ポポロクロイス物語
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『ポポロクロイス物語』(ポポロクロイスものがたり)とは、朝日小学生新聞に連載された漫画のタイトル。作者は田森庸介。
以降、これを原作とするアニメやゲームが製作された。 『ポポロ』はイタリア語で人々、『クロイス』はフランス語で交差という意味。
目次 |
[編集] 変遷
- 1978年11月 雑誌『だっくす』(清彗社)にて漫画『ポポロクロイス物語』初公開
- 1984年10月 朝日小学生新聞に漫画『ポポロクロイス物語』連載開始
- 1996年7月12日 ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下SCE)より、プレイステーション用ソフト『ポポロクロイス物語』発売
- 1998年10月4日~1999年3月28日 テレビ東京でアニメ『ポポロクロイス物語』放送(製作:SPEビジュアルワークス)
- 1998年11月26日 SCEより、プレイステーション用ソフト『ポポローグ』発売
- 2000年1月27日 SCEより、プレイステーション用ソフト『ポポロクロイス物語II』発売
- 2002年6月20日 SCEより、プレイステーション2用ソフト『ポポロクロイス~はじまりの冒険~』発売
- 2003年10月5日~2004年3月28日 テレビ東京でアニメ『ポポロクロイス』放送
- 2004年3月18日 SCEより、プレイステーション2用ソフト『ポポロクロイス~月の掟の冒険~』発売
- 2005年2月10日 SCEより、プレイステーション・ポータブル用ソフトとして『ポポロクロイス物語~ピエトロ王子の冒険~』発売
- 2005年5月19日 SCE(台湾の現地法人)より、「ピエトロ王子の冒険」の台湾向け及び香港向けバージョン発売。
- 2005年12月6日 米国Agetec社より、「ピエトロ王子の冒険」のアメリカ合衆国向けバージョン発売。
- 2006年6月16日 英国Ignition Entertainment社より、「ピエトロ王子の冒険」のヨーロッパ向けバージョン発売。
- 2006年6月30日 米国Agetec社より、「ピエトロ王子の冒険」のオーストラリア向けバージョン発売。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 原作漫画『ポポロクロイス物語』
1981年に「朝日小学生新聞」に連載開始。1986年で制作がストップして20年経つが、未だに続きが描かれてない。1980年代に描かれた内容にも関わらず緻密なトーンワークと生きているような動きのアクション、壮大なファンタジー要素を取り入れた映画のような世界を描いている。ゲームと原作との相違点は、ピエトロ王子やナルシアなど一部のキャラクターデザインが変更されている事や、ピエトロ王子が竜の力を持っておらず、勇気を持って戦うなど。
[編集] ゲーム
[編集] ポポロクロイス物語
《ストーリー》 ポポロクロイスの王子ピエトロ・パカプカの、10歳の誕生日を祝う誕生パーティに、「ガミガミ魔王」と名乗る悪党が乗り込んできて、王家の宝「知恵の王冠」を国王から奪い取るところから物語が始まる。最初はガミガミ魔王から知恵の王冠を取り返すための冒険だったが、やがて死んだと聞かされていた母親が生きていることを知り、母親探しの冒険をすることとなる。その冒険は、巨大な陰謀との戦いとも絡んでいく。
《システム》ドラゴンクエストシリーズの影響を感じさせる、比較的オーソドックスなRPGだが、ワールドマップ・町・ダンジョンが全て同じスケールで描かれることや、フィールド←→バトルの移行がシームレスに展開することが特徴的。
グラフィックは完全に2Dのドット絵で描かれている。また、一部のイベントシーンはアニメーションムービーで表現された。このスタイルは「ポポローグ」「ポポロクロイス物語II」にも受け継がれた。
[編集] ポポローグ
《ストーリー》 前作「ポポロクロイス物語」の2年後の設定で、番外編的な作品。
