ムジナ
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ムジナ
- 動物の一種。以下の項目で解説する。
- 相原コージ原作の忍者漫画。ムジナ (漫画)
- 関東では油揚げと揚げ玉(天かす)がともに入った蕎麦やうどんを「ムジナ」と呼ぶ。たぬき(そば、うどん)を参照。
- 狢 (舞台)
ムジナ(貉、狢)とは、主にアナグマのことを指すが、地方によってはタヌキやハクビシンを指したり、これらの種をはっきり区別することなくまとめて指している場合もある。 この混乱は、「マミ」のような地方名を交えて、非常に複雑な様相を呈しており、栃木県の一部のように、アナグマを「タヌキ」、タヌキを「ムジナ」と呼ぶ地域さえある。
ハクビシンは帰化動物とされているが、アナグマやタヌキと混同されて、独立した種としては認識されていなかっただけで、実際には日本の在来種だという説もある。 日本の民話では、ムジナはキツネやタヌキと並び、人をばかす半妖怪として描かれることが多い。 小泉八雲の『怪談』に収められた、のっぺらぼうの目撃譚「むじな」も、よく知られている。
ことわざの「同じ穴のムジナ」は、あるものとは一見違っているようにみえて、実は同類であるということのたとえ。普通は悪い意味。ムジナが、迷信で人間を化かすとされる狸と同じ穴で生活する習性をもつことに由来すると思われる。