三重県立伊勢高等学校
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三重県立伊勢高等学校 | |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 三重県 |
設立年月日 | 1956年(昭和31年) |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制 |
学科 | 普通科 |
学科内専門コース | 国際科学コース |
所在地・連絡先 | |
所在地 | 〒516-8515 |
三重県伊勢市神田久志本町1703-1 | |
電話番号 | 0596-22-0281 |
FAX番号 | 0596-24-7642 |
外部リンク | 三重県立伊勢高等学校 |
三重県立伊勢高等学校は三重県伊勢市にある県立の高等学校。宇治山田高校、松阪高校等とともに三重県南部における進学校の一つで、伊勢志摩地区だけでなく、紀勢本線沿線からの進学者もいる。また三重県全体としてもトップレベルの進学校である。学校群制度の時代は宇治山田高校と比較されていたが、解消された現在では相対的に宇治山田高校の水準が下がり比較されることがなくなった。 2006年で50周年を迎えた。
目次 |
[編集] 沿革
- 1956年(昭和31年)創立
[編集] OB
- 石原恒和(18期) - ゲームクリエイター、筑波大学院修了
- 小倉久寛(15期) - 俳優、学習院大学卒
- 楠田枝里子(12期) - タレント、東京理科大学卒
- 笙野頼子(16期) - 小説家、立命館大学卒
- 野呂昭彦(7期) - 三重県知事、慶應義塾大学卒
- 松本正之(5期) - 東海旅客鉄道社長、名古屋大学卒
- モリタイシ(37期) - 漫画家、静岡大学卒
- 藤波俊彦 (27期) - 漫画家
[編集] 行事
- 4月 入学式
- 5月 体育祭
- 7月 コーラス大会、球技大会
- 9月 文化祭
- 10月 遠足、修学旅行
- 3月 卒業式
[編集] 校舎
監理棟という職員室などの事務的な棟があり、そこから1棟2棟3棟までが渡り廊下でつながっている。なお少し離れて一つ小さな棟があり、地理的に監理棟から離れているので「隔離棟」または「隔離」と呼ばれている。 1棟の1階2階には自動販売機が設置されている。 また、1棟と2棟の間には売店がある。ここでは基本的な文房具が販売されている他、昼にはサンドイッチやパンが販売されている。 校舎及び校舎外を含めたその敷地内の大部分では、生徒はスリッパで行動する。 また、2004年度からは3年生、2005年度からは2年生、2006年度からは1年生の教室に空調設備が設置された。 校庭には御衣黄桜(ぎょいこうさくら)という花びらが黄緑色の珍しい桜がある。
[編集] クラス構成
1~7組は通常のクラスで8組は国際科学コースという特別なカリキュラムクラス。8組だけは、3年間にわたってクラス替えがない。 2年になると文・理系にクラスが分かれる際に例年理系に男子のみのクラスが1クラス、文系に女子のみのクラスが1クラスできる。男子のみのクラスを「男クラ」、女子のみのクラスを「女クラ」と呼んでいる。 男子クラスでは、学校行事で他のクラスと違ったユニークな行動をとる場合が多く、時に行き過ぎで生徒会で問題となることもある。例えば市内のホールを貸切にして本格的に行われるコーラス大会で変なコスチュームを着たり、コーラスに向かない明らかなウケ狙いの選曲をしたりする。
[編集] 国際科学コース
伊勢高校には国際科学コースという特別クラスが各学年1クラス設けられている。これは入学当初から明確に難関国立大学を目指す人に適しているコースで授業の進度や教科・カリキュラムに関しては普通科と変わらないが、授業内容が濃い。ただし、進度についてはたびたび普通科よりも早く進みテストを別々にすることがある。最終的にはほぼ同じ進度になる。そしてクラスと各教科の先生が3年間変わらないという点も利点であり、先生はクラスの状態を把握しながら3年間スムーズに授業を進めることができる。 しかし、この国際科学コースに入学する際に最難関大学へ入学するという強い意思がない場合、普通科コースへ行ったほうが良い例もある(実際国際科学コースにも激しい学力差が存在する)。普通科からでも十分最難関大学へ行ける教育がなされる。
[編集] 校風
端的に言えば生徒の進学・勉強面で意欲的かつ学校の考え方が流動的。 伝統というものに無関心で枠にとらわれないため、機転の利いた判断をすることができる。 基本的に多くの生徒が勉学に励み、刺激的である。校則はそれほど厳しくもないが、緩くもない。クラブと勉強を両立させている生徒も多くいる。 また生徒が高校生としての勉学または生活をするという義務を果していれば、学校はファッションについてうるさく言わないのが通例である。 生徒のほぼ全員が大学進学を目指している。
[編集] 進学
県内有数の進学校で生徒数の半数が国公立へと進学する。地元の三重大が多いが、名古屋大学・京都大学・大阪大学などの関西圏の大学も多い。旧帝大への進学率は10%ほど。また、センター試験が近づくと学校は特別編成授業体制となりセンター試験のための授業をスタートする。この授業は生徒達から高い評価があり、授業の甲斐あって実際センター試験では予想外の高得点を取る生徒が多い。
テストは中間、期末、実力の三種類のテストがある。実力テストは期末考査と中間考査の間に入り、毎月テストが行われる。そのお陰で生徒は怠ける隙がないので必然的に継続して勉強をする。
長期休暇は3年生以外基本的に膨大な量の宿題を課せられる。また長期休暇の直後には実力考査が待っていて実力考査のための勉強にも多くの時間を割く必要がある(実力考査の出題範囲は中間と期末考査+α)。
それでもやはり長期休暇などで怠けてしまう生徒がいるので、学校側は頻繁に進路講和や総合の時間で進路について考えさせたりして生徒に刺激を与えている。
[編集] 授業
1限45分の7限授業。
国語は現文(現代文)と古典(古文と漢文)、英語は英正(リーディング)と英作(ライティング)に分かれている。
重要科目の授業は予習がしてあるのを前提で進行されていく。進行スピードはとても早い。
授業終了後に先生に質問する熱心な生徒も多い。また、各科目で小テストがよくあり、日々の勉強が大事になってくる。
[編集] クラブ
無所属の生徒も多い。また、2年の終わりに引退することも多い。
文化クラブ
- 生物部
- 歴史部
- 天文部
- 写真部
- 茶道部
- ESS部
- 書道部
- 文芸部
- 漫画部
- 放送部
- 美術部
- 合唱部
- 囲碁部
- 将棋部
- 演劇部
- 家庭部
- サイエンス部
- ブラスバンド部
運動クラブ
- 硬式野球部
- 軟式野球部
- 硬式庭球部
- ソフトテニス部
- サッカー部
- 陸上競技部
- 柔道部
- 弓道部
- 剣道部
- 卓球部
- バスケットボール部
- バレーボール部
- バドミントン部
- ワンゲル部
- ラグビー部
- 空手道部
[編集] その他
- 伊勢高校には学食がある。
- 伊勢高校の周辺は皇學館大学・高校・中学そして倉田山中学校があるため混雑を極める。
- 国際科学コースを専門教科を含んだカリキュラムだと勘違いする人がいるが、あくまで「コース」であるので扱い・教科としては普通科である。