ピエトロが城を抜け出し、近くの丘の上でのんびりと空を眺めていると、突然黒い影がポポロクロイスを覆い隠し、異次元世界へと引き込んでいった。そこは「夢幻フィールド」と呼ばれる異世界で、さまざまな時空から寄せ集められた空間で成り立っていた。この危機に飛び出していったまま帰ってこない国王を探しに、ピエトロが冒険に出る。
《システム》 ストーリーとは直接関係ないキャラクターを雇ってパーティーを組む傭兵システムと、ローグライクゲームの特徴を持った自動生成ダンジョンを採用。 ストーリーよりも長大なダンジョンの攻略に重点が置かれ、やり込み性の高い内容である。
[編集] ポポロクロイス物語II
《ストーリー》 12歳になったピエトロは、成人の儀式として知恵の王冠を王家の洞窟から取ってくるように命じられる。そのとき、不思議な声を聞く。それから3年後、15歳となったピエトロは、あるきっかけで自らの欲望のために邪神を復活させようとする美の女神「マイラ」の野望を知ることとなる。邪神復活は世界の破滅を意味する。その野望を阻止すべく、ピエトロが立ち上がる。
《システム》 CD-ROM 3枚組というボリュームだが、音声やムービーに多くの容量が割かれただけで、内容的な分量は前作と大差ない。
冒険する世界が広くなったことや、バトルのエフェクトが派手になったことが特徴として挙げられるが、基本的なシステムは第1作を継承している。
[編集] ポポロクロイス~はじまりの冒険~
《ストーリー》時は流れ、ピエトロの息子「ピノン」は8歳になっていた。彼は竜の祠で、不思議な生き物「パプー」と出会う。そして、夜を統べる精霊がこの世を闇に落とそうとしていることを知り、ピノンが戦いに出ることを決意する。
《システム》主人公がピエトロの息子ピノン王子に代替わりし、3Dグラフィックを採用してゲームシステムが完全に一新された。全く別のゲームになったと言っても過言ではない。
それに加えてロード時間が多くストレスが溜まるなど完成度が低く、内容的にも不完全燃焼であり、ストーリ的にも短く消化不良に終わったため、多くのファンを失望させて、これをきっかけに続編の購入をやめたユーザーは多々存在する。逆に本作からポポロクロイスシリーズのファンになった者もおり、インターネット掲示板などで新旧ファンが対立する場面がよくみられた。
[編集] ポポロクロイス~月の掟の冒険~
ポポロクロイス~はじまりの冒険~の続編に当たる作品。
《ストーリー》『ポポロクロイス~はじまりの冒険~』から半年後。城の馬の様子がおかしいと、動物と話す能力を持つレオナを呼ぶようにピノンが命じられる。レオナを呼んだ後、マルコ・ルナとかつての仲間との再会を果たすピノンだったが、ポポロクロイスの人々が石化するという事件に遭う。人々を元に戻すために、ピノンが旅に出る。
《システム》前作より仲間になるキャラクターが3人増え、より自由度の高い戦闘が可能になった。前作になかった「フリック」システムがあり前作より攻略に幅が出た。
ストーリーのボリュームは全6章(エピローグを除く)の構成となり、プレイ時間ベースではシリーズ中最長。
「はじまりの冒険」で不評を買ったローディング時間については、シリーズ中で初めて、「Now Loading」の表示が登場。また、戦闘開始時のそれはやや縮小した。
[編集] ポポロクロイス物語 ピエトロ王子の冒険
プレイステーション用「ポポロクロイス物語」と「ポポロクロイス物語II」を再編集し、新たなエピソード「闇の獅子王」を加えた作品。
ポポロクロイス物語の特徴であったイベントや細かい表現の大幅なカットなどもあり、古株ユーザーからの評価はあまり高くなかったようだ。また、戦闘開始時やフィールド間移動のときに、ローディングに伴うタイムラグが発生している点も悪い評価を受けている。逆に綺麗なムービーはウケが良い。
このゲームのみ致命的な不具合が発生し、ソニーのホームページで注意を呼びかけている。
PSP専用ソフト「ポポロクロイス物語 ピエトロ王子の冒険」の不具合に関して
