外川駅
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外川駅(とかわえき)は、千葉県銚子市外川町2丁目10636番地にある銚子電気鉄道銚子電気鉄道線の駅。
銚子電気鉄道線の終着駅である。
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[編集] 駅構造
単式ホーム1面1線と機回し線(留置線)1線を有する地上駅。駅員配置駅。駅舎は開業時より建つ平屋の木造。硬券入場券・乗車券、各種鉄道グッズ購入可。清涼飲料、アイスクリームの自販機有。簡易トイレ有。駅前に電鉄会社直営の有料駐車場有。トロッコ客車「澪つくし号」は、この駅で電車の付け替え作業を行なう。
木造駅舎内の待合室には木製のベンチが並び、夜は白熱電球が点灯するなどレトロな雰囲気を醸し出している。また、外川集落の町案内などが掲示され、ベンチには地元住民手作りの座布団が置かれていて、外川を訪れた観光客を暖かく迎えている。
駅前には銚子電鉄がNHKの朝の連続テレビ小説「澪つくし」のロケ地となったことを今に伝える看板が立つ。また、テレビドラマ「演歌の女王」や、DVDドラマ「鉄道物語3」など古い駅舎を生かして多くのドラマや映画のロケ地として活用されている。
[編集] 駅周辺
駅は漁業集落である外川の町の北部に位置している。外川の町は江戸時代初期に崎山治郎右衛門によって外川漁港とともに同時に開かれたもので、緩い斜面に碁盤の目状に整った町割りがされた風情ある家並みが広がっている。
- 本来の用途である漁業基地としての他、沖釣りの遊漁船の基地として釣り好きには良く知られていて、釣り客向け施設が漁港周辺に軒を連ねている。また、銚子海洋研究所では観光客向けにイルカ・クジラウォッチング、サンセットクルーズ等各種クルージングを実施している。
- 外川ぶらっと朝市
- 電鉄会社主催。毎月原則第1、3土日曜日朝7時頃より9時頃まで駅前直営駐車場において開催。地元産の魚、野菜、花卉、軽食を購入出来る。
- 外川ミニ郷土資料館
- 外川の町の観光地案内や歴史、外川にて上がった貝の標本、地元の小学生の作った壁新聞、銚子電鉄の写真などを展示し、観光パンフレットなどを配布する地元の有志により開設された資料館(情報ステーション)。入場無料。駅より徒歩1分。
- 外川郵便局
- 駅より徒歩1分。風景印有。
- およそ10km続く断崖絶壁の海岸で、東洋のドーバーとしても知られる景勝地。
- 銚子マリーナ
- 渡海神社
- 犬岩・千騎ヶ岩
- 源義経伝説の残る奇岩の景勝地。
- 大杉神社
- 境内には外川の開祖、崎山治郎右衛門の顕彰碑と、源俊頼の歌碑が立っている。
- 長崎鼻・長崎海水浴場
- 関東地方最東端の海水浴場。付近は磯遊びスポット、磯釣りのポイントでもある。沖に見える岩、宝満(ほうまん)は、九郎判官義経の判官(ほうがん)がなまったものと言われ、仰向けに寝そべった男の人のように見える。また、富士山の見える地上における最東遠地であり、冬場は富士山に沈む夕日(ダイヤモンド富士)を眺める事もできる。
[編集] 利用状況
1日平均乗車人員 192人(2004年度)
[編集] 歴史
- 1923年(大正12年)7月5日 - 銚子鉄道により開業。
- 1945年(昭和20年)7月20日 - 空襲の被害に遭い運転休止。
- 1945年(昭和20年)12月3日 - 運転再開。
- 1948年(昭和23年)8月20日 - 社名変更により、銚子電気鉄道の駅となる。
[編集] 隣の駅
- 銚子電気鉄道
- ■銚子電気鉄道線
- 犬吠駅 - 外川駅
[編集] 関連項目
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