日本まんなか共和国
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日本まんなか共和国(にっぽん-きょうわこく)は、滋賀県、岐阜県、三重県、福井県の、文字通り日本のほぼ中央に位置する4つの県の圏域であるとともに、その4県が連携して行う広域の観光誘致活動、域内の県間交流を促進する事業の総称である。
なお、この圏域及び事業の全体を包括する団体は存在していない。また1980年代の日本国内において多数設立されたミニ独立国とは規模が大きく異なるため、本共和国をその定義に含めることは難しい。
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[編集] 経緯及び概要
1997年以降、中部地方にも近畿地方にも区分される福井・三重・滋賀3県による連係事業が行われていたが、1999年に当時の三重県知事北川正恭が岐阜県を含め発展させる本共和国構想を提案、2000年6月に設立となった。
観光誘致活動では日本国内における観光案内はもとより、2005年には中国・上海で行われた観光に関する博覧会へ"日本中央共和国"の名で出展した。
交流は文化・スポーツなどの企画にとどまらず、産業、環境、福祉、医療、男女共同参画など多岐に亘り、従来の地方の枠組みに類似した形態の連携を行っている。また、地域内では道州制の枠組み候補として挙げられることもある。
[編集] 知事サミット
1997年-1999年に開催した福井・三重・滋賀3県の知事サミットから発展した、共和国各県の首脳会議を年1回開催している。
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- 開催日・開催地
- 第1回 2000年11月13日 四日市市(三重県)
- 第2回 2001年8月29日 勝山市(福井県)
- 第3回 2002年10月15日 近江八幡市(滋賀県)
- 第4回 2003年9月10日 多治見市(岐阜県)
- 第5回 2004年11月4日 紀伊長島町(三重県北牟婁郡、現紀北町)
- 第6回 2005年8月4日 敦賀市(福井県)
- 第7回 2006年9月4日 彦根市(滋賀県)
[編集] 文化首都
2002年度以降、年度ごとに「国内」の特定の地域を「文化首都」と定め、1年間にわたり関係の県・市町村・各種団体が連携し観光・文化イベントを重点的に実施している。2006年度の文化首都は岐阜県美濃市である。
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- 文化首都の変遷
- 2002年度 大垣市(岐阜県)
- 2003年度 小浜市(福井県)
- 2004年度 伊賀地域(三重県)
- 2005年度 近江八幡市(滋賀県)
- 2006年度 美濃市(岐阜県)
- (次年度予定)
- 2007年度 越前市(福井県)
[編集] その他
[編集] 関連項目
- 2003年、文化庁主導のもと発足した圏域。日本まんなか共和国を構成する4県のうち、岐阜県を除く3県がこの圏域にも含まれている。