このバージョンはアメリカ合衆国、香港、台湾、欧州、オーストラリアでも発売されている。(香港・台湾向けは日本語版、そのほかは英語版。)海外のアナリストからは、「初心者向けのRPGである」との評価を受けており、また3Dゲームが主体となっているこの時代にあって、2Dということが新鮮に受け止められ、国内とは一転して評価はおおむね良好である。
[編集] アニメ
- アニメ第1作目 - ポポロクロイス物語 (アニメ)を参照。
- アニメ第2作目 - ポポロクロイス (アニメ)を参照。
[編集] 登場人物
(カッコ内は声優。声優に変遷がある場合、その旨を略号で示す。略号の見方は、「無」=ゲーム『ポポロクロイス物語』、「ロ」=ゲーム『ポポローグ』、「II」=ゲーム『ポポロクロイス物語II』及び『ポポロクロイス物語~ピエトロ王子の冒険』、「は」=ゲーム『ポポロクロイス~はじまりの冒険』、「月」=『ポポロクロイス~月の掟の冒険』、「98」=アニメ『ポポロクロイス物語』、「03」=アニメ『ポポロクロイス』)
[編集] メインキャラクター(ピエトロ世代)
- ナルシア(三石琴乃(無)→白鳥由里(II・98)→川村万梨阿(03・は・月))
- フローネルの森を守る魔女。ただし、魔法は修行中の身の為、失敗して姉のギルダにいつも怒られている。とても気持ちの優しい少女だが、少し引込み思案で積極的になれない。だんだんとピエトロのことが好きになっていくが、なかなかそのことを切り出せず、やきもきした日々を送る。「ポポロクロイス物語II」で出生の秘密が明かされる。
- はじまりの冒険以後、ポポロクロイス王国の王妃としてピノンにとって優しいお母さんとして登場する。なお、II以降で問題となった部分はうまく隠している。
- 白騎士(池田秀一(無)→江原正士(II・98))
- 白い鎧に身を包んだ謎の騎士。騎士道精神に溢れ、曲がったことが大嫌い。怪力の持ち主で、その怪力が冒険の役に立つことしばしば。ただし、錆びると動きが鈍くなり、最悪の場合は全く動けなくなってしまうという弱点がある。ゲーム上では出てこないが原作やアニメなどでは愛馬がいる。高いところが苦手という一面を持つ。II以降でレオナとのやり取りや、マルコの装備などでマルコの父親という説もある(詳細不明)。風呂に入っている時も何故か鎧を脱がない。(田森によれば、鎧が呪われていて脱げないとのことである。)
- ポポローグではEDのみ少しだけ出てくる。原作どおりキングナイトという人物を探しており、IIで一瞬姿を現し驚く場面もある。
- ガミガミ魔王(大塚明夫(無)→古田新太(98)→大塚明夫(II・03・月))
- 世界征服を企む悪の発明家。ポポロクロイス城に対抗して「ガミガミ魔王城」なる城を構え、城下町には自らの作ったロボットを住まわせている。パウロから知恵の王冠を盗み出した張本人だったため、ある意味ピエトロが旅立つきっかけを作った人物と言える。ただ人情に厚く、今一つ悪役になりきれないため、結局はピエトロの冒険を手伝って「正義の味方」になってしまう。パウロがまだ小さい時にも本人がいたと思われる形跡が残っている。ナルシアの事が好きだった為、ナルシアとピエトロの子であるピノンには微妙な感情を持っている。だが、ピノンはナルシアの息子と言う事で手を貸してくれる。夜も寝ずに作業を続けるなど、かなりの努力家である。
- 毎回巨大ロボに乗ってピエトロと戦うが敗れ、最後の切り札「漢のロマン自爆スイッチ」を出してくるが本当に押す気はないのに、「押しちゃうぞ」と言っている間にうっかり押してしまう。このとき本人は脱出ポットで魔王城を出るものの、必ずどこかに不時着して仲間になる。口癖は「10000000000(百億)年早ーい!」「俺様がいれば10000000000(百億)人力だ!」
- IIではジルバとのコントや神として崇められたりとギャグ場面が多い。また月の掟の冒険では時代を超え今度はピエトロの妹であるエレナとのコントがある。自分が作る基地には漢のロマンとして確実に自爆スイッチをつけ、畳や古い和風の私室を造っている。そして、出てくる時は毎回偽名を使い登場するが、毎回ばればれである。
