国道32号
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一般国道 | |
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国道32号 | |
陸上距離 | 138.5 km |
制定年 | 1952年 |
起点 | 高松市 中新町交差点 |
主な 経由都市 |
丸亀市 三豊市 三好市 香美市 南国市 |
終点 | 高知市 県庁前交差点 |
接続する 主な道路 |
国道11号 国道30号 国道55号 国道56号 国道33号 |
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国道32号(こくどう32ごう)は、香川県高松市から高知県高知市へ至る一般国道である。
目次 |
[編集] 概要
- 陸上距離:138.5km
- 起点:香川県高松市(中新町交差点=国道11号重複、国道30号、国道436号終点、国道193号、国道492号起点)
- 終点:高知県高知市(県庁前交差点=国道33号、国道56号、国道194号、国道195号、国道197号、国道493号起点、国道55号終点)
- 主な経由地:徳島県三好市
- 指定区間:全線
[編集] 路線風景
国道32号は香川県高松市から仲多度郡まんのう町までは讃岐平野を通る比較的平坦な道である。
まんのう町から徳島県三好市までは南進して讃岐山脈を横断し、香川県三豊市と徳島県三好市の県境にある猪ノ鼻峠の猪ノ鼻トンネル付近から三好市池田町州津の鳴門池田線との交差点までの区間は上って下っての非常に急カーブが多い道路になる。
三好市池田町州津から井川池田インターチェンジまでの区間は、吉野川北岸を西進し四国中央橋を渡る。
吉野川南岸から高知県南国市までは四国山地を横断し、三好市池田町白地から高知県香美市土佐山田町繁藤まではJR土讃線同様、吉野川や支流の穴内川を沿うように通る。この区間の三好市山城町には大歩危、小歩危があり、大豊町には日本一の大杉とされる「杉の大杉」や国宝の豊楽寺薬師堂がある。一方でこの区間は四国有数の多雨、地滑り、落石地帯であり、交通規制が行われることがある。台風や大雨の後の通行は出来る限り避けたい区間でもある。
香美市土佐山田町繁藤から南国市領石までの間は再びカーブが多くなり、特に南国市山間部の根曳峠は急カーブが非常に多い。根曳峠をすぎると高知平野に入り、ここからは片側2車線道路になる。南国市街を西に逸れながら高知市に入る。国道32号を高知市街に進めていくと、高知市のはりまや橋交差点を直進し、高知県庁で終点だが、はりまや橋交差点を右折して土讃線高知駅までの区間も国道32号である。そのはりまや橋交差点を右折してすぐ渡る橋がはりまや橋である。
[編集] 歴史
1885年(明治18年)の内務省告示第6号「國道表」では、国道32号「東京ヨリ高知縣ニ達スル路線」現1号、2号経由、岡山で分岐し下津井~丸亀間は航路)として指定された。丸亀で、松山へ向かう31号、高松へ向かう50号と分岐していた。
1920年(大正9年)施行の旧道路法に基づく路線認定では、四国に達する国道は下津井丸亀航路経由から宇高航路(宇野~高松間)経由に変更された。それに伴い、旧32号は高松を経由して高松~竜川村(現・善通寺市)間は現在の香川県道33号高松善通寺線のルートをとり竜川から南進する国道23号「東京市ヨリ高知縣廳所在地ニ達スル路線」となって、竜川で松山への24号が分岐する形となった。
1952年(昭和27年)12月4日、新道路法に基づく路線指定で、一級国道32号(香川県高松市~高知県高知市)として指定された。旧24号にあたる国道11号松山方面とは継続して竜川村で分岐するようになっていた。1965年4月1日に、道路法改正によって一級・二級の別がなくなり一般国道32号となった。
1970年(昭和45年)4月1日に高松市~琴平町の経路が琴電琴平線沿いの琴平街道に変更され、同時に旧道の善通寺市(旧・竜川村)~琴平町は国道319号に変更された。現在は、そのルートも円座バイパスや綾南・綾歌・満濃バイパスの開通によりほとんどが県道に格下げされ、琴平町は経由しなくなっている。
[編集] 重複区間
- 香川県高松市中新町(中新町交差点)~香川県高松市上天神町(上天神町交差点):国道193号・国道492号
- 香川県高松市中新町(中新町交差点)~香川県高松市田村町(峰山口交差点):国道11号 このため峰山口交差点が事実上の起点。
- 香川県丸亀市(新羽床口交差点)~香川県仲多度郡まんのう町(買田東交差点):国道377号
- 香川県仲多度郡まんのう町(買田東交差点)~徳島県三好市(川口交差点):国道319号
- 徳島県三好市井川町西井川(四国中央橋南詰)~徳島県三好市池田町白地:国道192号
- 高知県長岡郡大豊町佐賀山~高知県長岡郡大豊町高須:国道439号
- 高知県長岡郡大豊町佐賀山~高知県長岡郡大豊町高須(大豊町役場):国道492号
- 高知県高知市介良甲~高知県高知市本町(県庁前交差点):国道55号・国道493号
- 高知県高知市小倉町(小倉町交差点)~高知県高知市本町(県庁前交差点):国道195号
- 高知県高知市知寄町(知寄町一丁目交差点)~高知県高知市本町(県庁前交差点):国道56号・国道197号
[編集] 通過市町村
[編集] 接続路線
- 香川県
- 徳島県
- 高知県
[編集] バイパス
- 円座バイパス(香川県)
- 綾南・綾歌・満濃バイパス(香川県)
- 猪ノ鼻道路(香川県)
- 高知東道路(高知県)
- 南国バイパス(高知県)
[編集] 別名
- 高松街道
- 阿波別街道
- 徳島北街道
[編集] 主な峠
- 猪ノ鼻峠(標高413m):香川県三豊市~徳島県三好市
- 根曳峠(標高395m):高知県香美市~高知県南国市
[編集] 主なトンネル
- 猪ノ鼻トンネル(827m)
- 大豊トンネル(1605m)
[編集] その他の注意点
- 香川県三豊市財田町財田上の急カーブ区間は安全を考慮して30km/h制限となっている。この区間では、短いトンネルが4本断続する途中に2か所のヘアピンカーブが介在している。これを解消すべく猪ノ鼻道路が計画されている。
- 徳島県三好市池田町西山の登坂車線の手前(高松側)は40km/h制限となっている。
- 徳島県三好市池田町白地に道幅が狭いカーブがある。
- 徳島県三好市山城町大和川の大谷橋は道幅がやや狭い。
- 徳島県三好市山城町上名の藤川橋は道幅がやや狭い。この付近は観光客が運転する車に注意したい。
- 高知県長岡郡大豊町永渕~桃原に架かる橋は特に凍結しやすい。
- 高知県長岡郡大豊町西土居・川戸の長瀞橋は両端が急カーブになっている。
- 高知県長岡郡大豊町磯谷・穴内の吉野川橋は道幅がやや狭い。
- 高知県香美市土佐山田町繁藤の繁藤橋は高松側端が急カーブになっている。
[編集] 道の駅
- 香川県
- 滝宮(綾歌郡綾川町)
- 空の夢もみの木パーク(仲多度郡まんのう町)
- たからだの里さいた(三豊市)
- 高知県
- 大杉(長岡郡大豊町)
- 南国風良里(南国市)
[編集] 関連項目
- 四国地方の道路一覧
- 国道319号 (善通寺市よりまんのう町まで旧国道32号)
- 香川県道266号勅使室新線 (旧国道32号)
- 香川県道282号高松琴平線 (旧国道32号)
- 高知県道384号北本町領石線 (旧国道32号)