ユーリ・テミルカーノフ
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ユーリー・テミルカーノフ(Yuri Khatuevich Temirkanov〔ロシア語:Юрий Хатуевич Темирканов〕, 1938年12月10日 - )はロシア人指揮者。
1977年から1988年までキーロフ歌劇場管弦楽団の首席指揮者を務め、1988年よりレニングラード・フィルハーモニー交響楽団(現在はサンクトペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団)の音楽監督と首席指揮者を兼務。1978年から英国のロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を定期的に客演し、1992年に同楽団の首席指揮者に、1998年から桂冠指揮者に任命される。1998年からボルティモア交響楽団を指揮している。
チャイコフスキーやラフマニノフ、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチといった伝統的なロシア音楽のレパートリーを得意としている。洗練された解釈や表現と、一ひねりしたプログラム構成によって、演奏においても録音においても聴衆を楽しませている。しかし、改名後はオーケストラの水準も格段に下がり、昔の面影は見られない光景も否めない。
近年は手兵のサンクトペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団を率いて、ヨーロッパや日本において精力的な公演を行っている。2006年11月の来日公演ではショスタコーヴィチのオラトリオ『森の歌』を、スターリンを賞賛する内容であるオリジナルのテクストを用いて演奏した。ショスタコーヴィチを取り上げる際は、作者が曲に込めたといわれる政治的なメッセージなどについて詮索をせず、あくまでも純音楽として評価し、演奏するというスタイルを貫いている。
なお、渡辺和彦によれば、テミルカーノフは真贋の論議が続いているヴォルコフのショスタコーヴィチの証言について、ショスタコーヴィチから著作中の内容については常日頃聞かされていたこととして、100%真実と主張したということである。但し、テミルカーノフ自身はムラヴィンスキーを辞任させようと運動した経緯もあり、記者会見の際にムラヴィンスキーについてのコメントを求められた際、同行したマリス・ヤンソンスの机上にドン!とマイクを突きつけたエピソードからも見られるように、私怨に駆られてコメントした公正さの欠けた行為であるという批難があるのは否めない。
先代: エフゲニー・ムラヴィンスキー |
サンクトペテルブルク・フィルハーモニー 交響楽団音楽監督 1988– |
次代: - |
先代: デイヴィッド・ジンマン |
ボルティモア交響楽団首席指揮者 1998–2006 |
次代: マリン・オールソップ |
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