Unite the Clans!" (dialogue-Wallace) (0:23)
- The Legend Spreads (dialogue-Storytellers) (1:07)
- "Why Do You Help Me?" (dialogue-Wallace and Princess Isabelle) (0:37)
- For the Love of a Princess (previously released score) (4:05)
- "Not Every man Really Lives" (dialogue-Wallace and Isabelle)
- "The Prisoner wishes to Say a Word (dialogue-The Executioner and Wallace) (3:43)
- "After the Beheading" (dialogue-Robert the Bruce) (1:48)
- "You Have Bled for Wallace!" (dialogue-Robert the Bruce) (1:22)
- Warrior Poets (dialogue-Wallace) (0:29)
- Scotland the Brave (traditional) (2:47)
- Leaving Glenhurqhart (traditional) (3:32)
- Kirkhill (traditional) (4:08)
[編集] 外部リンク
- ブレイブハート マックハウス 映画・DVD レビュー
1981: 炎のランナー | 1982: ガンジー | 1983: 愛と追憶の日々 | 1984: アマデウス | 1985: 愛と哀しみの果て | |
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