マーク・マグワイア
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守備位置 | 一塁手 |
所属球団 | セントルイス・カージナルス |
背番号 | 25 |
日本でのキャリア | なし |
アメリカでのキャリア | 1986-2001 |
誕生日 | 1963年10月1日 |
身長 | 195.6 cm |
体重 | (最終年)102.1 kg |
打席 | 右 |
投球 | 右 |
出身校 | 南カリフォルニア大学 |
年俸 | $不明 |
出身地 | カリフォルニア州ポモーナ |
前所属球団 | オークランド・アスレチックス |
MLBデビュー年 | 1986年8月22日 |
ニックネーム | ビッグ・マック |
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マーク・マグワイア(Mark David McGwire、1963年10月1日 - )は、アメリカカリフォルニア州出身の元メジャーリーグ選手である。南カリフォルニア大学卒。オークランド・アスレチックス、セントルイス・カージナルスに在籍。右投右打の内野手。
彼は多くの面でベーブ・ルースと比較され、1990年代のルースと称された。元投手であり、体格にも恵まれ、9.42打席に1本の割合で本塁打を量産する面がルースと似ているとされた。彼は低めの投球をゴルフの要領ですくい上げて本塁打を打つことを得意とした。その分インコース高めのボールに弱く、三振数と四球数が共に3桁に達する事も少なくなかった。
通算583本塁打は引退当時歴代5位の実績である。1996年から1999年のシーズンまで4シーズン連続で50本塁打以上を放つ。その打球速度の凄まじさは、木田優夫曰く「マグワイアが打席に入るたびに、危険なので3塁コーチがフェンス際まで避難するほどだった」という。アスレチックス時代はチームメイトのホセ・カンセコと共に本塁打を量産し、バッシュ・ブラザーズと呼ばれた。1997年のシーズン中にオークランド・アスレチックスからセントルイス・カージナルスに移籍する。
1998年にはサミー・ソーサとの本塁打王争いを演じ、最終的に1シーズン70本の当時の新記録を達成し、ソーサと共にスポーツ・イラストレイテッド誌の「スポーツマン・オブ・ザ・イヤー」に選出される。なお、当時からMLBでは禁止されていなかったものの薬物の使用を認めていた。同年にロジャー・マリスのシーズン61本塁打の記録を破る試合にマリスの一族を招待し、全米の感動を呼ぶ。
2004年の薬物疑惑スキャンダルで米議会で証人喚問された際、薬物使用を問われ、「過去の自分の行為は現在のスキャンダルとは無関係なのでお答えできません」と涙まじりに議員に懇願した。
国際遠征試合には否定的で、日米野球にも一度も参加しなかった。理由は「航空機などの事故にあって貴重な戦力を失ってしまったらどうするのだ」というものだった。
現在では、90年代後半のホームラン量産はドーピングによるものであったことが確実視されている。その影響で評価は急落し、2007年の大リーグ殿堂投票では545票の記者投票のうち、23.5%の128票しか集めることができなかった。
[編集] 主な記録
- 1シーズン70本塁打達成(1998年)-当時のメジャーリーグ新記録(2001年にサンフランシスコ・ジャイアンツのバリー・ボンズに破られるまで)
※ちなみにこの年に彼が打ったシングルヒットは、61本であった。
[編集] 獲得タイトル
- 新人王(1987)
- 本塁打王4回(1987,1996,1998,1999)
- 打点王1回(1999)、
- シルバースラッガー賞3回(1992,1996,1998)、
- ゴールドグラブ賞1回(1990)
- オールスター出場12回(1987-1992,1995-2000)
[編集] 年度別打撃成績
年度 | チーム | 試合 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 三振 | 打率 | 出塁率 | 長打率 |
1986 | OAK | 18 | 53 | 10 | 10 | 1 | 0 | 3 | 9 | 0 | 4 | 18 | .189 | .259 | .377 |
1987 | OAK | 151 | 557 | 97 | 161 | 28 | 4 | 49 | 118 | 1 | 71 | 131 | .289 | .370 | .618 |
1988 | OAK | 155 | 550 | 87 | 143 | 22 | 1 | 32 | 99 | 0 | 76 | 117 | .260 | .352 | .478 |
1989 | OAK | 143 | 490 | 74 | 113 | 17 | 0 | 33 | 95 | 1 | 83 | 94 | .231 | .339 | .467 |
1990 | OAK | 156 | 523 | 87 | 123 | 16 | 0 | 39 | 108 | 2 | 110 | 116 | .235 | .370 | .489 |
1991 | OAK | 154 | 483 | 62 | 97 | 22 | 0 | 22 | 75 | 2 | 93 | 116 | .201 | .330 | .383 |
1992 | OAK | 139 | 467 | 87 | 125 | 22 | 0 | 42 | 104 | 0 | 90 | 105 | .268 | .385 | .585 |
1993 | OAK | 27 | 84 | 16 | 28 | 6 | 0 | 9 | 24 | 0 | 21 | 19 | .333 | .467 | .726 |
1994 | OAK | 47 | 135 | 26 | 34 | 3 | 0 | 9 | 25 | 0 | 37 | 40 | .252 | .413 | .474 |
1995 | OAK | 104 | 317 | 75 | 87 | 13 | 0 | 39 | 90 | 1 | 88 | 77 | .274 | .441 | .685 |
1996 | OAK | 130 | 423 | 104 | 132 | 21 | 0 | 52 | 113 | 0 | 116 | 112 | .312 | .467 | .730 |
1997 | ※ | 156 | 540 | 86 | 148 | 27 | 0 | 58 | 123 | 3 | 101 | 159 | .274 | .393 | .646 |
1998 | STL | 155 | 509 | 130 | 152 | 21 | 0 | 70 | 147 | 1 | 162 | 155 | .299 | .470 | .752 |
1999 | STL | 153 | 521 | 118 | 145 | 21 | 1 | 65 | 147 | 0 | 133 | 141 | .278 | .424 | .697 |
2000 | STL | 89 | 236 | 60 | 72 | 8 | 0 | 32 | 73 | 1 | 76 | 78 | .305 | .483 | .746 |
2001 | STL | 97 | 299 | 48 | 56 | 4 | 0 | 29 | 64 | 0 | 56 | 118 | .187 | .316 | .492 |
Total | ' | 1874 | 6187 | 1167 | 1626 | 252 | 6 | 583 | 1414 | 12 | 1317 | 1596 | .263 | .394 | .588 |
※ オークランド・アスレティックス→セントルイス・カーディナルス
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選手 | マーク・マグワイア | サミー・ソーサ | ロジャー・クレメンス | カル・リプケンJr | バリー・ボンズ | トニー・グウィン | リッキー・ヘンダーソン | イチロー | ロベルト・クレメンテ |
チーム | シアトル・マリナーズ |
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