ブームスラング
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?ブームスラング | ||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Dispholidus typus | ||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||
ブームスラング | ||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||
Boomslang |
ブームスラング Dispholidus typus は、有鱗目(トカゲ目)・ヘビ亜目・ナミヘビ科に分類されるヘビの一種。サハラ砂漠以南のアフリカに生息する。有毒。ブームスラング属には、本種のみが記載されている。
[編集] 特徴
全長100-180cm。体色は雌雄により異なり、メスは茶褐色もしくは灰褐色、そしてオスは鮮やかな緑色になる。若い個体は灰色がかった青色。目は大きく、鼻先は丸っこい。
[編集] 生態
名前の由来はオランダ語で『木のヘビ』の意で、その名のとおり樹上性のヘビである。餌はカメレオンや樹上性のトカゲ、カエルなどで、まれにネズミや鳥を襲うこともある。卵生。
[編集] 毒
本種はナミヘビ科ではあるが、ヤマカガシと同じ後牙類で、非常に強力な毒を持ち、その毒は成人男性であっても致命的な強さと量である。1957年には著名な爬虫類学者が本種に咬まれて死亡している。 毒の成分はヤマカガシに近く、出血毒であり、血液の凝固が妨げられるため、皮下出血や吐き気、だるさ、頭痛などが起こる。但し、毒の回りは非常に遅く、腫れや痛みもほとんどない。 そのため、毒蛇だと気づかずに症状が進行し、手遅れになることも多い。現在では、現地の病院などに抗血清が用意されているので、本種に咬まれたらすぐに病院へ行くこと。
また、本種の性質は非常に温和であるため、向こうから咬んでくることはまずない。現地で本種を見つけても、そっとしておくこと。
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