噂の刑事トミーとマツ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
噂の刑事トミーとマツ(うわさのけいじとみーとまつ)は1979年~1982年の水曜日20:00~20:54にTBS系(ただし信越放送と北陸放送は日本テレビのナイター中継を中心とするネットを組んでいたため除く)ほかで放送されていたアクションコメディドラマである。通称は「トミマツ」。
ドラマ |
Portal : テレビ Portal : ドラマ |
ドラマ一覧 |
日本のドラマ |
カテゴリ |
テレビドラマ |
プロジェクト |
テレビドラマ |
目次 |
[編集] 概要
外見も性格も対照的な2人の刑事、岡野富夫(トミー)と松山進(マツ)の名コンビが時には衝突し時には協力しながら事件を解決まで導く。アメリカの人気アクション刑事ドラマ『刑事スタスキー&ハッチ』がモデルであると思われる。トミーは気の弱い刑事であるが優男で女性にもてる。マツは直情型の刑事で、女好きであるものの不細工で背が低く、シークレットブーツを愛用しており「世界一踵の高い靴の男」と言われている。
各話のクライマックスの格闘・銃撃戦シーンで怖じ気づくトミーにマツがしびれを切らし、トミーを「トミコ!」と怒鳴りつけると、トミーが耳をピクピクと震わせた後急に発奮し、あっと言う間に悪党をなぎ倒すと言う展開が定番となっていた。マツの場合も「マツコ!」と呼ばれると鼻がピクピク動き戦闘能力が上がる。
[編集] 主要登場人物
- 岡野富夫巡査(国広富之)
- 通称トミー。基本的には気弱なダメ刑事でマツに何かといじられている。しかし、「トミコ」と呼ばれると耳をピクピクさせキレてしまい、何の流派とも分からない拳法を使いとてつもなく強い男に変身する。子供の頃に不可抗力で凶悪犯を事故死させてしまった経験があり、それ以来、気弱な性格になってしまう。ハンサムな上優しいので女性にはめっぽうモテるタイプ。使用拳銃はコルト・ローマンMk3の2インチ。
- 松山進巡査(松崎しげる)
- 通称マツ。シークレットブーツを愛用してすこしでも女性にモテようと努力するが、結局それでもモテない。性格はかなりワイルドで、はみだしっぷりも半端では無い。毎回クライマックスにトミーをトミコと呼び変身させるが、実は自分も「マツコ」と呼ばれると鼻をピクピクさせ変身する。使用拳銃はコルト・パイソンの4インチ。
- 岡野幸子(志穂美悦子)
- 通称サッチ。岡野富夫の姉で、気弱な弟を強い男にしようと叱咤激励しているが、上手くいかない。第1シリーズのみ登場。ちなみに実際の志穂美は富夫役の国広より年下である。
- 森村万里子婦警(石井めぐみ)
- 第1シリーズ21話から出演。岡野富夫の事が好きで、積極的にアプローチしてくるが、富夫にいつもかわされている。
- 御崎徹課長(林隆三)
- 第1シリーズ43話まで登場。
- 高村巡査部長(井川比佐志)
- 通称おやっさん。
- 片桐係長(清水章吾、藤木敬士)
- 通称キザギリ。
- 相模五郎管理官(石立鉄男)
- 第1シリーズ44話より課長に。通称モジャモジャ。
[編集] スタッフ
- 製作 大映テレビ・TBS
- タイトルアニメーション 日本サンライズ
- プロデューサー:春日千春、千原博司(大映テレビ)・樋口祐三、野村清(TBS)
- 脚本:長野洋、大原清秀、江連卓ほか
- 監督:土屋統五郎、竹本弘一、井上芳夫、土井茂ほか
- 音楽:広瀬健次郎
- 予告ナレーター:芥川隆行
[編集] テーマ曲
- オープニングテーマはオリジナルのインストルメンタル
- 第1シリーズの43話まで、44話以降、第2シリーズの三つで、微妙にアレンジが異なる。
- エンディングテーマ
- ワンダフルモーメント(第1シリーズ43話まで)
- マイ・ラブ(第1シリーズ44話から)
- 愛の静けさ(第2シリーズ)
- 歌はいずれも松崎しげるが担当。
- 挿入歌
- 男のロマン
歌:国広富之
- 第2シリーズで、主として聞き込みシーンに使用。
[編集] 放映リスト
[編集] 第1シリーズ
|
|
|
[編集] 第2シリーズ
|
|
|
[編集] 補足
- 信越放送・熊本放送・北陸放送では、この番組放送期間中の水曜20時台は日本テレビの番組を放送していたため、放送されなかった(信越放送・熊本放送では1982年4月から放送開始)。北陸放送では、本放送終了後に、平日夕方4時台に集中放送を行っている。
- 第1シリーズは当初42話(3クール)程度で終了する予定であったが、あまりにも好評だったために延長される事になった。しかしスケジュールの折り合いの都合から林・志穂美らが降板する。
- 森村婦警は当初石井めぐみではなく別の人物であった。その頃はチョイ役でしかなかったが、後期に進むにつれて出番が増えてゆき、キーパーソンとなっていくのであった。
- 舞台の富士見署は第1シリーズ中盤より東京都府中市にある府中勤労福祉会館をモデルとする。以後「秘密のデカちゃん」の朝日署、「婦警さんは魔女」の日の出署も全て府中勤労福祉会館の建物がモデルとなる。武蔵野線車両や府中市の市章の入ったゴミ箱などが映り込む所を見ると、主に府中市内でロケを行っていたようだ。
- 1986年12月に、国広・松崎のW主演でフジテレビ系「月曜ドラマランド」枠にて『白バイ野郎!トミー&マツ』なる単発ドラマが放送されたが、復活では無く役名も設定も全て別物であり、視聴率も振るわなかった。
- また、1987年に公開された映画『湘南爆走族』に国広・松崎のコンビで、トミー&マツを彷彿させる交通課の警官として友情出演している。
- 国広は後年『はぐれ刑事純情派』にレギュラー出演し、その時松崎も犯人役でゲスト出演。取調べのシーンで国広がアドリブで「あんたを見てると、昔の仲間を思い出してな」という台詞を言った。
- 2007年 映画『ケータイ刑事 THE MOVIE2 石川五右衛門一族の陰謀~決闘!ゴルゴダの森』にて、トミーとマツが25年振りに復活する事になった。
[編集] 関連項目
[編集] 備考
- CXで1992年にOAされた「たけし・逸見の平成教育委員会」国語の問題(「待つ」という語を使った慣用句を答えよ」(正解:「果報は寝て待つ」)の解答として、渡嘉敷勝男は「トミーと待つ」と名?解答。先生役の北野武からは、「(問題を)馬鹿にしている奴がいますねえ」「バカヤロー! これは『噂の刑事』だよ!」と、大絶賛?!を浴びた。
TBS系 水曜20時台 | ||
---|---|---|
前番組 | 噂の刑事トミーとマツ (第1シリーズ) |
次番組 |
明日の刑事 | 秘密のデカちゃん | |
秘密のデカちゃん | 噂の刑事トミーとマツ (第2シリーズ) |
婦警さんは魔女 |
カテゴリ: TBSのテレビドラマ | 大映テレビ | 刑事ドラマ | 1979年のテレビドラマ | 1981年のテレビドラマ | テレビ番組に関するスタブ