リョクトウ
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リョクトウ | ||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||
Vigna radiata | ||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||
リョクトウ | ||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||
mung bean, green gram |
リョクトウ(緑豆、英語 mung bean)はマメ科の1年生植物である。食品および食品原料としてはその種子をさす。別名は青小豆(あおあずき)、八重生(やえなり)、文豆(ぶんどう)。
インド原産で、現在はおもに東アジア~南アジア、アフリカ、南アメリカ、オーストラリアで栽培されている。日本にも縄文時代にすでに入っていた。
[編集] 特徴
1年生草本、葉は複葉で3枚の小葉からなる。花は淡黄色。自殖で結実し、さやは5~10cm、黄褐色から黒色で、中に10~15の種子を持つ。種子は長さが4 ~5mm、幅が3~4mmの長球形で、一般には緑色であるが黄色、褐色、黒いまだらなどの種類もある。
[編集] 利用
日本においては、もやしの原料として利用されることがほとんどで、ほぼ全量が中国から輸入されている。
中国では、春雨の原料にするほか、甘い餡や、粥、天津煎餅のような料理の材料としても食べられる。北京独特の飲料として、緑豆で作った豆乳を発酵させた豆汁というものもある。
香港やシンガポールでは、甘く煮て汁粉の様なデザートにされることが多い。これを冷やし固めたようなアイスキャンディーもある。
緑豆糕(りょくとうこう)と呼ばれる、木型に入れて成形した菓子は、ベトナムハイドゥオンや中国北京、桂林などの名物となっている。