僕の贈りもの (アルバム)
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僕の贈りもの | ||
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オフコース の オリジナルアルバム | ||
リリース | 1973年6月5日 | |
ジャンル | J-POP | |
時間 | -分-秒 | |
レーベル | 東芝音楽工業 | |
プロデュース | 橋場正敏/オフコース | |
オフコース 年表 | ||
- | 僕の贈りもの (1973年) |
この道をゆけば (1974年) |
オフ・コース1 / 僕の贈りものは、1973年6月5日に発売されたオフコース通算1作目のオリジナルアルバム (ETP-8258) 。
目次 |
[編集] 解説
小田和正・鈴木康博の2人組となって約1年後の1972年夏、オフコース(当時の表記はオフ・コース)のデビュー・アルバム制作のプランが持ち上がり、それぞれに書き溜めたオリジナル曲を持ち寄ってレコーディングが行われた。全曲が小田・鈴木のオリジナル曲で構成され、デビュー以降それまでにリリースされた3枚のシングル(「群衆の中で」(1970年4月5日発売)、「夜明けを告げに」(1971年10月5日発売)、「おさらば」(1972年4月25日発売))は他人の作品だからとの理由により収録されなかった。プロデュースは当時アリスを手がけていた橋場正敏が担当したが、メンバーとの関係はあまり良好ではなく、それについては後に小田が自身の著書『TIME CAN’T WAIT』(1990年12月25日初版、朝日新聞社)での“タンバリン”という章で少し触れている。
この頃、小田は東北大学工学部建築学科を卒業してから1年後、オフコースの活動と平行して早稲田大学大学院理工学研究科に進学、建築と音楽のどちらをとるかの答えをまだ出せずにいた。一方、鈴木は東京工業大学工学部制御工学科を卒業後、内定していた安川電機への就職を辞退してミュージシャンとしての活動へ踏み出していた。
A-4「水曜日の午後」はライブでは鈴木康博がリードボーカルを取っているが、レコーディングでは「作者が歌ったほうがいい」というディレクターの意向で小田和正がリードボーカルだった。
B-5「さわやかな朝を迎えるために」は小田の作詞・作曲だが、リードボーカルは鈴木がとっている。この他A-2「よみがえるひととき」は小田、A-6「でももう花はいらない」とB-4「静かな昼下がり」は鈴木のボーカルとなっているが、それ以外の曲は小田と鈴木のデュエットとなっている。ちなみに、鈴木自身は「さわやかな朝をむかえるために」のリードを取っていたことは覚えていなかったと自身のホームページで語っている。
[編集] 収録曲
[編集] SIDE A
- 僕の贈りもの
- 作詞・作曲:小田和正
- よみがえるひととき
- 作詞・作曲:小田和正
- 彼のほほえみ
- 作詞・作曲:鈴木康博
- 水曜日の午後
- 作詞・作曲:小田和正
- 地球は狭くなりました
- 作詞・作曲:小田和正
- でももう花はいらない
- 作詞・作曲:鈴木康博
[編集] SIDE B
- 歩こう
- 作詞・作曲:鈴木康博
- ほんの少しの間だけ
- 作詞・作曲:小田和正
- 貼り忘れた写真
- 作詞・作曲:鈴木康博
- 静かな昼下がり
- 作詞・作曲:鈴木康博
- さわやかな朝を迎えるために
- 作詞・作曲:小田和正
- ベーシック・アレンジ:オフ・コース、重実博、矢沢透
- ストリングス・ブラス・アレンジ:青木望
[編集] 参加ミュージシャン
- 小田和正 - キーボード、ギター、ボーカル
- 鈴木康博 - ギター、ドラムス、コンガ、口笛、ボーカル
- 重実博 - ベース
- 矢沢透(アリス) - ドラムス
- チト河内 (六文銭) - キーボード (B-1)
- 羽田健太郎 - キーボード (A-6)
- 大野俊三 - トランペット (B-1)
- 鈴木武久 - トランペット (B-1)
- 三森一郎 - テナー・サクソフォーン (B-1)
- 鈴木重雄 - テナー・サクソフォーン (B-1)
- 村岡健 - バリトン・サクソフォーン (B-1)
- 金山功 - ベル、グロッケンスペル (A-1)
- 山内喜美子 - ハープ (A-1)
- 大富篠亮 - ファゴット (B-4)
- 堀口忠司 - バイオリン (A-3)
[編集] スタッフ/スタジオ
- Recording Engineer:小菅憲一、蜂屋量夫、伊藤猛
- Re-Mixing & Mastering Engineer:小菅憲一
- Producer:橋場正敏、オフ・コース
- Album Design:加藤薫
- Photography:波多健二