本塁打
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本塁打(ほんるいだ)、ホームラン(英語: home run)は、野球における打者の記録。
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[編集] 定義
投手が正規の投球を行い、打者が正規の打撃を行ったもののうち、次のいずれかの場合を本塁打という。
- 打者が打った打球のうち、フェアボールが地面に着くことなくプレイングフィールドの外へ出た場合。「プレイングフィールドの外へ出る」とは、一般の野球場においては外野スタンドに入ること、更には外野スタンドを越して球場外へ出ることを意味する。概ねボールがスタンド内(もしくは球場外)に落ちた瞬間に、行方を確認した審判(外審もしくは各塁審)によりホームランが宣告される。
- 打者が打った打球のうち、フェアボールが地面に着くことなく、内野スタンドと外野スタンドとを隔てるファウルポールに当たった場合。その瞬間に行方を確認した審判(外審もしくは各塁審)によりホームランが宣告される。
- 審判員が、明らかに上記1, 2にになるであろうと判断した打球に対して、野手がグローブや帽子などを本来身につけるべき場所から外して投げつけ、打球の進路を変えた場合。
- 打者が打った打球のうち、一度でも地面に落ちたフェアボールを守備側が失策を伴うことなく処理する間に、打者走者が本塁まで進塁した場合。これを特にランニングホームラン(英語ではinside-the-park home run)と言うが、記録上は上記1, 2, 3の本塁打と変わらない。
上記1, 2, 3はボールデッドになる。審判員は右手を頭上で回すジェスチャーとともに「ホームラン」と宣告する。この宣告により打者を含めた全ての走者には本塁までの安全進塁権が与えられ、走者が本塁まで正規の走塁を行うことにより、その数だけ得点することができる。上記4は、審判員の「ホームラン」の宣告はなく、ボールインプレイである。打者走者が正規に本塁に生還し球審がセーフであると判定した時点で、打者に本塁打が記録される。また、天井のあるドーム球場では、天井にボールが当たったり挟まったりした場合に、それがフェアのプレイングフィールド外上部などであれば場所によって本塁打と認定するなどのグラウンドルールを定めている。詳しくはその項を参照のこと。 また、2・3の規定があるために、本来スタンド内に入らない軌道の打球を、(主にフェンス際で)野手がグローブ等で弾いた結果、フェアボールが地面に着くことなくスタンド内に落ちる、あるいはファウルポールに当たるなどした場合もホームランとなる。
[編集] 概要
本塁打は野球における最も印象的なプレイの一つとされ、完璧な本塁打を打つことによって、本塁打による得点以上のダメージを相手チームに与えることができるとも考えられている。これは球がフィールド外に飛び出すことにより、打者の力が投手の力を完全に上回ったとの印象を与えること、守備側の選手(特に投手)はするべきプレイが無いまま打者が塁を回る姿を見ることになり、観客がいるプロ野球などでは殊更に音響などで演出をするためである。また、稀には最大の4点を得て一気に逆転をしたり、またはサヨナラホームランで試合に勝利することもある。
本塁打を数多く打っている選手はチームに多くの得点をもたらし、ひいては勝利に貢献するために人気選手となっている。また、そのような打者を表現する言葉として「大砲」という言葉が用いられることがあり、一例では王貞治と長嶋茂雄を表してON砲、秋山幸二と清原和博を表してAK砲などと言われた。この他に本塁打にまつわる表現として「ホームランアーティスト」「滞空時間が長い」「空砲(期待されたほどの強打者ではない、又は本塁打が勝利に結びつかない)」などがある。
本塁打は選手の能力以外に球場の構造にも影響されるが、近年では、バットやボールの改良、薬物の使用による身体能力の向上といった、観客からは判りにくい方法によってその数が増加しているとの疑いも持たれている。
ベーブルースが現れるまでは、ホームランより、むしろ打率のほうが選手の評価の対象であった。
[編集] 日本プロ野球
[編集] 最多本塁打
最多本塁打(さいたほんるいだ)は、プロ野球のタイトルの一つ。本塁打王(ほんるいだおう)、ホームラン王ともいう。
1シーズンに放ったホームラン数が最も多い選手に与えられる。首位打者、最多打点と合わせて、打撃部門の三冠といわれる。
[編集] ホームランに関する記録
[編集] 通算記録
記録は2006年シーズン終了時点
順位 | 名前 | 本数 | 順位 | 名前 | 本数 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 王貞治 | 868 | 11 | 土井正博 | 465 |
2 | 野村克也 | 657 | 12 | 長嶋茂雄 | 444 |
3 | 門田博光 | 567 | 13 | 秋山幸二 | 437 |
4 | 山本浩二 | 536 | 14 | 山内一弘 | 396 |
5 | *清原和博 | 525 | 15 | 大島康徳 | 382 |
6 | 落合博満 | 510 | 原辰徳 | ||
7 | 張本勲 | 504 | 17 | 江藤愼一 | 367 |
衣笠祥雄 | 18 | *タフィ・ローズ | 360 | ||
9 | 大杉勝男 | 486 | 19 | *江藤智 | 354 |
10 | 田淵幸一 | 474 | 20 | 掛布雅之 | 349 |
*は現役選手
[編集] シーズン記録
順位 | 名前 | 所属 | 本数 | 達成年 | 試合数 | 打数 | チーム試合数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 王貞治 | 読売ジャイアンツ | 55 | 1964年 | 140 | 472 | 140 |
タフィ・ローズ | 大阪近鉄バファローズ | 2001年 | 140 | 550 | 140 | ||
アレックス・カブレラ | 西武ライオンズ | 2002年 | 128 | 447 | 140 | ||
4 | ランディ・バース | 阪神タイガース | 54 | 1985年 | 126 | 497 | 130 |
5 | 野村克也 | 南海ホークス | 52 | 1963年 | 150 | 550 | 150 |
