未知との遭遇
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『未知との遭遇』(みちとのそうぐう、Close Encounters of the Third Kind )は、1977年のアメリカ映画。SF映画。
オリジナル版の他に、1980年にマザーシップ内を公開した「特別編」、2002年にはさらに再編集や修正のされた「ファイナル・カット版」がある。 また、アメリカABCテレビで143分の版が放映された事がある。
上映時間135分。特別編132分。ファイナル・カット版137分。
1977年11月16日公開。日本での公開は1978年2月25日。 言語は英語。製作費2000万ドル。コロムビア映画提供。
アカデミー撮影賞を受賞したほか、英国アカデミー賞のプロダクションデザイン賞も受賞した。
目次 |
[編集] ストーリー
[編集] キャスト
(かっこ内はDVD版の吹替声優)
- ロイ:リチャード・ドレイファス(Richard Dreyfuss) (吹替:入江崇志)
- クロード:フランソワ・トリュフォー(François Truffaut) (吹替:井上倫宏)
- ロニー:テリー・ガー(Teri Garr) (吹替:百々麻子)
- ジリアン:メリンダ・ディロン (吹替:八十川真由野)
- デビッド・ロフリン:ボブ・バラバン (吹替:星野充昭)
- バリー:ケリー・ガフィ (吹替:金田朋子)
- ランス・ヘンリクセン
[編集] スタッフ
- 監督・脚本: スティーヴン・スピルバーグ
- 撮影: ヴィルモス・ジグモンド
- 音楽: ジョン・ウィリアムズ
[編集] 豆知識
- スーパーバイザーを務めたのは、元アメリカ空軍 UFO 研究部顧問のアレン・ハイネックで、作品中にもチラリと登場している。原題の「Close Encounters of the Third Kind (第三種近接遭遇)」は、ハインネックの著書で提唱された用語から。
- 初公開の3年後、初公開版で盛り込めなかった場面を追加撮影・再編集したディレクターズ・カット版(=特別編)が企画された際、製作サイドから出された条件が「マザーシップ内部の描写」であった。スピルバーグ監督自身は船内を見せる事には反対だったため、「ファイナル・カット版」ではこの場面は除かれている。
- 「特別編」のエンド・クレジットの後半に使われたのはディズニー映画『ピノキオ (ディズニー)』の主題歌「星に願いを」である。「特別編」追加シーンで主人公が家族に『ピノキオ』を観に行こうと話している。ちなみにこの場面では、妻ロニーは主人公を「ジミニー・クリケット」と呼んでいる。
- 本作のストーリーの骨子になっているのはセシル・B・デミル監督の『十戒 (映画)』。「山」に向かう事になる主人公の家族が家のテレビで『十戒』を観ている。
- 一瞬SFテレビドラマ『スタートレック』に登場する宇宙船、USSエンタープライズの模型が登場する。
- ワイオミング州に実在する「デヴィルズ・タワー」はアメリカ最初の国立記念碑である。SFXシーンのデヴィルズ・タワーは実際より縦に長く造られた。
- 小型の円盤のアイディアを練る段階でファストフード・チェーンマクドナルドのm字シンボルそっくりの円盤が考案された。『特別編』の追加シーンでは小型円盤がマクドナルドの看板の前で、自分の仲間を眺めるかの如く小停止しハンバーガーの画が映る(バリーが「アイスクリーム!」と叫んだ後)。
[編集] 参考文献
- 町山智浩 『映画の見方がわかる本―「2001年宇宙の旅」から「未知との遭遇」まで』 ISBN 4896916603
[編集] 日本語吹替
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