十勝鉄道
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 | 北海道帯広市稲田町南9線西13番地 |
設立 | 1923年4月7日 |
業種 | 貨物自動車運送業など |
代表者 | 代表取締役社長 澁谷 秀雄 |
資本金 | 1500万円(2005年3月現在) |
売上高 | 44億1900万円(2005年3月期) |
従業員数 | 42人(2005年3月現在) |
決算期 | 3月 |
主要株主 | 日本甜菜製糖 100% |
十勝鉄道株式会社(とかちてつどう)は、日本貨物鉄道(JR貨物)帯広駅に接続する帯広市産業開発公社専用線及び日本甜菜製糖専用線の運営を委託されている会社である。また、不動産業も行っている。日本甜菜製糖の子会社で、本社は北海道帯広市稲田町南9線西13番地にある。
かつては帯広市や清水町の軽便鉄道を運営していた鉄道会社であった。
現在管理運営する専用線は、帯広駅 (貨物駅)を参照。
目次 |
[編集] 歴史
砂糖の原料であるビートを輸送するために1924年敷設された軽便鉄道が始まり。帯広市から南部の町村に至る北海道最大の鉄道網を有する私鉄であった。また地域からの要望により混合列車が走るようになり、トテッポの愛称で地域の足として親しまれた。
1945年に清水町に同様の理由で敷設されていた河西鉄道を合併したが、その後のトラックの普及により貨物輸送の意義が急速に失われ、1951年に旧河西鉄道線である清水部線を全廃、1959年に旅客営業を廃止し、工場前駅(日本甜菜製糖 帯広製糖所の前)~帯広駅間を除いて、廃止された。残りの区間も工場が閉鎖されたことから1977年に廃止された。
- 1923年(大正12年)4月7日 - 十勝鉄道株式会社が発足。
- 1945年(昭和20年)11月27日 - 河西鉄道株式会社を吸収合併。
- 1959年(昭和34年)11月15日 - 旅客営業廃止。
- 1970年頃 - 帯広市産業開発公社専用線の運営を受託。
- 1977年(昭和52年)3月1日 - 貨物営業廃止。鉄道事業から撤退。
- 2005年(平成17年)10月1日 - 不動産事業を日本甜菜製糖に譲渡し撤退。
[編集] 保有路線(廃止)
[編集] 帯広部線
[編集] 路線データ
- 路線距離
- 帯広大通駅~新帯広駅~戸蔦駅間:30.2km
- 帯広駅~新帯広駅間:0.5km
- 南大平駅~大平駅間:1.8km
- 藤駅~八千代駅間:17.8km
- 常盤駅~上美生間:15.1km
- 軌間
- 帯広駅~新帯広駅間:1067mm
- 新帯広駅~工場前駅間:1067mmと762mmの四線軌条
- 上記以外の区間:762mm
- 電化区間:なし(全線非電化)
[編集] 歴史
- 1920年9月10日 北海道製糖(北海道甜菜製糖の前身)の帯広駅~帯広製糖工場間の専用線が開業。
- 1924年2月8日 十勝鉄道が専用線を譲り受け、地方鉄道として新帯広駅~大平駅(後の上清川駅)間、藤駅~上美生駅間、常盤駅~千代田駅(後の八千代駅)間を開業。
- 11月4日 帯広駅~新帯広駅間開業・貨物線。
- 1925年6月10日 大平駅~西大平駅(後の大平駅)間開業。
- 1929年2月12日 南大平駅~戸蔦駅間、帯広大通駅~新帯広駅間開業。
- 1932年 南大平駅~太平駅間廃止。
- 1940年5月6日 常盤駅~上美生駅間廃止。
- 1946年2月8日 河西鉄道合併により十勝鉄道帯広部線となる。
- 1957年8月18日 川西駅~戸蔦駅間、藤駅~八千代駅間廃止。
- 1959年11月15日 帯広大通駅~新帯広駅間、工場前~川西間廃止。残存区間の旅客営業廃止。
- 1977年3月1日 帯広駅~工場前駅間廃止。帯広部線全廃。
[編集] 駅一覧
帯広大通駅 - 新帯広駅 - 女学校前 - 工場前 - 農学校前 - 十勝稲田 - 川西 - 豊西 - 藤 - 美栄 - 十勝清川 - 上清川 - 南大平 - 戸蔦
- 帯広駅 - 新帯広駅
- 南大平 - 大平
- 藤 - 基松 - 常盤 - 上帯広 - 広野 - 上広野 - 八千代
- 常盤 - 坂上 - 美生 - 新嵐山 - 上美生
[編集] 接続路線
[編集] 清水部線
[編集] 路線データ
[編集] 歴史
- 1921年 北海道甜菜製糖の専用線が開業。
- 1925年5月30日 河西鉄道が専用線を譲り受け、地方鉄道として下清水駅~鹿追駅間、熊牛駅~北熊牛駅、熊牛~南熊牛間、下幌内駅~上幌内駅間を開業。
- 1926年6月16日 清水駅~下清水駅間開業、国鉄線に接続。
- 1946年2月8日 河西鉄道が十勝鉄道に合併され同社の清水部線となる。
- 1951年1月6日 下幌内駅~上幌内駅間廃止。
- 7月1日 清水駅~鹿追駅間、熊牛駅~北熊牛駅間、熊牛駅~南熊牛駅間廃止。清水部線全廃。
[編集] 駅一覧
清水 - 下清水 - 人舞 - 熊牛 - 下美蔓 - 中美蔓 - 上美蔓 - 下幌内 - 上然別 - 鹿追
- 熊牛 - 本村 - 南熊牛
- 熊牛 - 北熊牛
- 下幌内 - 上幌内
[編集] 接続路線
[編集] 保有機関車
すべて運営を受託している帯広市産業開発公社・日本甜菜製糖専用線で使用されている。
- DD201(運用離脱・長期休車中だが廃車予定)
- D5606
- DE10形 1543(JRより購入したもの)
[編集] 保存車両
- 4号蒸気機関車、客車1両(帯広市西6条南20丁目)
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