功名が辻
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『功名が辻』(こうみょうがつじ)は、司馬遼太郎作の歴史小説。1963年(昭和38年)10月から1965年1月にかけて地方紙に連載され、同年に文藝春秋新社から刊行された(上下巻、1974年に改訂)。1976年(昭和51年)には文春文庫から刊行(全4巻、2005年に新装版刊行)。『司馬遼太郎全集』(1981年、文藝春秋)では、第9巻に収録。題名「功名が辻」の辻は「十字路、交差点、路上」という意味。
千代(見性院。初代土佐藩主山内一豊の妻)という、司馬作品には珍しく女性を主人公にした作品。「良妻賢母」などを主題にしているといわれている。望月六平太、小りんといった架空人物を登場させているが、物語の途中でその存在意義を失くすという短所を持つとも指摘される。
千代の出自には複数あり、近年では東家系遠藤氏説が知られるが、本作では執筆当時に知られていた近江若宮氏、美濃不破氏説が採用されている。
[編集] あらすじ
天下へ華々しく進む織田軍の中に、「ぼろぼろ伊右衛門」と呼ばれる山内伊右衛門一豊という男がいた。そんな彼のもとに、千代という美しい女子が嫁いできた。伊右衛門は千代に上手く励まされ、少しずつではあるが立身していく。千代の夢は伊右衛門が一国一城の主となること。千代は伊右衛門をべた褒めしてやる気を出させたり、ひそかに蓄えた金(十両)で馬を買わせるなどして、夫を盛り立てていく。
[編集] 映像化
- テレビドラマ