岡山県道397号寒河本庄岡山線
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岡山県道397号寒河本庄岡山線(おかやまけんどう397ごうそうごほんじょうおかやません)は備前市日生町寒河と岡山市君津を結ぶ一般県道である。このうち備前市蕃山~岡山市君津間は1974~2004年は岡山ブルーライン(1974~1994年は岡山ブルーハイウェイという愛称だったが、山陽自動車道の岡山県内分が全線開通したことや高速道路と勘違いして走行する利用者が多かったことから改称した)という有料道路(岡山県道路公社管理)だった。2004年4月1日に無料開放されてからは国道2号よりは遠回りになるが信号が少ないことなどから国道2号のバイパスとしての利用が増えている。
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[編集] 沿革
- 1970年12月25日岡山県告示第1,040号により認定される。
- 1972年頃現行の県道番号に変更される。
- 1974年11月30日岡山市西大寺五明(西大寺IC)~岡山市君津(君津IC)間が開通する。
- 1977年7月1日備前市蕃山(蕃山IC)~岡山市西大寺五明(西大寺IC間)が開通する。
- 1994年岡山ブルーラインに改称される。
- 2004年4月1日岡山ブルーラインが無料開放される。
[編集] 通過市町村
[編集] 地理
- 沿線の名所・旧跡・観光地
[編集] 主な峠
- 寒河峠(備前市日生町寒河/備前市蕃山、未開通)
[編集] 主な橋梁
- 片上大橋(備前市穂浪~瀬戸内市邑久町虫明間、520m)
- 西大寺大橋(岡山市西大寺新~岡山市金岡東町2丁目間、544m)
[編集] 接続道路
- 国道250号(備前市日生町寒河〔起点〕・備前市穂浪)
- 岡山県道260号八木山日生線(備前市蕃山で重用)
- 岡山県道418号鶴海港坂田線(備前市鶴海)
- 岡山県道465号大平山坂田線(瀬戸内市邑久町虫明)
- 岡山県道224号瀬西大寺線(瀬戸内市邑久町福谷)
- 岡山県道39号備前牛窓線(瀬戸内市邑久町本庄)
- 岡山県道231号神崎邑久線(瀬戸内市邑久町豊原)
- 岡山県道28号岡山牛窓線(岡山市西大寺五明)
- 国道2号岡山バイパス(岡山市君津〔終点〕)
[編集] 備考
- 岡山ブルーハイウェイ(1994~2004年は岡山ブルーライン)の正式名称は東備西播開発有料道路という。この名称からも伺えるように岡山県東南部と兵庫県西南部を結ぶ目的があって計画された有料道路だったのだが、山陽自動車道が赤穂市街地近くを通ることになったことから兵庫県方面への延長は断念された。
- 岡山ブルーハイウェイは1977年に全線開通したのだが、路線名称上は備前市日生町寒河が起点であり、厳密には全線開通とは言えない。ようやく最近着手され始めたが、長い間蕃山ICの日生方面へのランプウェイとそこから東に伸びる道は放置され、その様子はJR山陽新幹線を通過する列車からも眺められた。建設が長い間滞った背景には岡山県道路公社の管理する道路(他に水玉ブリッジラインや鷲羽山スカイライン、岡南大橋有料道路がある。また、水玉ブリッジラインと接続する計画だった玉島笠岡有料道路は全く着手されないまま計画が廃止された)がいずれも通行量が伸び悩み、経営不振に陥っていたことが挙げられる。
- 未開通区間は県道にこそ認定されていないが、実は並行する備前市道で走破することは可能である。寒河峠付近では未開通区間の建設現場も見ることができる。