落合博満 | ロッテオリオンズ | 1985年 | 130 | 460 | 130 | ||
7 | 小鶴誠 | 松竹ロビンス | 51 | 1950年 | 130 | 516 | 137 |
王貞治 | 読売ジャイアンツ | 1973年 | 130 | 428 | 130 | ||
タフィ・ローズ | 大阪近鉄バファローズ | 2003年 | 130 | 508 | 140 | ||
10 | 王貞治 | 読売ジャイアンツ | 50 | 1977年 | 130 | 432 | 130 |
落合博満 | ロッテオリオンズ | 1986年 | 123 | 417 | 130 | ||
松井秀喜 | 読売ジャイアンツ | 2002年 | 140 | 500 | 140 | ||
アレックス・カブレラ | 西武ライオンズ | 2003年 | 124 | 457 | 140 |
[編集] 歴代本塁打王
1リーグ時代
年 | 名前 | 所属 | 本数 |
---|---|---|---|
1936秋 | 藤村富美男 | 大阪タイガース | 2 |
山下実 | 阪急軍 | ||
古谷倉之助 | 名古屋金鯱軍 | ||
1937春 | 中島治康 | 東京巨人軍 | 4 |
松木謙治郎 | 大阪タイガース | ||
1937秋 | 高橋吉雄 | 後楽園イーグルス | 6 |
1938春 | バッキー・ハリス | 後楽園イーグルス | 6 |
1938秋 | 中島治康 | 東京巨人軍 | 10 |
1939 | 鶴岡一人 | 南海軍 | 10 |
1940 | 川上哲治 | 東京巨人軍 | 9 |
1941 | 服部受弘 | 名古屋軍 | 8 |
1942 | 古川清蔵 | 名古屋軍 | 8 |
1943 | 岩本章 | 名古屋軍 | 4 |
加藤正二 | |||
古川清蔵 | |||
1944 | 金山次郎 | 産業軍 | 3 |
1946 | 大下弘 | セネタース | 20 |
1947 | 大下弘 | 東急フライヤーズ | 17 |
1948 | 青田昇 | 読売ジャイアンツ | 25 |
川上哲治 | |||
1949 | 藤村富美男 | 大阪タイガース | 46 |
2リーグ分立後
年 | セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
名前 | 所属 | 本数 | 名前 | 所属 | 本数 | |
1950 | 小鶴誠 | 松竹ロビンス | 51 | 別当薫 | 毎日オリオンズ | 43 |
1951 | 青田昇 | 読売ジャイアンツ | 32 | 大下弘 | 東急フライヤーズ | 26 |
1952 | 杉山悟 | 名古屋ドラゴンズ | 27 | 深見安博 | 西鉄ライオンズ→東急フライヤーズ | 25 |
1953 | 藤村富美男 | 大阪タイガース | 27 | 中西太 | 西鉄ライオンズ | 36 |
1954 | 青田昇 | 洋松ロビンス | 31 | 中西太 | 西鉄ライオンズ | 31 |
1955 | 町田行彦 | 国鉄スワローズ | 31 | 中西太 | 西鉄ライオンズ | 35 |
1956 | 青田昇 | 大洋ホエールズ | 25 | 中西太 | 西鉄ライオンズ | 29 |
1957 | 佐藤孝夫 | 国鉄スワローズ | 22 | 野村克也 | 南海ホークス | 30 |
青田昇 | 大洋ホエールズ | |||||
1958 | 長嶋茂雄 | 読売ジャイアンツ | 29 | 中西太 | 西鉄ライオンズ | 23 |
1959 | 森徹 | 中日ドラゴンズ | 31 | 山内和弘 | 大毎オリオンズ | 25 |
桑田武 | 大洋ホエールズ | |||||
1960 | 藤本勝巳 | 大阪タイガース | 22 | 山内和弘 | 大毎オリオンズ | 32 |
1961 | 長嶋茂雄 | 読売ジャイアンツ | 28 | 野村克也 | 南海ホークス | 29 |
中田昌宏 | 阪急ブレーブス | |||||
1962 | 王貞治 | 読売ジャイアンツ | 38 | 野村克也 | 南海ホークス | 44 |
1963 | 王貞治 | 読売ジャイアンツ | 40 | 野村克也 | 南海ホークス | 52 |
1964 | 王貞治 | 読売ジャイアンツ | 55 | 野村克也 | 南海ホークス | 41 |
1965 | 王貞治 | 読売ジャイアンツ | 42 | 野村克也 | 南海ホークス | 42 |
1966 | 王貞治 | 読売ジャイアンツ | 48 | 野村克也 | 南海ホークス | 34 |
1967 | 王貞治 | 読売ジャイアンツ | 47 | 野村克也 | 南海ホークス | 35 |
1968 | 王貞治 | 読売ジャイアンツ | 49 | 野村克也 | 南海ホークス | 38 |
1969 | 王貞治 | 読売ジャイアンツ | 44 | 長池徳二 | 阪急ブレーブス | 41 |
1970 | 王貞治 | 読売ジャイアンツ | 47 | 大杉勝男 | 東映フライヤーズ | 44 |
1971 | 王貞治 | 読売ジャイアンツ | 39 | 大杉勝男 | 東映フライヤーズ | 41 |
1972 | 王貞治 | 読売ジャイアンツ | 48 | 長池徳二 | 阪急ブレーブス | 41 |
1973 | 王貞治 | 読売ジャイアンツ | 51 | 長池徳二 | 阪急ブレーブス | 43 |
1974 | 王貞治 | 読売ジャイアンツ | 49 | クラレンス・ジョーンズ | 近鉄バファローズ | 38 |
1975 | 田淵幸一 | 阪神タイガース | 43 | 土井正博 | 太平洋クラブライオンズ | 34 |
1976 | 王貞治 | 読売ジャイアンツ | 49 | クラレンス・ジョーンズ | 近鉄バファローズ | 36 |
1977 | 王貞治 | 読売ジャイアンツ | 50 | レロン・リー | ロッテオリオンズ | 34 |
1978 | 山本浩二 | 広島東洋カープ | 44 | ロバート・ミッチェル | 日本ハムファイターズ | 36 |
1979 | 掛布雅之 | 阪神タイガース | 48 | チャーリー・マニエル | 近鉄バファローズ | 37 |
1980 | 山本浩二 | 広島東洋カープ | 44 | チャーリー・マニエル | 近鉄バファローズ | 48 |