- カイ(三石琴乃(無)→白鳥由里(II・98))
- 黄金の鍵で変身能力を持った謎の少女。格闘術を得意としており、男勝りな性格をしていて白騎士やガミガミ魔王を「おじさん」呼ばわりする。ときどきピエトロの冒険をサポートするためにやってくる。
- その正体は海に入ることができないナルシアが黄金の鍵で人間に変身した姿。当時は変身した姿を見られてはならないという決まりがあったがそれも克服している。Iで正体はわかっているはずだが、ガミガミ魔王はII以降でないとわかっていなかった。II以降でもこの姿になったときはあくまでも『カイ』と呼ばれている。
- レオナ(根谷美智子(II・03・は・月))
- フローネルの森に住む女性。自然とともに生きる生活をしており、動物と話ができる特殊能力を持つ。ズール達と戦った時に敗れ黒豹(ただし、日本語版のゲーム中では「黒ライオン」と表現されている。)に変えられていた。ピエトロが救出したあとは手を貸してくれる。白騎士を意識している。弓矢の名人で、ピエトロの冒険を強力にサポートする。酔うと人が変わる。
- はじまりの冒険以降、フローネルの森に住むマルコの母親として登場。マルコに対して厳しいけど優しいお母さんになっている。ピノンとは面識があった。
- ジルバ(かないみか(II))
- ポポロクロイスと友好関係にあるロマーナ王国の王女。舞踊を利用した格闘術や回復術の使い手。非常にわがままで乱暴。唯一自分の母親に対しては逆らう事ができない。ガミガミ魔王にさらわれた時にピエトロに助けられてからピエトロのことが気に入り、積極的にアプローチをかけてくる。ひとつのことが気になると他のことが見えなくなり、常軌を逸した発言も。
- 鬼面童子(若本規夫(II))
- 全身鎧で身を包み素顔を見せない武士。出身地は日の国。自分の国の守り神である水龍が死んだことにより日の国はずっと雨に包まれてしまう。そのため、代わりとなる龍を探している途中でピエトロたちと出会う。後に日の国に戻るが、代わりの龍を見つけられなかったことで殿の怒りを買い牢に入れられるが、ピエトロによって救われている。
- かつて、大雨によって妻子と生き別れてしまう。同じ過ちを起こさないため、ピエトロたちと共に戦うことを決める。
- 何故か犬が苦手。
- ガボ
- 竜の巣の卵から生まれた地の竜の子供。白騎士を親だと思い慕っている。
- 前世はバルバランを封印した古の勇者のリーダー。古の勇者達と戦い彼らに勝つと、契約を結べ召喚ができる。
[編集] メインキャラクター(ピノン世代)
- ピノン・パカプカ(南央美(03・は・月))
- ピエトロの息子。ピエトロとは逆に勉強好きで争いごとが嫌い。性格はかなりのんびりしているが友達思いである。人間族だけでなく妖精族、竜族の血が流れているがその力はいまだに覚醒していない。その血のおかげで、風・水・炎系の魔法をバランスよく使える。そして精霊を見る力をもっている。
- アニメ版では学校に通っているのだが、いつもサボって独学でさまざまな本を読み漁っている。偉大なピエトロ国王の息子という目で見られることにかなりコンプレックスを持っている。
- ルナ(半場友恵(03・は・月))
- ピノンが海岸で出会った少女。ピノンよりは精神年齢が高いようで、お姉さん的存在になる。海のことはとても詳しいが、なぜか地上のことは全くの世間知らずという、不思議な存在。水系の魔法を得意とする。
- その正体は、かつてナルシアが海へ投げ捨てた『黄金の鍵』を拾い人間の姿に変身した海の妖精。昔から陸に憧れていて、人間の姿になった所でピノンと出会い友達になる。はじまりの冒険で『黄金の鍵』を失い陸に上がれなくなったが、月の掟の冒険で『黄金の鍵』を手に入れ再び陸に上がれるようになる。ピノンに特別な感情を抱いている。
- フルネームはルナテュレース・ワントリンク
- マルコ(高木渉(03・は・月))
- ピノンがポポロクロイスの城下町で出会った、(ゲームではタキネン村)フローネルの森に住む少年。レオナの息子で、レオナのことは好きであるが怖がっている。正義感に溢れ、この歳にしては力が強い。ただし、極度の方向音痴という弱点を持つ。ルナのことが好きらしい。ひそかに自分を題材にした歌をしばしば歌う。武器は斧。
