岡本公三
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岡本 公三(おかもと こうぞう 1947年12月7日 - )は、日本赤軍のメンバーの一人。次兄に、よど号グループメンバーであった岡本 武(故人)がいる。
1972年のテルアビブ空港乱射事件の犯人の一人で、唯一逮捕された(残りの二人は自決)。イスラエルで終身刑を言い渡されて服役していたが、1985年にイスラエルとPFLP-GCとの捕虜交換により釈放。リビア、シリアを経由して、日本赤軍が本拠地としていたレバノンに戻り、日本赤軍と合流した。
その後、1997年にレバノンに潜伏していた日本赤軍メンバー5人が検挙され、岡本以外は禁固刑の執行後、日本に送還された。しかし岡本については、日本の捜査当局が(既にイスラエルで処罰されている)テルアビブ事件の刑事責任を問おうとしていることを「一事不再理に反する政治的迫害」であるとして、レバノン政府は岡本の政治亡命を認めた。現在ではレバノンに在住していると見られる。なお、警察庁では現在でも岡本を指名手配中である。
[編集] 逸話
テルアビブ事件の際に岡本が用いた偽造旅券は「ナンバ ダイスケ」という名義であったが、これは虎ノ門事件の犯人の名から取られている。