朝鮮民謡の主題による変奏曲
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朝鮮民謡の主題による変奏曲(ちょうせんみんよう の しゅだい による へんそうきょく 英語:Variations on a Korean Folk Song)は、アメリカ合衆国の作曲家ジョン・バーンズ・チャンスが1965年に作曲した吹奏楽曲である。名前の通り、朝鮮半島の民謡を主題とした変奏曲であり、朝鮮半島の代表的な民謡である『アリラン』の旋律を使用している。作曲者は、1950年代にアメリカ陸軍の一員として韓国を訪れたときにこの旋律を耳にした。
[編集] 曲の構成
アリランによる変奏曲である。演奏時間は約7分。
- 第1変奏 - Vivace
- 主題が16分音符の速いパッセージに変奏される。はじめは木管楽器と木魚が演奏し、次にトゥッティになる。吹奏楽が全体のユニゾンで終わる。
- 第2変奏 - Larghetto
- ゆったりとした変奏。オーボエによるソロが、フルート、ホルンに受け継がれ、最後はトランペットに渡される。
- 第3変奏 - Allegro con brio
- 6/8拍子の行進曲。トランペットが8分音符で、主題を変奏する。木管がこれを反復し、行進は最高潮に達する。最後は全音音階によって下降していく。
- 第4変奏 - Sostenuto
- 3/2拍子の非常にゆったりとした変奏。木管によって主題が演奏され、金管はコラールを演奏する。
- 第5変奏 - Con Islancio
- 3/4拍子。打楽器による長いソロに、ピッコロ、フルートが続き、主題の後半部分を演奏する。さらに金管が続く。金管は各小節を2つに分割し、木管は各小節を3つに分割する、ヘミオラのリズムが特徴。従って、この部分は指揮者によっては、1小節単位で振っている。次第に盛り上がってゆき、第1変奏の16分音符のパッセージで終わる。