- パプー(大谷育江(03・は・月))
- 月の精霊であり、ピノンの初めての友だち。ぱぷーという鳴き声から名前がついた。ただし、かなりわがまま(アニメでの設定)。ゲームではそれほどわがままでもなく、割としっかりしている。冒険ではピノン達にアドバイスをする。はじまりの冒険では精霊の空間のみ話す事ができた。また、月の掟が解けている間も話が出来るらしい。
- モンバ(ゆきじ(03・月))
- エレナ率いるダカート号の船員。元々クロコネシア村の住人なので顔がワニのような形をしている。海の神殿を守る役目を持っており、伝説の船レムナスの船長に選ばれる。音痴であるがために、後にそれが役に立つことがある。常に強がっているが、実は臆病。
[編集] ポポロクロイス城
- パウロ・パカプカ(槐柳二(無・ロ)→巻島直樹(98)→西村知道(II)/高山みなみ(ロ=少年期))
- ピエトロの父親でポポロクロイス国の国王。かつて獅子王と呼ばれるほど勇猛な人物で、ポポローグではその強さを確認する事ができる。頭には国王である象徴として知恵の王冠を付けている。息子に限りない愛情を注ぐ優しい父親。ピエトロが冒険に出るたびに、いつも無茶をしないかと心配している。ピエトロの父にしては老けすぎに見えるのは、目覚めぬ妻サニアを心配するあまりの心労の結果である。
- かつて幼い頃に夢幻魔王イドを復活させてしまったため、自分自身で決着を付けるためにピエトロを残し一人旅に出る。また、ポポローグのゲーム中で、幼い頃のパウロが傭兵として登場する。ピエトロにそっくりであるが、生意気で自分勝手な性格をしている。
- サニア・パカプカ(堂ノ脇恭子(98)→佐久間レイ(II))
- ピエトロの母親でポポロクロイス国の王妃。その正体は竜族の長・老竜神の娘。最初ピエトロには死んだと伝えられていたが、実はピエトロが産まれて間もないときに氷の魔王の陰謀を打ち破るために戦い、氷の魔王が復活しないように以後本人はずっと眠りながらも精神体ではずっと戦い続けていた。とても優しいが、芯の通った性格で、ピエトロの冒険には心配しながらも彼を信じぬくことができる。また、父の反対を振り切ってパウロと一緒になるなど、情熱的な一面もある。
- ドン&ゴン(両方共に室園丈祐(無)→ドン立木文彦ゴン子安武人(ロ)→ドン高木渉ゴン大西健晴(II・03))
- ポポロクロイスの兵士。IとIIでは仲間のいないピエトロ達に着いていく。自分よりも強そうな相手を見るとピエトロを置いてって必ず逃げてしまう。はじまりの冒険以降兵士長に昇進している。
- ポポローグは隠しキャラで覚えられる技や魔法を全部覚えることができる。ポポローグでは二人とも区別はないが、IとIIでは技で区別が付く。
- 大臣モーム(塩屋浩三(II))
- ポポロクロイスの大臣。ピエトロの教育係もやっているがいつも勉強の途中で抜け出すので頭を抱えている。ピノン世代の時も現役の大臣として登場する。
- 実は頭が薄いことを気にしている。
- マッター将軍(石川和之(II))
- ピエトロが王子時代の兵士長。ポポロクロイスの軍を指揮する立場にあるが、争うことを苦手とし、話し合えばいずれは平和が訪れると考える平和主義者。
- ポポローグでは自ら兵を引き連れ夢幻魔王に挑むが、敵の罠にはまり捕まってしまう。それでも優秀な智将という設定のある人物である。
- 占い師シター
- ポポロクロイスの占い師。魔法に詳しくポポロクロイスの中でも重臣の一人である。
[編集] サブキャラクター
- ギルダ(野沢雅子(ロ)→水原リン(II)→真山亜子(月))
- ナルシアとともにフローネルの森を守る魔女で、ナルシアの姉。ナルシアとは逆に相手が傷つくようなことも平気で言う人。ただし、それは相手への思いやりの裏返しであり、実際「人間は嫌い」という素振りを見せながらも、ピエトロの冒険を影で支え続けている。
