中国の首都
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中国の首都(ちゅうごくのしゅと)。ここでは、中国の歴史上の首都について扱う。現在の首都については北京(台湾については台北)を参照のこと。
中国の王朝に於いては、西の長安(現西安)、東の洛陽の両都が長きに渡って首都にえらばるれることが多く、王朝が南遷した場合の仮の都としては南京が選ばれることが多かった。しかし北宋では大運河の影響により開封が首都に選ばれ、更に航海術の発達により元代に大都(現北京)に首都が置かれてた後は全て北京に首都が置かれるようになった。
[編集] 歴代首都一覧
国家名 | 首都 | 年代 |
---|---|---|
西周 | 鍋京(長安) | 前1122年?—前771年 |
東周 | 洛陽 | 前770年—前256年 |
秦 | 咸陽 | 前221年—前206年 |
前漢 | 長安 | 前206年—9年 |
新 | 長安 | 8年—23年 |
後漢 | 洛陽 | 25年—190年 |
長安 | 190年—196年 | |
許昌 | 196年—220年 | |
西晋 | 洛陽 | 265年—316年 |
東晋 | 建康 | 317年—420年 |
隋 | 大興 | 581年—618年 |
唐 | 長安 | 618年—907年 |
北宋 | 開封 | 960年—1127年 |
南宋 | 臨安 | 1127年—1279年 |
元 | 大都 | 1264年—1368年 |
明 | 南京 | 1368年—1420年 |
北京 | 1420年—1644年 | |
清 | 盛京 | 1636年—1644年 |
北京 | 1644年—1911年 | |
中華民国 | 北京 | 1912年—1928年 |
南京 | 1928年—1937年 | |
武漢 | 1937年 (日中戦争による) | |
重慶 | 1937年—1945年 (同上) | |
南京 | 1945年—1949年 | |
広州 | 1949年 (国共内戦による) | |
重慶 | 1949年 (同上) | |
台北 | 1949年―(現首都) | |
中華人民共和国 | 北京 | 1949年―(現首都) |
[編集] 四大古都から七大古都へ
中国では、北京・南京・洛陽・西安(かつての長安)の4つの歴史的に重要な首都を「四大古都」と呼ぶ慣わしがあった。
ところが、歴史学者らの主張によって1920年代に開封が、1930年代には杭州(かつての臨安)がこれに加えられて、「五大古都」・「六大古都」の呼称が生まれるようになった。
1988年、地理学者の譚其驤は、殷の都の跡である殷墟を評価してその所在地である安陽を追加するように提案した。その結果、今日では以上の7都市(北京・南京・洛陽・西安・開封・杭州・安陽)を「七大古都」と呼称している。
[編集] 関連項目
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