1981 | 山本浩二 | 広島東洋カープ | 43 | トニー・ソレイタ | 日本ハムファイターズ | 44 |
門田博光 | 南海ホークス | |||||
1982 | 掛布雅之 | 阪神タイガース | 35 | 落合博満 | ロッテオリオンズ | 32 |
1983 | 山本浩二 | 広島東洋カープ | 36 | 門田博光 | 南海ホークス | 40 |
大島康徳 | 中日ドラゴンズ | |||||
1984 | 宇野勝 | 中日ドラゴンズ | 37 | ブーマー・ウェルズ | 阪急ブレーブス | 37 |
掛布雅之 | 阪神タイガース | |||||
1985 | ランディ・バース | 阪神タイガース | 54 | 落合博満 | ロッテオリオンズ | 52 |
1986 | ランディ・バース | 阪神タイガース | 47 | 落合博満 | ロッテオリオンズ | 50 |
1987 | リック・ランス | 広島東洋カープ | 39 | 秋山幸二 | 西武ライオンズ | 43 |
1988 | カルロス・ポンセ | 横浜大洋ホエールズ | 33 | 門田博光 | 南海ホークス | 44 |
1989 | ラリー・パリッシュ | ヤクルトスワローズ | 42 | ラルフ・ブライアント | 近鉄バファローズ | 49 |
1990 | 落合博満 | 中日ドラゴンズ | 34 | オレステス・デストラーデ | 西武ライオンズ | 42 |
1991 | 落合博満 | 中日ドラゴンズ | 37 | オレステス・デストラーデ | 西武ライオンズ | 39 |
1992 | ジャック・ハウエル | ヤクルトスワローズ | 38 | オレステス・デストラーデ | 西武ライオンズ | 41 |
1993 | 江藤智 | 広島東洋カープ | 34 | ラルフ・ブライアント | 近鉄バファローズ | 42 |
1994 | 大豊泰昭 | 中日ドラゴンズ | 38 | ラルフ・ブライアント | 近鉄バファローズ | 35 |
1995 | 江藤智 | 広島東洋カープ | 39 | 小久保裕紀 | 福岡ダイエーホークス | 28 |
1996 | 山崎武司 | 中日ドラゴンズ | 39 | トロイ・ニール | オリックス・ブルーウェーブ | 32 |
1997 | ドゥエイン・ホージー | ヤクルトスワローズ | 38 | ナイジェル・ウィルソン | 日本ハムファイターズ | 37 |
1998 | 松井秀喜 | 読売ジャイアンツ | 34 | ナイジェル・ウィルソン | 日本ハムファイターズ | 33 |
1999 | ロベルト・ペタジーニ | ヤクルトスワローズ | 44 | タフィ・ローズ | 大阪近鉄バファローズ | 40 |
2000 | 松井秀喜 | 読売ジャイアンツ | 42 | 中村紀洋 | 大阪近鉄バファローズ | 39 |
2001 | ロベルト・ペタジーニ | ヤクルトスワローズ | 39 | タフィ・ローズ | 大阪近鉄バファローズ | 55 |
2002 | 松井秀喜 | 読売ジャイアンツ | 50 | アレックス・カブレラ | 西武ライオンズ | 55 |
2003 | アレックス・ラミレス | ヤクルトスワローズ | 40 | タフィ・ローズ | 大阪近鉄バファローズ | 51 |
タイロン・ウッズ | 横浜ベイスターズ | |||||
2004 | タフィ・ローズ | 読売ジャイアンツ | 45 | 松中信彦 | 福岡ダイエーホークス | 44 |
タイロン・ウッズ | 横浜ベイスターズ | フェルナンド・セギノール | 北海道日本ハムファイターズ | |||
2005 | 新井貴浩 | 広島東洋カープ | 43 | 松中信彦 | 福岡ソフトバンクホークス | 46 |
2006 | タイロン・ウッズ | 中日ドラゴンズ | 47 | 小笠原道大 | 北海道日本ハムファイターズ | 32 |
[編集] 月間最多本塁打
- 新人月間最多本塁打
[編集] 新人本塁打数
順位 | 年 | 名前 | 所属 | 本数 |
---|---|---|---|---|
1 | 1959 | 桑田武 | 大洋ホエールズ | 31 |
1986 | 清原和博 | 西武ライオンズ | ||
3 | 1958 | 長嶋茂雄 | 読売ジャイアンツ | 29 |
4 | 1953 | 豊田泰光 | 西鉄ライオンズ | 27 |
5 | 1958 | 森徹 | 中日ドラゴンズ | 26 |
6 | 2003 | 村田修一 | 横浜ベイスターズ | 25 |
7 | 1950 | 深見安博 | 西鉄ライオンズ | 22 |
1969 | 田淵幸一 | 阪神タイガース | ||
1981 | 原辰徳 | 読売ジャイアンツ | ||
1990 | 石井浩郎 | 近鉄バファローズ |
[編集] 被本塁打
被本塁打とは、投手が打者から打たれた本塁打のことを言う。ただし、各投手によって投球回数が違うため、被本塁打数が多いからといって一概に本塁打をよく打たれる投手とは言えない。そのため、被本塁打率(被本塁打÷投球回数×9)で比べることが多い。被本塁打率が低ければ低いほど本塁打が打たれにくい投手と言える。
- シーズン被本塁打記録
順位 | 投手 | 所属 | 年度 | 被本塁打数 | 被本塁打率 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 池谷公二郎 | 広島 | 1977年 | 48 | 1.91 |
2 | 金田留広 | 東映 | 1971年 | 42 | 1.41 |
高橋里志 | 広島 | 1977年 | 1.33 | ||
井本隆 | 近鉄 | 1980年 | 1.84 | ||
山田久志 | 阪急 | 1985年 | 1.70 |
チーム名は記録達成当時の所属先。
- 通算被本塁打記録
順位 | 投手 | 所属 | 実働年数 | 被本塁打数 | 被本塁打率 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 鈴木啓示 | 近鉄 | 1966年-1985年 | 560 | 1.10 |
2 | 山田久志 | 阪急 | 1979年-1988年 | 490 | 1.14 |
3 | 東尾修 | 西武 | 1979年-1988年 | 412 | 0.91 |
