伊賀国
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伊賀地方のデータ | ||
国 | 日本 | |
地方 | 近畿地方 | |
面積 | 687.93km² | |
総人口 | 182,702人 (2005年3月31日) |
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位置 | ||
伊賀国 (いがのくに) は、かつて日本の地方行政区分だった令制国の一つで、東海道に位置する。三重県西部の上野盆地一帯の地域であり、現在の行政区分では三重県伊賀市と名張市に当たる。伊州(いしゅう)と呼ぶこともある。
延喜式での格は下国、近国。四方を山に囲まれ、「隠し国」とも呼ばれていた。
目次 |
[編集] 歴史
680年(天武天皇9年)に、伊勢国から分立した。当初は2郡だったが、後に阿拝郡、山田郡、伊賀郡、名張郡の4郡になった。
徳川家康が当時としては当時としてはかなり無謀な(道が整備されていなかった)「神君伊賀越え」を実行する。
[編集] 明治維新以後
- 1876年4月18日:現在の三重県が成立。
- 1998年9月22日:台風7号(室生寺の塔が壊れた台風)が伊賀地方で最大風速56.4m/sを記録。被害甚大。
- 2004年11月1日:伊賀市誕生。旧の上野市、伊賀町、阿山町、島ヶ原村、青山町が合併して成立。
[編集] 律令時代の行政機関
(国府、守護所、一宮、総社、国分寺)
国府は阿拝郡にあり、現在の伊賀市坂之下国町にあたる。1990年(平成2年)、1991年(平成3年)の調査で政庁跡が確認された。
守護所は「府中(こふ)」と呼ばれていた現在の伊賀市の東条・西条あたりだと想定されている。
延喜式神名帳には大社1座1社、小社24座24社の計25座25社が記載されている。唯一の大社は伊賀市の敢国神社(南宮明神)で、伊賀国一宮とされている(名神大社ではない)。敢国神社を一宮とする初見の史料は「源平盛衰記」である。源範頼、源義経入京の際に当国の一宮南宮大菩薩に拝したとある。
ただし、それより以前の1165年の史料に、伊賀国の神社の筆頭として南宮社が挙げられている。二宮は、伊賀市の小宮神社であるが、中世に当社が二宮を称した記録はなく近世以後の比定である。ただし、伊賀国に二宮があったことは確かのようである。三宮は伊賀市の波多岐神社。「伊賀記」(伝北畠親房著)に「里人称之三宮。又号波太伎社之宇都可明神説見于上」とあるのが初見。四宮以下はないようである。
総社は不詳。伊賀市府中の府中神社は若宮八幡宮が明治以後に他神社と合祀されて改称したもので、総社ではない。
国分寺の僧寺は、伊賀市西明寺字長者屋敷にあり、尼寺は伊賀市西明寺字長楽寺にあった。どのようなものであったかは不詳。
[編集] 守護
[編集] 鎌倉幕府
- 1184年~1186年 - 大内惟義
- ?~1204年 - 山内首藤経俊
- 1204年~1205年 - 平賀朝雅
- 1205年~1221年 - 大内惟信
- 1247年~1275年 - 千葉頼胤
- 1275年~1312年 - 千葉胤宗
- 1312年~1333年 - 千葉貞胤
[編集] 室町幕府
- 1337年~1339年 - 仁木義直
- 1339年~? - 千葉貞胤
- 1340年 - 桃井直常
- 1342年~1343年 - 千葉貞胤
- 1346年~1347年 - 仁木義長
- 1347年~1350年 - 高師冬
- 1351年 - 千葉氏胤
- 1351年~? - 仁木義長
- 1352年~1353年 - 細川清氏
- 1353年~1360年 - 仁木義長
- 1365年~1380年 - 中条元威
- ?~1433年 - 仁木国行
- 1433年~? - 山名時熙
- 1470年~1477年 - 仁木氏
- ?~1487年 - 仁木貞長
- 1491年 - 仁木氏
[編集] 郡
[編集] 地理
[編集] 伊賀地方
伊賀地方のデータ | ||
伊賀生活創造圏 | ||
総人口 | 181,949人 (2007年2月1日推計人口) |
旧伊賀国の地域は、現在「伊賀地方」とも呼ばれている。
[編集] 生活創造圏
県下には、9つの生活創造圏が県庁により設定されている。伊賀地方は、伊賀生活創造圏として伊賀県民センターにより管轄されている。
- 伊賀生活創造圏:伊賀市、名張市
- 人口181,949人(2007年2月1日の推計人口)。
[編集] 都市圏
[編集] 10%都市圏の変遷
都市雇用圏(10%通勤圏)の変遷
府県 | 自治体 ('80) |
1980年 | 1990年 | 1995年 | 2000年 | 自治体 (現在) |
---|---|---|---|---|---|---|
奈良県 | 都祁村 | - | - | 大阪都市圏 | 大阪都市圏 | 奈良市 |
奈良市 | 大阪都市圏 | 大阪都市圏 | ||||
京都府 | 南山城村 | 上野都市圏 10万0382人 |
南山城村 | |||
奈良県 | 山添村 | - | - | - | 山添村 | |
月ヶ瀬村 | - | 上野都市圏 8万9803人 |
上野都市圏 9万1743人 |
奈良市 | ||
三重県 | 上野市 | 上野都市圏 8万7948人 |
伊賀市 | |||
伊賀町 | ||||||
阿山町 | ||||||
大山田村 | ||||||
島ヶ原村 | ||||||
青山町 | 大阪都市圏 | 大阪都市圏 | 大阪都市圏 | 大阪都市圏 | ||
名張市 | 名張市 |
- ※10%通勤圏に入っていない自治体は、各統計年の欄で灰色かつ「-」で示す。
- 2004年11月1日、旧上野市、阿山郡伊賀町、阿山町、大山田村、島ヶ原村、名賀郡青山町の三重県6市町村が対等合併して伊賀市となった。
- 2005年4月1日、奈良県奈良市が同県山辺郡都祁村、添上郡月ヶ瀬村を編入合併した。
[編集] 鉄道
[編集] 道路
名古屋から大阪へ一般国道を通って行く際に、中山道ルート(米原・京都経由)や、鈴鹿峠・京都経由の方が近いと思われがちだが、実際には伊賀地方と奈良を経由した方が近い。
[編集] メディア
[編集] 新聞
全国紙は、伊賀地方の全域が、大阪本社のエリアに属している。
[編集] テレビ
[編集] 地域メディア
[編集] 関連項目
- 令制国一覧
-
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