弦楽六重奏曲第1番 (ブラームス)
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弦楽六重奏曲第1番変ロ長調op.18は、ヨハネス・ブラームスが1860年に作曲した弦楽六重奏曲である。
ブラームスが27歳の年に作曲され、若々しく情熱的な曲風で室内楽の名曲として知られている。
目次 |
[編集] 作曲の背景
ブラームスは、弦楽四重奏曲の分野では、ベートーヴェンの残した16曲の重圧により、40歳になるまで曲を発表することができなかったが、弦楽六重奏曲においては、古典派の巨匠たちに同様の曲種がなかったという気安さから、若くしてこの第1番変ロ長調を残すことができた。またヴィオラやチェロを好み、重厚な響きを好んだブラームスは、2本ずつにふえたヴィオラ・チェロの声部を自在に書くことにより、厚みのある響きや陰影豊かな叙情性を表現することに成功している。
また、シューベルトが最晩年に残したチェロ2本の弦楽五重奏曲の、重厚で深い表現から影響を受け、弦楽四重奏にヴィオラ・チェロを追加するという着想をえたともいわれる。
[編集] 曲の構成
- 第1楽章 Allegro ma non troppo
- 第2楽章 変奏曲
- 第1ヴィオラから始まる力強くロマンティックな旋律は有名である。変奏曲ではロマンティックな音楽が堰を切ったように自在に展開される。
- 第3楽章 Scherzo. Allegro molto - Trio. Animato
- 第4楽章 Rondo. Poco Allegretto e grazioso
- 演奏時間 35分ほど