伴奏
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伴奏(ばんそう)は、主として西洋音楽で使われる音楽用語で、主たる旋律を演奏する単数または複数の歌手または奏者に対し、副次的な演奏をすることをいう。
伴奏の主たる役割は和音を演奏して和声的に音楽を充足することである。よって伴奏は、ピアノ、オルガン、チェンバロといった鍵盤楽器、ないしギター、リュート、また最近では電子楽器のような、和音を演奏しやすい楽器で行うか、オーケストラなどの合奏で行うのが普通である。
伴奏は時に、主奏と同等またはそれ以上の役割を演ずることがある。旋律の掛け合いはもちろん、伴奏楽器が旋律を演奏し、主奏が副次的な動きをすることもある。曲全体にわたって役割が逆転しているようなものもある。ベートーヴェンのヴァイオリンソナタやシューマンの歌曲は、ピアノ伴奏の役割が非常に高い作品として知られている。