- ポポローグでは若きギルダの姿を確認できる。また、ナルシアの出生について唯一知っている人物。はじまりの冒険以降はレオナ一家に自分の家を譲り、自分はフローネルの森の違うところで暮らしている。何故か毎回初回に訪れるたびレッサーデーモンで実力を試してくる。
- ヤン
- カナリシア村に住む魔法使い。発明家でもあり、まだ空中に浮いていたブリオニアに行くために人間大砲を製作している。ピエトロも無理やりな形で手伝うことになる。
- ナグロ(長島雄一(II)現:チョー)
- ゴドリブ鉱山で働いている坑父。モンスターに制圧された際取り残されていた。ピエトロと出会い、鉱山からモンスターを追っ払うために短い間だが共に戦ってくれる。別れる際、ピエトロに自分のスコップを託す。
- 2ではパーセラとロマーナ王国を繋ぐ列車の工事をしている。
- ポストフ
- パーセラに住む「ポストフ造船ドック」の職人。造船技術が高い頑固職人で、空飛ぶ船「フライヤーヨット」を製作しようとしている。
- パミィ
- 流され島に出会う少女。船に乗って旅していたが、ピエトロ同様漂流してきた。何とかして島から抜け出そうとするが、周りの人間が協力的でないためうまくいかないでいる。
- 後に島を抜け出し、パーセラにいる。
- サボー(大川透(無)→麦人(II))
- ブリオニアに残っていた最後の住人。顔は何故か犬であるが、ブリオニアに残された書物を読破しておりかなりの博識である。ブリオニアが沈んだ際、ブリオニアを離れ、以後ピエトロたちに協力する。
- ポポローグ以降、サニアが眠っていた部屋を改造し自分の部屋にしている。始まりの冒険ではピノンの教育係として勉強を教えている。
- ラダック仙人
- ハタハタ村にある剣の山の屋上に住む老人。超人的な神通力の持ち主であり、ものすごい知識を持っている。闇の世界や神々の国に繋げる唯一の人物。よく、仙人らしくない発言もしている。
- ジャンボ
- ラダック仙人の弟子。見た目はがっちりしているが気が小さい。だが、人柄は良い。
- 永遠の番人
- 剣の山と闇の世界の間の空間に存在する人物。闇の本を持っていない人間に「永遠の番人の館」で試練を与え、それを乗り越えた人間だけ闇の世界にいけるといわれている。その正体は、「永遠の番人の館」の入り口から立っている少女。
- ちなみに、「永遠の番人の館」で買える「リトルガール」も彼女をモチーフとなっている。
- マック(中島聡彦)
- 闇の世界の案内人のクジラ。彼の背中に乗って闇の世界を移動しなければならない。
- ダーナ
- ダーナの神殿にいる闇の世界の支配者である存在。闇の世界に踏み入れたものは最初に挨拶しなければならない。なお、神殿に配置されている兵士は自分の分身である。
- ナレーション(井上喜久子(無)→内田りりこ(ロ))
[編集] ポポローグ
[編集] 傭兵
- ダイソン(立木文彦)
- 初めに連れて行くことが出来る傭兵の一人。タキネンのまき割りおじさんの変わりにまきを割ってたところに出会う。他人の気配りができ礼儀正しい。武器は剣やグローブも装備できるが、得意武器は斧。
- メル(こおろぎさとみ)
- 初めに連れて行くことが出来る傭兵の一人。僧侶系の戦い方をし、回復系を主体としている。ピエトロと最初に出会うときも動物に回復魔法をかける優しいところを見せている。武器は杖。得意魔法は聖や回復などの補助魔法。
- ロビン(関俊彦)
- 新ガミガミ魔王城の前でピエトロをイノシシと間違えて弓を射った狩人の青年。得意武器は弓矢だが剣も装備できる。
- ドグマ(石森達幸)
- 商業都市トンクウ踊り子の楽屋で出会う破戒僧。老人ながら女好き。だが、攻撃魔法のエキスパートで闇系最強魔法使えるだけでなく、数少ない呪魔法も使うことが出来る。武器は杖。
- レパルド(屋良有作)
- トンクウで出会うヒョウの獣人。勇者を求め探している。武器は剣や斧、得意武器は槍。特技だけではなく魔法も使いこなせる万能戦士。
- ミーシャ(二又一成)
- レパルドと共に旅をしている猿の獣人。力は低いが素早さが高い。得意武器は剣で斧やグローブ、槍や弓と多種多様の武器を装備できる。
- ザッパ(郷里大輔)