4 | 北別府学 | 広島 | 1976年-1994年 | 380 | 1.10 |
5 | 金田正一 | 巨人 | 1950年-1969年 | 379 | 0.62 |
チーム名はその選手の引退時の所属先。
- ゲーム被本塁打記録
順位 | 投手 | 所属 | 日付 | 対戦球団 | 被本塁打数 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 川崎徳次 | 巨人 | 1949年4月26日 | 大映 | 8 |
2 | 田所善治郎 | 国鉄 | 1958年6月1日 | 大洋 | 7 |
チーム名は記録達成当時の所属先。
川崎徳次が8本塁打を打たれた試合は金沢・兼六園球場で行われており、この球場は当時両翼91m、中堅100mととても狭い球場であった。なお、この試合で川崎は投手として史上初の1試合3本塁打を打っている。
鈴木啓示が所属していた近鉄の主な本拠地は日生球場・藤井寺球場でいずれも狭く、山田久志が所属していた阪急の本拠地西宮球場も現在の球場と比べて狭い。
当時のパ・リーグのチーム本拠地は大阪球場、日生球場、藤井寺球場、西宮球場、平和台球場、後楽園球場、川崎球場、県営宮城球場(改修前)など広島市民球場や神宮球場と同程度のサイズのものばかりで、最も広かったのは改修前の西武ライオンズ球場である。
更に、79年~80年頃のパ・リーグでは飛ぶボールが使用されており、そのせいもあって勤続年数の長い鈴木・山田は他の投手と比較にならないほど被本塁打が多くなっている。また、鈴木や山田はコントロールが良いため与死球が少なく、打者が踏み込んで打ちやすいために被本塁打が多いのでは、という声もある。
広島東洋カープが本拠地としている広島市民球場は他の球場に比べて狭く、フェンスも低いため広島の投手は比較的本塁打をよく打たれがちである。また、現在は投手の分業制が確立しており、点を取られるとすぐに交代させられてしまうため1試合に8本もの本塁打を打たれるような記録は生まれにくくなっている。
[編集] その他の記録
- プロ野球記念ホームラン一覧(プロ野球第1号、セ・パそれぞれの第1号と通算の5000単位のホームランを打った選手の一覧)
- 幻のホームラン一覧
[編集] 球史に残る有名な本塁打
日付 | 対戦 | 球場 | 内容 |
---|---|---|---|
1953年8月29日 | 西鉄-大映 | 平和台野球場 | 西鉄・中西太が大映・林義一からバックスクリーンのはるか上をライナーで越える超特大本塁打を放った。推定飛距離は160mを超え、現在でも日本最長飛距離ではないかとの声もある。 |
1956年3月25日 | 巨人-中日 | 後楽園球場 | 巨人・樋笠一夫が3点ビハインドの状況での代打逆転サヨナラ満塁本塁打(いわゆる「釣り銭無し」)。日本プロ野球史上初。 |
1959年6月25日 | 巨人-阪神 | 後楽園球場 | プロ野球初の天覧試合。4-4で迎えた9回裏、巨人の先頭打者・長嶋茂雄が阪神・村山実から左翼ポール際へ劇的なサヨナラ本塁打を放つ。長嶋はこの試合2本目の本塁打。王貞治も7回裏に本塁打を放ったが、106回のONアベック弾の最初のものとなった。 |
1962年4月7日 | 南海-阪急 | 大阪球場 | 1回表、阪急・衆樹資宏が南海・ジョー・スタンカの投じた初球を先頭打者本塁打。開幕戦で初回に初球を先頭打者本塁打したのは史上初。 |
1964年5月3日 | 巨人-阪神 | 後楽園球場 | 巨人・王貞治が史上初の1試合4打席連続本塁打を達成。 |
1967年10月10日 | 巨人-広島 | 後楽園球場 | 巨人・堀内恒夫が投手としては史上初の3打席連続本塁打、投げてはノーヒットノーランを達成。 |
1971年5月3日 | ロッテ-東映 | 東京スタジアム | 10回表、ロッテ・佐藤元彦から作道丞が勝ち越し本塁打を放つと、続く大下剛史・大橋穣も本塁打。代わった佐藤政夫からも張本勲・大杉勝男が本塁打を放ち、5者連続本塁打の日本記録を樹立した。 |
1973年8月30日 | 阪神-中日 | 阪神甲子園球場 | 江夏豊が、中日打線をノーヒットに抑えながら援護無く0-0のまま延長に入っていた11回裏、打席に立ち自ら放ったサヨナラ本塁打。ノーヒットノーランを達成。 |
1977年9月3日 | 巨人-ヤクルト | 後楽園球場 | 巨人・王貞治が打ったハンク・アーロンのアメリカメジャーリーグ記録を超える756号本塁打。 |
1978年10月22日 | ヤクルト-阪急 | 後楽園球場 | 日本シリーズ第7戦、ヤクルト・大杉勝男の6回に打った本塁打はファウルボールではないかと阪急監督・上田利治が抗議し、日本シリーズ最長の1時間19分の中断。 |
1983年4月10日 | 巨人-大洋 | 後楽園球場 | 巨人・駒田徳広が打った史上初のプロ初打席満塁本塁打。 |
1984年6月9日 1984年6月11日 |
近鉄-南海 | 藤井寺球場 | 6月9日には近鉄・加藤英司が南海・金城基泰から逆転サヨナラ満塁本塁打。6月11日には近鉄・柳原隆弘が南海・山内和宏から代打逆転サヨナラ満塁本塁打を放ち、史上初の2試合連続逆転サヨナラ満塁本塁打。 |
1985年4月17日 | 阪神-巨人 | 阪神甲子園球場 | 7回裏、阪神のランディ・バース、掛布雅之、岡田彰布によるセンターバックスクリーンへの3者連続本塁打「バックスクリーン3連発」。投手は槙原寛己。 |
1986年8月6日 | 近鉄-西武 | 藤井寺球場 | 8回表に西武の西岡良洋、清原和博、石毛宏典、ジョージ・ブコビッチ、秋山幸二、大田卓司が本塁打を放ち、史上初の1イニング6本塁打を達成。 |
1989年10月12日 | 西武-近鉄 (ダブルヘッダー) |
西武ライオンズ球場 | この日西武が連勝すれば優勝が決定。しかし、近鉄のラルフ・ブライアントが第1試合で満塁を含む3本、第2試合1本の4打数連続本塁打で西武を粉砕。近鉄はこの2日後にリーグ優勝を決める。 |
1990年4月7日 | 巨人-ヤクルト | 東京ドーム | シーズン開幕戦、巨人・篠塚利夫がヤクルト・内藤尚行から打った本塁打がライトポールを切れ、ファウルではないかとヤクルト監督・野村克也が抗議。しかし結局本塁打の判定は覆らず。外野線審廃止に伴う審判4人制の欠点が露呈(以後ポールの色はわかりやすい配色に変更)。 |
