仙台銀行
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仙台銀行のデータ | |
統一金融機関コード | 0512 |
SWIFTコード | なし |
頭取 | 三井精一(みつい せいいち) |
店舗数 | 71店 (2005年3月31日現在) |
設立日 | 1951年5月 (振興無尽) |
本店 | |
所在地 | 〒980-8656 |
仙台市青葉区一番町2丁目1番1号 仙台銀行ビル |
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電話番号 | 022-225-8241(代表) |
外部リンク | 公式サイト |
株式会社仙台銀行(せんだいぎんこう、The Sendai Bank, Ltd.)は、宮城県仙台市青葉区に本店を置く第二地方銀行。
宮城県の指定代理金融機関であり、病院事業の公営企業出納取扱金融機関である。仙台市の指定代理金融機関でもある。
管轄税務署は仙台中税務署である。
目次 |
[編集] 概要
かつては宮城県第3位の金融機関であったが、徳陽シティ銀行の破綻によって、そのほとんどの事業譲受を受けたことによって地位が向上した。業務拡大路線に走らず、店舗も縮小気味(県内支店の統廃合もさることながら、東京支店を除く県外店舗も地元金融機関に事業譲渡している)ではあるが、東北おむすび隊によって、南東北3県の第二地方銀行5行での相互引き出しを行うことで、ある程度カバーしている。ただ、空中店舗の東京支店にATMが設置されていないのがネックといわれている。(東京で仙台銀行のキャッシュカードで無料で引き出すには、岩手銀行東京営業部、またはきらやか銀行東京支店(同支店は西新宿にある。なお、神田支店は未設置)、大東銀行東京支店のATMを利用することになる)
郵便貯金ATMとの提携がなされているが、入金も含め時間内も有料になっている。
因みに、土日でも硬貨入金が出来る珍しい銀行である(店舗外ATMは、平日でも投入口が付いているATMでも不可)。
なお、本店営業部の4台(窓口内をのぞく)のATMのうち2台が通帳繰越に対応している。ただし、スパッキーメイト通帳と普通預金通帳のみ対応である。
当行の大株主にみずほコーポレート銀行、七十七銀行などがある。
[編集] ATMベンダと勘定系システム
勘定系システム・国際系システム・情報系システムの3大システムのすべてを日立製作所のもので統一し、ATMについても2004年9月には当時の日立製作所(2004年10月より日立オムロンターミナルソリューションズに移管)にATMのリースバック契約を結び、自前のATMをすべて日立側に売却し、すべてのATMを日立(当時)から借り受けることになった。これは、2004年11月1日から流通した日本銀行券に対応させるためのコスト圧縮などを行うためであると言われている。これによって、ATMの保守管理も日立オムロン側がすべて請け負う形になった。
ただし、日立オムロンのブランドであるLeadusのATMは現時点では登場していない。すべて、日立製作所時代に開発されたATMになっている。
[編集] 預金通帳
[編集] 総合口座通帳での利用科目
「スパッキーメイト」の名称で、「普通・貯蓄・定期」が利用できる。1冊で記帳可能なのは、普通預金は6ページ、貯蓄預金が2ページ、定期預金は3ページとなっている。
現在発行可能なデザインは、キャラクターもののみである。
余談であるが、総合口座の通帳における磁気ストライプは、裏表紙側に旧UFJ銀行のような横に細いラインが3本存在する。
[編集] 通帳の印字
記号欄は、現金の入出金、振替・振込による入出金のいずれにもかかわらず、記号欄は入金時が「D」、出金時は「W」の表示となる。
取引内容は、入金時が「お支払金額」欄、出金時が「お預り金額」欄に表示され、ATMでの入金時は「ATM」、出金時は「カード」と表示される。なお、「備考」欄に利用支店コード(自店利用時も)が表示される。なお、振替入金・出金の場合は自店の支店コードが表示される。
なお、振込時や時間外に徴収される手数料が引き落とされる取引は手数料が別の行に記載される。
[編集] 利息付与時期
普通預金・貯蓄預金とも、3月・9月の第2土曜日付で付与される。
[編集] 沿革
- 1951年 振興無尽株式会社設立
- 1952年 株式会社振興相互銀行に改称
- 1969年 現本店落成
- 1971年 赤軍派M作戦により、黒松支店から116万円強奪される(3月22日)
- 1989年 株式会社仙台銀行に改称
- 1998年 徳陽シティ銀行より19店舗譲受(うち既存2店舗は統合)
- 2000年 仙銀カード株式会社設立
- 2003年 大東銀行仙台支店の事業を譲受(仙台銀行中央通支店が継承)
[編集] 空中店舗
既に東京支店が空中店舗化されているが、2006年5月8日より、国分町支店が空中店舗化されることになった。
旧北海道拓殖銀行仙台支店が1Fにあった(この場所は現在はローソンが入居)ビルの2Fに入居。地元県内の店舗を空中化するのはきわめて異例。店舗運営の見直しを理由としているが、旧店舗(当初は、入居していた近隣ビルの建て替えに伴う仮店舗として構えていた)が入っていた旧住友海上(三井住友海上になった時点では、旧三井海上側のビルが同社の存続ビルになったが、2006年初頭に別の場所に新築・移転している)のビルの取り壊しに伴うことも一因である。
ちなみに、国分町支店の旧所在地の向かいに徳陽シティ銀行の本店があった。
[編集] 国分町支店店舗位置関連のリリース
[編集] コンビニATM
2006年5月22日にセブン銀行とのコンビニATMによる提携を開始したが、入出金とも利用手数料がかかる(本サービスでは「すてき倶楽部」による手数料優遇は適用されない)。
この影響で、従来からの店舗外ATMの一部が削減傾向にある(大きなところでは、ザ・モール仙台長町のPart2にあるATMも2006年7月13日で廃止になっている。ただし、本館のATMは当面存続。他にも、住生仙台中央ビルなど主要どころも削減されている)。隣県の提携行である福島銀行では、セブン銀行への誘導のためにあえて店舗外ATMの削減と名言していたが、今後仙台銀行でもこの動きが出てくる気配にある。しかし、両行ともにセブン銀行ATMでは優遇非適用で完全有料となるため、手数料の面でみると、利用者にとってはこの傾向は好ましいことではない。
また宮城県内の一部に、2006年2月27日からローソンにローソンATMが、2006年3月20日からファミリーマート・ミニストップにイーネットがそれぞれ設置されたが、七十七銀行同様、MICS扱いとなる。
[編集] ATM相互無料開放
同行のATM(該当行以外が幹事金融機関とする共同店舗は除く)では、南東北の第二地方銀行5行(仙台銀行のほか、殖産銀行・山形しあわせ銀行・福島銀行・大東銀行)との提携による「東北おむすび隊」と、岩手県に本拠を置く地方銀行の岩手銀行との提携による「グリーンネット」を、それぞれATM相互出金手数料無料提携を行っている(詳細は当該項目を参照のこと)。