- コロモックで出会う傭兵。見た目はカバのように見えるがドラゴン。のんびりした性格。得意武器はハンマー。
- ミルト(氷上恭子)
- いたずら好きの妖精の双子の妹。大十字路で自分の兄クルトを探しているところに出会う。兄クルトと再会した後雇うことが出来る。補助魔法や回復魔法を主体で戦う。得意武器は杖。
- クルト(山口勝平)
- いたずら好きの妖精の双子の兄。憎悪のミーソスにいたずらしたことでピラミッドに閉じこめられていた。解放後に雇えるようになる。妹ミルトとは反対に攻撃魔法主体で氷系と聖系の最強魔法を使える。得意武器は杖
- ボリス(子安武人)
- 記憶喪失になった男性。猫屋敷で猫を見ながら何かを思い出している。実は天空城の元城主で、現在の城主、怠惰のアルゴスに敗北して追い出された経歴がある。得意武器は剣だが杖も装備できる。また雷と風の最強魔法も唱えることが出来る万能戦士。
- ラウラ(勝生真沙子)
- 歓楽都市ガバスでピエトロからスリを働いた女性。父親は盗賊団のボスで特技で盗むことができる。得意武器は剣の他に弓も装備できる。
- ムサシ(松本保典)
- ガバスで出会う忍者の青年。ユキの許婚であるが自由じゃなくなるのが嫌で一人で旅立つ。だが、彼女の事が嫌いと言うわけではない。ピエトロの事を「ピエタロウ」と呼ぶ。得意武器は剣でグローブも装備できる。
- ポポロクロイス物語IIでも彼は出てくるが仲間には出来ない。
- ユキ(皆口裕子)
- ムサシの許婚。何も言わずにいなくなったムサシを追っていたが後に傭兵となる。得意武器は剣でグローブも装備できる。
- ゼノン(辻村真人)
- ピエトロが集めたパーツによって組み立てられたロボット。魔法や武器は一切使えないが専用特技は多い。
- タモタモ(千葉繁)
- クリア後の王家の洞窟へドンとゴンと共に挑んだ謎の人物。仮面をかぶり素顔は見れない。得意武器は杖だが槍も装備できる。またほとんどの魔法を使え、呪魔法や謎魔法なども使いこなす。
[編集] 夢幻魔王&夢幻魔王四天王
- 夢幻魔王イド/ナイトメア(園部啓一)
- 王家の洞窟の最下層に封印されていた魔王でこの事件の元凶。幼い頃パウロが封印を解いてしまい、そのことを忘れかけた時にポポロクロイスとタキネン村を夢幻フィールドに閉じ込めた。ナイトメアの姿でピエトロの夢の中で何度も警告をし、挑発をしている。また、人の夢を眺めることが好きで、それを見ては楽しんだりもする。憎悪、恐怖、欲望、怠惰と言った人間の負の感情の夢を集め力を蓄えている。
- ミーソス
- 通称憎悪のミーソス。コロモックにあるピラミッドに巣食う目を大量につけた魔物。コロモックから水を奪い、二つの種族を争わせることによって憎しみの夢を見て楽しんでいた。また、人間の姿を借り、ソシムと名乗りピエトロたちをピラミッドまで誘導しようとする。
- デイモス
- 通称恐怖のデイモス。幽霊城に巣食う死神の様な魔物。自らの名前を使ったデイモス教の教祖デイモスと名乗り、恐怖の夢を見ている。また、ピエトロの前に現れた時もピエトロと同じ姿をし心惑わすような言動をしていた。
- オレクシス
- 通称欲望のオレクシス。黄金と死の迷宮の最下層に巣食うドラゴンのような魔物。財宝を目的とした旅人を迷宮におびき寄せて冒険者を喰らっている。また、自らもガバスに赴き大富豪に成りすましている場面もある。
- アルゴス
- 通称怠惰のアルゴス。天空城に巣食う猫のような魔物。名前どおり動くことをめんどくさがり、自分では動こうとしないが、それに見合うだけの実力を兼ね揃えている。かつて、ボリスを天空城から追い出した張本人でもある。
[編集] 美の女神
- 美の女神マイラ(横尾まり)
- かつて神々の国に住んでいた美の女神。大神ユリウスの娘。自分の美に執着しすぎたため、ユリウスによって神としての立場をおわれる。その後、闇の意志バルバランの力を解き放ち、自分の美貌を取り戻そうとする。
- 美の女神の時は名に恥じない美しさを持っていたが、今では足が蛇になり蝙蝠の羽が生えた醜い姿になっている。
- ボクシー(水田わさび)