1990年6月6日 | 日本ハム-近鉄 | 東京ドーム | 近鉄のラルフ・ブライアントが、マウンド上空につり下げられている球場スピーカーに直撃する打球を打つ。第1号の認定本塁打(東京ドーム#屋根も参照)。 |
1992年10月17日 | ヤクルト-西武 | 明治神宮野球場 | 日本シリーズ第1戦、試合は3-3という好ゲームのまま12回裏へ。一死満塁という大チャンスでシーズン限りでの引退を表明していた代打の杉浦享が日本シリーズ初となる代打サヨナラ満塁本塁打を放つ。この本塁打により杉浦は引退撤回。 |
1994年4月9日 | 西武-近鉄 | 西武ライオンズ球場 | この日、開幕投手の野茂英雄は8回まで西武を無安打無得点に抑え込む。しかし、9回裏の先頭打者・清原が二塁打を打ったのをきっかけに、西武が満塁のチャンスを作る。近鉄の監督・鈴木啓示はここで野茂を諦め、投手を次打者伊東勤と相性の良い赤堀元之にスイッチ。しかし伊東が開幕戦逆転サヨナラ満塁本塁打を放つ。 |
1996年10月9日 | 阪神-中日 | 阪神甲子園球場 | 1回裏、阪神の新庄剛志と塩谷和彦が中日・金森隆浩から満塁本塁打(塩谷は代打)。1イニング2本の満塁本塁打は史上初。 |
1998年7月7日 | オリックス-千葉ロッテ | グリーンスタジアム神戸 | 前の試合まで千葉ロッテはプロ野球記録タイの16連敗中だった。千葉ロッテが3-1とリードして迎えた9回裏二死一塁の場面で、ハービー・プリアムが千葉ロッテ・黒木知宏から同点2ラン本塁打。試合は12回裏に代打・広永益隆が近藤芳久からサヨナラ満塁本塁打を放ち、千葉ロッテはプロ野球記録を更新する17連敗目を喫した。 |
2001年7月11日 | 千葉ロッテ-福岡ダイエー | 千葉マリンスタジアム | 千葉ロッテ・フランク・ボーリックが日本プロ野球史上初、延長戦で3点ビハインドの状況での逆転満塁サヨナラ本塁打。 |
2001年9月26日 | 大阪近鉄-オリックス | 大阪ドーム | 大阪近鉄・北川博敏がプロ野球史上初の代打逆転サヨナラ満塁優勝決定本塁打(しかも、3点差をひっくり返した“釣り銭なし”)。⇒サヨナラゲーム#サヨナラゲームにまつわるエピソード |
2004年10月19日 | 西武-中日 | 西武ドーム | 日本シリーズで西武のアレックス・カブレラと中日の谷繁元信が打った日本シリーズ史上初の1試合2逆転満塁本塁打。 |
2006年4月30日 | 中日-巨人 | 東京ドーム | 巨人・二岡智宏による史上初の2打席連続満塁本塁打。 |
2007年3月30日 | 横浜-巨人 | 横浜スタジアム | 1回表、巨人・高橋由伸が横浜・三浦大輔の投じた初球を先頭打者本塁打。開幕戦で初回に初球を先頭打者本塁打したのはセ・リーグでは史上初。両リーグを通じても45年振り2度目。 |
[編集] 満塁ランニング本塁打
過去7名が達成。
日付 | 名前 | 所属 | 対戦相手 | 球場 |
---|---|---|---|---|
1947年7月3日 | 野口明 | 阪急 | 巨人 | |
1950年4月11日 | 坂田清春 | 広島 | 阪神 | |
1974年8月28日 | 弘田澄男 | ロッテ | 南海 | 仙台宮城 |
1977年5月14日 | ウィリー・デービス | 中日 | 巨人 | ナゴヤ球場 |
1989年7月1日 | 田辺徳雄 | 西武 | 日本ハム | 東京ドーム |
1997年4月15日 | 高木大成 | 西武 | 日本ハム | 東京ドーム |
1999年8月20日 | 小久保裕紀 | 福岡ダイエー | 日本ハム | 福岡ドーム |
[編集] 柵越え本塁打を打った後で負傷し、代走がホームイン
- 1969年5月18日に西宮球場で行われた阪急対近鉄の2回表、ジムタイルが本塁打を打った直後に左足の肉離れを起こして走れなくなったため、代走に伊勢孝夫が起用された。ジムタイルはボルチモア・オリオールズに在籍していた1961年に、ロジャー・マリスとの打点王争いに1点差で敗れたほどの大選手だったが、来日当時は足の怪我に苦しんでおり、出塁するとすぐに代走と交代するほどだった。そのため得点するのは本塁打を打った時だけだが、この怪我のおかげでこの年のジムタイルの打撃成績には、本塁打8に対して得点7という珍しい記録が残っている。(伊勢はこの試合の8回に勝ち越し本塁打を放った)
- 1991年6月18日、中日対大洋で彦野利勝がサヨナラ本塁打を放った際、一塁ベース付近で左膝靭帯を負傷して走塁できなくなり退場、代走の山口幸司がホームインした。
[編集] 海外のプロ野球
[編集] アメリカメジャーリーグ
[編集] 通算記録
- 記録は2006年シーズン終了時点
順位 | 名前 | 本数 | 順位 | 名前 | 本数 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ハンク・アーロン | 755 | 10 | レジー・ジャクソン | 563 |
2 | *バリー・ボンズ | 734 | 12 | マイク・シュミット | 548 |
3 | ベーブ・ルース | 714 | 13 | ミッキー・マントル | 536 |
4 | ウィリー・メイズ | 660 | 14 | ジミー・フォックス | 534 |
5 | *サミー・ソーサ | 588 | 15 | ウィリー・マッコビー | 521 |
6 | フランク・ロビンソン | 586 | テッド・ウィリアムズ | ||
7 | マーク・マグワイア | 583 | 17 | アーニー・バンクス | 512 |
8 | ハーモン・キルブルー | 573 | エディ・マシューズ | ||
9 | ラファエル・パルメイロ | 569 | 19 | メル・オット | 511 |
10 | *ケン・グリフィー・ジュニア | 563 | 20 | エディ・マレー | 504 |
[編集] シーズン記録
順位 | 名前 | 所属 | 本数 | 達成年 |
---|---|---|---|---|
1 | バリー・ボンズ | ジャイアンツ | 73 | 2001年 |
2 | マーク・マグワイア | カージナルス | 70 | 1998年 |
3 | サミー・ソーサ | カブス | 66 | 1998年 |
4 | マーク・マグワイア | カージナルス | 65 | 1999年 |
5 | サミー・ソーサ | カブス | 64 | 2001年 |
6 | サミー・ソーサ | カブス | 63 | 1999年 |
