姉妹車
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姉妹車(しまいしゃ)とは、基本的な外観やメカニズムを共通としながら、異なる名称をつけて販売される自動車、オートバイをいう。兄弟車とも。いくつかのディーラー系列において、同じ車種を販売する場合などに用いられる。またOEM車も、こう呼ばれることがある。広義の姉妹車として、プラットフォームを共通とする車種同士をこう呼ぶことがある。姉妹車の定義は曖昧ではあるが、ボディーバリエーション(セダンを元にしたワゴンなど)は通常派生車種と呼ばれ、姉妹車とはいわない。
狭義の姉妹者同士の相違点は、車名エンブレムや設定されるボディーカラーなどの違いにとどまる場合もあるが、バンパー、フロントグリル、灯火類などの形状が変更されることが多い(エンブレムのみの変更のように差異が小さい場合はバッジエンジニアリングと呼ばれ、OEM車はたいていこの手法である)。
[編集] 姉妹車の例
- バッジエンジニアリングの例。装備などに若干の違いはあるものの、外観上はエンブレムの変更くらいしかない。
- 外観は大きく違わないが、サクシードのほうが全長が若干長く、荷室が拡大されている。
- 同グループ内の別ブランドで販売するため、外観を大きく変えている。
- トヨタ・カローラ系 - トヨタ・スプリンター系 (スプリンター系は絶版)
- トヨタのカローラ店とトヨタオート店の両チャンネルで販売するために外観などに手を加えていた。さらに同じプラットフォームでクーペ(レビン、トレノ)、ミニバン(スパシオ)などの車種を展開しており、これらも姉妹車の関係と言える。