- マイラのしもべの一人。大地を護るドラゴン・ウルスラの討伐を命じられている。小さな背丈で薄気味悪い顔をしている。自分は頭がいいといっているが、どこか一つ抜けている。ピエトロたちの前にペットの「ザード」や「クスカ王」などを放つ。口癖は「ん、んっ~」と語尾に「なのね」。
- ズール(長嶝高士)
- マイラのしもべの一人。小太りな体格をしたズールサーカス団の団長。色々な町を転々とし、サーカスを開きながら裏で子供たちをさらっていた。さらった子供はゴブリンに変え、コトリコ島に送り込んでいる。口癖は「キキー」と語尾に「げす」。
- ゴーグ(大友龍三郎)
- マイラのしもべの一人。フランケンシュタインのような風体をしている。動作やしゃべり方がのろいが、力だけはある。だが、今回の任務ではそんなに役に立っていないようだ。
- ガープ(鈴木れい子)
- マイラのしもべの一人。老婆のような風体をしている。コトリコ島の発掘の指揮を任されている。人の感情に付け入り、ナルシアを騙したりする。また、相手に化けることが得意で、戦闘でも仲間の一人に化け襲い掛かってくる。
[編集] アニメ版オリジナルキャラクター
- ヒュウ(宮島依里(98))
- 時空の裂け目からポポロクロイスにやってきた「風族」の少女。ピエトロを一目見てから気に入り、持ち前の気の強さで積極的にアプローチをかけてくる。
- ストン(内田岳志 (98))
- 時空の裂け目からヒュウと一緒にやってたきたヒュウの家来、巨大化して嵐を操ることができる、ピエトロのせいでヒュウが風族の元へ帰ろうとしないためピエトロを目の仇にする
- サンダ(長嶝高士(98))
- ストンと同じく時空の裂け目からヒュウと一緒にやってたきたヒュウの家来、食いしん坊でストンとはコンビ的な存在、こちらも巨大化すると雷を操ることができる
- コゴト王子(宮田幸季(03))
- ガミガミ魔王のお城に押しかけて、彼の養子となった少年。父親譲りの技術で、さまざまなロボットを作って世界征服を企む。ただ、人情に厚く、今一つ悪役になりきれないところまで父親譲りで、義父同様、結局はピノンのサポート役に回ってしまうことが多い。泳げないために、海(特に海中)が苦手。
- プンプン王女(宍戸留美(03))
- ガミガミ魔王のお城に押しかけて、彼の養子となった少女。コゴト王子の妹。その名が示す通り少し怒りっぽい。ピノンを初めて見たときに一目ぼれしてしまい、それもコゴト王子の計画を阻む一因となっている。同じくピノンに特別な感情を抱いているルナと対立することもしばしば。にんじんが苦手。
[編集] おみやげ
ポポロクロイス物語・ポポローグ・ポポロクロイス物語IIでは、物語の進行には一切関係しない、「おみやげ」と呼ばれるコレクターズアイテムが存在する。三角ペナントや、観光地ちょうちん、木彫りの熊、木刀など、いかにもなものも多く、コアなファンを魅了している。「おみやげ」を置く場所はピエトロの部屋の隠し部屋になっているが、シリーズが進んでも場所は変わることがない。また、ポポロクロイス物語のみ「おみやげ」を宅配することで隠し部屋におみやげが置けるシステムになっているが、宅配し忘れると自分の部屋に置けなくなるため注意する必要がある。
多くの「おみやげ」はゲーム中で購入したり、プレゼントされたり、スタビンの賞品などとして入手するが、「にがおえ」と呼ばれるおみやげは、ゲームショーで配布されたポポローグの体験版のデータがなければ入手することが出来ず、レアアイテムとなった。コレクターズアイテムにもかかわらず、「体験版所有者限定」となったこの「にがおえ」には賛否両論ある。後述として、体験版の入った「ポポローグの大図鑑」なるオフィシャルファンブックの付録で「にがおえ」を入手できるようになったが、この付録ROMはプレイステーションでしか動かない(プレイステーション2では動かない)し、このオフィシャルファンブックがあること自体知らない人も多い。また、ポポローグのみポケットステーション対応で手に入る「ロボ人形」というレアアイテムも存在する。
以上で、作品の核心的な内容についての記述は終わりです。