7 | ロジャー・マリス | ヤンキース | 61 | 1961年 |
8 | ベーブ・ルース | ヤンキース | 60 | 1927年 |
9 | ベーブ・ルース | ヤンキース | 59 | 1921年 |
10 | ジミー・フォックス | フィリーズ | 58 | 1932年 |
ハンク・グリーンバーグ | タイガース | 1938年 | ||
ライアン・ハワード | フィリーズ | 2006年 | ||
マーク・マグワイア | カージナルス | 1997年 |
[編集] 歴代本塁打王
アメリカンリーグ | ナショナルリーグ | |||||
年 | 名前 | 所属 | 本数 | 名前 | 所属 | 本数 |
---|---|---|---|---|---|---|
1901 | ナップ・ラジョイ | アスレチックス | 14 | サム・クロフォード | レッズ | 16 |
1902 | ソックス・セイボールド | アスレチックス | 16 | トミー・リーチ | パイレーツ | 6 |
1903 | バック・フリーマン | ソマーセッツ | 13 | ジミー・シェッカード | スペーバス | 9 |
1904 | ハリー・デービス | アスレチックス | 10 | ハリー・ラムリー | スペーバス | 9 |
1905 | ハリー・デービス | アスレチックス | 8 | フレッド・オドウェル | レッズ | 9 |
1906 | ハリー・デービス | アスレチックス | 12 | ティム・ジョーダン | スペーバス | 12 |
1907 | ハリー・デービス | アスレチックス | 8 | デーブ・ブレイン | ブレーブス | 10 |
1908 | サム・クロフォード | タイガース | 7 | ティム・ジョーダン | スペーバス | 12 |
1909 | タイ・カッブ | タイガース | 9 | レッド・マレー | ジャイアンツ | 7 |
1910 | ジェイク・スタール | レッドソックス | 10 | フランク・シュルト | カブス | 10 |
フレッド・ベック | ブレーブス | |||||
1911 | フランク・ベイカー | アスレチックス | 11 | フランク・シュルト | カブス | 21 |
1912 | フランク・ベイカー | アスレチックス | 10 | ヘイニー・ジマーマン | カブス | 14 |
トリス・スピーカー | レッドソックス | |||||
1913 | フランク・ベイカー | アスレチックス | 12 | ギャビー・クラバス | フィリーズ | 19 |
1914 | フランク・ベイカー | アスレチックス | 9 | ギャビー・クラバス | フィリーズ | 19 |
1915 | ブラッゴ・ロス | ホワイトソックス →インディアンス |
7 | ギャビー・クラバス | フィリーズ | 24 |
1916 | ウォーリー・ピップ | ヤンキース | 12 | デーブ・ロバートソン | ジャイアンツ | 12 |
サイ・ウィリアムズ | カブス | |||||
1917 | ウォーリー・ピップ | ヤンキース | 9 | デーブ・ロバートソン | ジャイアンツ | 12 |
ギャビー・クラバス | フィリーズ | |||||
1918 | ベーブ・ルース | レッドソックス | 11 | ギャビー・クラバス | フィリーズ | 8 |
ティリー・ウォーカー | アスレチックス | |||||
1919 | ベーブ・ルース | レッドソックス | 29 | ギャビー・クラバス | フィリーズ | 12 |
1920 | ベーブ・ルース | ヤンキース | 54 | サイ・ウィリアムズ | フィリーズ | 15 |
1921 | ベーブ・ルース | ヤンキース | 59 | ジョージ・ケリー | ジャイアンツ | 23 |
1922 | ケン・ウィリアムズ | ブラウンズ | 37 | ロジャース・ホーンスビー | カージナルス | 42 |
1923 | ベーブ・ルース | ヤンキース | 41 | サイ・ウィリアムズ | フィリーズ | 41 |
1924 | ベーブ・ルース | ヤンキース | 46 | ジャック・フォーニアー | ロビンス | 27 |
1925 | ボブ・ミューゼル | ヤンキース | 33 | ロジャース・ホーンスビー | カージナルス | 39 |
1926 | ベーブ・ルース | ヤンキース | 47 | ハック・ウィルソン | カブス | 21 |
1927 | ベーブ・ルース | ヤンキース | 60 | ハック・ウィルソン | カブス | 30 |
サイ・ウィリアムズ | フィリーズ | |||||
1928 | ベーブ・ルース | ヤンキース | 54 | ハック・ウィルソン | カブス | 31 |
ジム・ボトムリー | カージナルス | |||||
1929 | ベーブ・ルース | ヤンキース | 46 | チャック・クライン | フィリーズ | 39 |
1930 | ベーブ・ルース | ヤンキース | 49 | ハック・ウィルソン | カブス | 56 |
1931 | ベーブ・ルース | ヤンキース | 54 | チャック・クライン | フィリーズ | 31 |
ルー・ゲーリッグ | ||||||
1932 | ジミー・フォックス | アスレチックス | 58 | チャック・クライン | フィリーズ | 38 |
メル・オット | ジャイアンツ | |||||
1933 | ジミー・フォックス | アスレチックス | 48 | チャック・クライン | フィリーズ | 28 |
1934 | ルー・ゲーリッグ | ヤンキース | 49 | メル・オット | ジャイアンツ | 35 |
リッパー・コリンズ | カージナルス | |||||
1935 | ジミー・フォックス | アスレチックス | 36 | ウォーリー・バーガー | ブレーブス | 34 |
ハンク・グリーンバーグ | タイガース | |||||
1936 | ルー・ゲーリッグ | ヤンキース | 49 | メル・オット | ジャイアンツ | 33 |
1937 | ジョー・ディマジオ | ヤンキース | 46 | メル・オット | ジャイアンツ | 31 |
ジョー・メドウィック | カージナルス | |||||
1938 | ハンク・グリーンバーグ | タイガース | 58 | メル・オット | ジャイアンツ | 36 |
1939 | ジミー・フォックス | レッドソックス | 35 | ジョニー・マイズ | カージナルス | 28 |
1940 | ハンク・グリーンバーグ | タイガース | 41 | ジョニー・マイズ | カージナルス | 43 |
1941 | テッド・ウィリアムズ | レッドソックス | 37 | ドルフ・カミリ | ドジャース | 34 |
1942 | テッド・ウィリアムズ | レッドソックス | 36 | メル・オット | ジャイアンツ | 30 |
1943 | ルディ・ヨーク | タイガース | 34 | ビル・ニコルソン | カブス | 29 |
1944 | ニック・エッテン | ヤンキース | 22 | ビル・ニコルソン | カブス | 33 |
1945 | バーン・スティーブンス | ブラウンズ | 24 | トミー・ホームズ | ブレーブス | 28 |
1946 | ハンク・グリーンバーグ | タイガース | 44 | ラルフ・カイナー | パイレーツ | 23 |
1947 | テッド・ウィリアムズ | レッドソックス | 32 | ラルフ・カイナー | パイレーツ | 51 |
ジョニー・マイズ | ジャイアンツ | |||||
1948 | ジョー・ディマジオ | ヤンキース | 39 | ラルフ・カイナー | パイレーツ | 40 |
ジョニー・マイズ | ジャイアンツ | |||||
1949 | テッド・ウィリアムズ | レッドソックス | 43 | ラルフ・カイナー | パイレーツ | 54 |
1950 | アル・ローゼン | インディアンス | 37 | ラルフ・カイナー | パイレーツ | 47 |
1951 | ガス・ザーニアル | ホワイトソックス →アスレチックス |
33 | ラルフ・カイナー | パイレーツ | 42 |
1952 | ラリー・ドビー | インディアンス | 32 | ラルフ・カイナー | パイレーツ | 37 |
ハンク・サウアー | カブス | |||||
1953 | アル・ローゼン | インディアンス | 43 | エディ・マシューズ | ブレーブス | 47 |
1954 | ラリー・ドビー | インディアンス | 32 | テッド・クルズースキー | レッズ | 49 |
1955 | ミッキー・マントル | ヤンキース | 37 | ウィリー・メイズ | ジャイアンツ | 51 |
1956 | ミッキー・マントル | ヤンキース | 52 | デューク・スナイダー | ドジャース | 43 |
1957 | ロイ・シーバース | セネターズ*1 | 42 | ハンク・アーロン | ブレーブス | 44 |
1958 | ミッキー・マントル | ヤンキース | 42 | アーニー・バンクス | カブス | 47 |
1959 | ハーモン・キルブルー | セネタース*1 | 42 | エディ・マシューズ | ブレーブス | 46 |
ロッキー・コラビト | インディアンス | |||||
1960 | ミッキー・マントル | ヤンキース | 40 | アーニー・バンクス | カブス | 41 |
1961 | ロジャー・マリス | ヤンキース | 61 | オーランド・セペダ | ジャイアンツ | 46 |
1962 | ハーモン・キルブルー | ツインズ | 48 | ウィリー・メイズ | ジャイアンツ | 49 |
1963 | ハーモン・キルブルー | ツインズ | 45 | ハンク・アーロン | ブレーブス | 44 |
ウィリー・マッコビー | ジャイアンツ | |||||
1964 | ハーモン・キルブルー | ツインズ | 49 | ウィリー・メイズ | ジャイアンツ | 47 |
1965 | トニー・コニグリアロ | レッドソックス | 32 | ウィリー・メイズ | ジャイアンツ | 52 |
1966 | フランク・ロビンソン | オリオールズ | 49 | ハンク・アーロン | ブレーブス | 44 |
1967 | ハーモン・キルブルー | ツインズ | 44 | ハンク・アーロン | ブレーブス | 39 |
カール・ヤストレムスキー | レッドソックス | |||||
1968 | フランク・ハワード | セネターズ*2 | 44 | ウィリー・マッコビー | ジャイアンツ | 36 |
1969 | ハーモン・キルブルー | ツインズ | 49 | ウィリー・マッコビー | ジャイアンツ | 45 |
1970 | フランク・ハワード | セネターズ*2 | 44 | ジョニー・ベンチ | レッズ | 45 |
1971 | ビル・メルトン | ホワイトソックス | 33 | ウィリー・スタージェル | パイレーツ | 48 |
1972 | ディック・アレン | ホワイトソックス | 37 | ジョニー・ベンチ | レッズ | 40 |
1973 | レジー・ジャクソン | アスレチックス | 32 | ウィリー・スタージェル | パイレーツ | 44 |
1974 | ディック・アレン | ホワイトソックス | 32 | マイク・シュミット | フィリーズ | 36 |
1975 | レジー・ジャクソン | アスレチックス | 36 | マイク・シュミット | フィリーズ | 38 |
ジョージ・スコット | ブリュワーズ | |||||
1976 | グレイグ・ネトルズ | ヤンキース | 32 | マイク・シュミット | フィリーズ | 38 |
1977 | ジム・ライス | レッドソックス | 39 | ジョージ・フォスター | レッズ | 52 |
1978 | ジム・ライス | レッドソックス | 46 | ジョージ・フォスター | レッズ | 40 |
1979 | ゴーマン・トーマス | ブリュワーズ | 45 | デーブ・キングマン | カブス | 48 |
1980 | レジー・ジャクソン | ヤンキース | 41 | マイク・シュミット | フィリーズ | 48 |
ベンジャミン・オグリビー | ブリュワーズ | |||||
1981 | エディ・マレー | オリオールズ | 22 | マイク・シュミット | フィリーズ | 31 |
トニー・アーマス | アスレチックス | |||||
ドワイト・エバンス | レッドソックス | |||||
ボビー・グリッチ | エンゼルス | |||||
1982 | レジー・ジャクソン | エンゼルス | 39 | デーブ・キングマン | メッツ | 37 |
ゴーマン・トーマス | ブリュワーズ | |||||
1983 | ジム・ライス | レッドソックス | 39 | マイク・シュミット | フィリーズ | 40 |
1984 | トニー・アーマス | レッドソックス | 43 | マイク・シュミット | フィリーズ | 36 |
デール・マーフィー | ブレーブス | |||||
1985 | ダレル・エバンス | タイガース | 40 | デール・マーフィー | ブレーブス | 37 |
1986 | ジェシー・バーフィールド | ブルージェイズ | 40 | マイク・シュミット | フィリーズ | 37 |
1987 | マーク・マグワイア | アスレチックス | 49 | アンドレ・ドーソン | カブス | 49 |
1988 | ホセ・カンセコ | アスレチックス | 42 | ダリル・ストロベリー | メッツ | 39 |
1989 | フレッド・マグリフ | ブルージェイズ | 36 | ケビン・ミッチェル | ジャイアンツ | 47 |
1990 | セシル・フィルダー | タイガース | 51 | ライン・サンドバーグ | カブス | 40 |
1991 | セシル・フィルダー | タイガース | 44 | ハワード・ジョンソン | メッツ | 38 |
ホセ・カンセコ | アスレチックス | |||||
1992 | ホワン・ゴンザレス | レンジャーズ | 43 | フレッド・マグリフ | パドレス | 35 |
1993 | ホワン・ゴンザレス | レンジャーズ | 46 | バリー・ボンズ | ジャイアンツ | 46 |
1994 | ケン・グリフィー・ジュニア | マリナーズ | 40 | マット・ウィリアムズ | ジャイアンツ | 43 |
1995 | アルバート・ベル | インディアンス | 50 | ダンテ・ビシェット | ロッキーズ | 40 |
1996 | マーク・マグワイア | アスレチックス | 52 | アンドレス・ガララーガ | ロッキーズ | 47 |
1997 | ケン・グリフィー・ジュニア | マリナーズ | 56 | ラリー・ウォーカー | ロッキーズ | 49 |
1998 | ケン・グリフィー・ジュニア | マリナーズ | 56 | マーク・マグワイア | カージナルス | 70 |
1999 | ケン・グリフィー・ジュニア | マリナーズ | 48 | マーク・マグワイア | カージナルス | 65 |
2000 | トロイ・グラース | エンゼルス | 47 | サミー・ソーサ | カブス | 50 |
2001 | アレックス・ロドリゲス | レンジャーズ | 52 | バリー・ボンズ | ジャイアンツ | 73 |
2002 | アレックス・ロドリゲス | レンジャーズ | 57 | サミー・ソーサ | カブス | 49 |
2003 | アレックス・ロドリゲス | レンジャーズ | 47 | ジム・トーミ | フィリーズ | 47 |
2004 | マニー・ラミレス | レッドソックス | 43 | エイドリアン・ベルトレ | ドジャース | 48 |
2005 | アレックス・ロドリゲス | ヤンキース | 48 | アンドリュー・ジョーンズ | ブレーブス | 51 |
2006 | デイヴィッド・オルティズ | レッドソックス | 54 | ライアン・ハワード | フィリーズ | 58 |
[編集] その他の記録
- 1試合両打席満塁本塁打
- 2003年7月29日 ビル・ミューラー(ボストン・レッドソックス)
- 1イニングに2本の満塁本塁打
- 1999年4月23日 フェルナンド・タティース(セントルイス・カージナルス)
[編集] 韓国プロ野球
- シーズン最多本塁打
- 2003年李承燁(イ・スンヨプ:現読売ジャイアンツ)が、韓国の三星ライオンズ時代に記録した56本。
[編集] 高校野球
高校野球全国大会の記録一覧を参照のこと。
[編集] 地方大会
- 大会最多本塁打
[編集] 選抜高等学校野球大会
- 大会最多本塁打
- 阿部慶二(1979年)、藤王康晴(1983年)、清原和博(1984年)、元木大介(1989年)
- 高木浩之(1990年)、松井秀喜(1992年)、大森聖也(1995年)、下野輝章(2001年) 3
- 連続試合本塁打
- 下野輝章(2001年) 3試合
[編集] 全国高等学校野球選手権
- 大会最多本塁打
- 清原和博(1985年) 5
- 1試合最多本塁打
- 清原和博(1984年)、平田良介(2005年) 3
- 連続試合本塁打
- 香川伸行(1979年)、清原和博(1985年)、原島正光(2001年) 3
[編集] 高校通算本塁打
- 大島裕行 86本
[編集] 大学野球
[編集] 東京六大学野球連盟
[編集] 東都大学野球連盟
[編集] その他
- ある快挙を成し遂げた際、そのことをホームランと呼ぶことがある。
- サッカーやテニス、ゴルフ、バレーボールなどある一定の区域内にボールを打ち込まなければならない球技で、その区域を大幅に超えて飛んでいくボールを皮肉をこめてホームランと呼ぶ事がある。
- TBSテレビのクイズ番組『クイズダービー』の公開収録の前座(前説)をつとめていたホームラン というお笑いコンビが存在している(現在も活躍中)。
- 日本プロ野球において、一試合で、一人でソロ、ツーラン、スリーラン、満塁の4種類のホームラン(サイクルホームラン)を打った者は未だにいない。
但し、一日で、一人で上記の4種類のホームランは1979年にヤクルトのジョン・スコット選手がダブルヘッダーの2試合に跨る形で記録している。
- プロ野球で『飛ばないボール』が採用されてから年間の本塁打の減少が目立つ。特に2006年の一軍の1試合あたりの本塁打が約1.717本と1967年以降、最も低かった。(846試合で1453本塁打)
- ニグロ・リーグで活躍したジョシュ・ギブソンは1シーズンで84本塁打、通算で800本以上の本塁打を放ったと伝えられている。