ジョン・ウィリアムズ (作曲家)
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ジョン・ウィリアムズ(John Williams、1932年2月8日 - )は、アメリカニューヨーク生まれの作曲家、指揮者。
ロサンゼルスで亡命ユダヤ系イタリア人作曲家のカステルヌオーヴォ=テデスコに師事。元TOTOのメンバーで、ポピュラー作曲家、ヴォーカリストのジョセフ・ウィリアムズは息子である。
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[編集] 人物
1965年からの、アーウィン・アレン監督のTV『宇宙家族ロビンソン』、『タイムトンネル』や映画『ポセイドン・アドベンチャー』の音楽担当として注目され、1975年のスティーヴン・スピルバーグ監督の『ジョーズ』の音楽がアカデミー賞を受賞したことで脚光を浴び、映画音楽を手掛ける。スピルバーグ作品、ジョージ・ルーカス監督の映画『スター・ウォーズ』シリーズ、後述するオリンピックの開会式の音楽が知られる。
指揮者としては、1980年にアーサー・フィードラーの死後、空席になっていたボストン・ポップス・オーケストラの指揮者につき1993年までつとめ、今も名誉指揮者である。同オーケストラを指揮したホルストの『惑星』やガーシュウィンの『ラプソディ・イン・ブルー』の録音がある。
[編集] オリンピック
ジョン・ウィリアムズは、1984年のロサンゼルスオリンピック以降計3回行われているアメリカでのオリンピックで、楽曲を提供している。
- 1984年 ロサンゼルスオリンピック
- 『オリンピックファンファーレとテーマ』(Olympic Fanfare and Theme)
- この曲はグラミー賞を受賞している。
- 『オリンピックファンファーレとテーマ』(Olympic Fanfare and Theme)
- 1996年 アトランタオリンピック
- 『サモン・ザ・ヒーロー』(Summon the Heroes)
- 2002年 ソルトレークシティーオリンピック
- 『コール・オブ・チャンピオン』(Call of the Champions)
また、1988年のソウルオリンピックの際にもNBCの番組のために『オリンピック・スピリット』(The Olympic Spirit)を提供している。この曲は、日本のTV番組『オールスター感謝祭』の中でも使用されている。
2012年のオリンピックがニューヨークに決まればまた開会式の音楽を担当するはずだったが、それは叶わなかった。
[編集] 音楽
音楽はストラヴィンスキー、リヒャルト・シュトラウス等の近代音楽(後期ロマン派風の和声、変拍子、実験的に使われる無調音楽など)の影響を感じることができ、極めて優れたオーケストレーションは特徴的である。
初期からの期待感を抱かせるイントロや状況心理の描写に富んだ曲に長けて映画を深みのあるものにしている。その点は、多くの監督が彼を大作やエンターテイメント性の高い映画に好んで起用する所以である。また、監督らの意図を汲み、それを芸術性をともなってアレンジする手腕も高く評価される点である(『未知との遭遇』で、宇宙人とのコンタクトに使われる重要なモチーフを「星に願いを」のメロディを分解した音の要素で作ったり、『スター・ウォーズ』における「アナキンのテーマ」を、同一人物である「ダース・ベイダーのテーマ(インペリアルマーチ)」を組み込んで作曲するなど)。
『ホーム・アローン』や『ハリー・ポッター』など若い主人公達の世界がチャイコフスキー的な表現によって現れ、『未知との遭遇』『スター・ウォーズ』では目立たない形で現代音楽の技法である無調、トーン・クラスターを用い、調性音楽と折衷しわかりやすく提示する作風をもっている。 ブルースやモダン・ジャズ、ミュージカルの影響も認められ、他の映画音楽作曲家の影響は色濃い。
一方、その旋律には5度ないし4度の跳躍音形が多用され、独特の躍動感をかもし出している。
数は少ないものの正統的なクラシック音楽も手がけており、若い頃には無調音楽様式によって、ヴァイオリン協奏曲と、より前衛的なフルート協奏曲を作曲した。映画音楽を原作とする作品(独奏楽器つきのこともある)は、当然ながら調性音楽として作曲されている。
[編集] 作品
- 1965年『宇宙家族ロビンソン』
- 1966年『タイムトンネル』
- 1968年『巨人の惑星』
- 1971年『屋根の上のバイオリン弾き』(アカデミー編曲賞)
- 1971年『11人のカウボーイ』
- 1972年『ポセイドン・アドベンチャー』
- 1974年『タワーリング・インフェルノ』
- 1975年『大地震』
- 1975年『ジョーズ』(アカデミー作曲賞・グラミー賞受賞)
- 1977年『スター・ウォーズ』(アカデミー作曲賞・グラミー賞受賞)
- 1977年『未知との遭遇』(グラミー賞受賞)
- 1978年『スーパーマン』(グラミー賞受賞)
- 1979年『1941』
- 1980年『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』(グラミー賞受賞)
- 1981年『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(グラミー賞受賞)
- 1982年『E.T.』 (アカデミー作曲賞・グラミー賞受賞)
- 1983年『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』
- 1984年『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』
- 1984年『ザ・リバー』
- 1986年『スペースキャンプ』
- 1987年『イーストウィックの魔女たち』
- 1988年『偶然の旅行者』
- 1989年『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』
- 1989年『7月4日に生まれて』
- 1989年『アイリスへの手紙』
- 1990年『ホーム・アローン』
- 1990年『推定無罪』
- 1991年『JFK』
- 1992年『ホーム・アローン2』
- 1992年『遥かなる大地へ』
- 1992年『パトリオット・ゲーム』
- 1993年『ジュラシック・パーク』
- 1993年『シンドラーのリスト』(アカデミー作曲賞・グラミー賞受賞)
- 1997年『セブン・イヤーズ・イン・チベット』
- 1998年『プライベート・ライアン』(グラミー賞受賞)
- 1999年『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』
- 2001年『A.I.』
- 2001年『ハリー・ポッターと賢者の石』
- 2002年『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
- 2002年『マイノリティ・リポート』
- 2002年『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』
- 2002年『ハリー・ポッターと秘密の部屋』
- 2004年『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』
- 2004年『ターミナル』
- 2005年『宇宙戦争』
- 2005年『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』
- 2005年『SAYURI』(ゴールデングローブ賞受賞)
- 2005年『ミュンヘン』
- 2005年『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(テーマ曲のみ)
[編集] 受賞歴
- アカデミー賞 5回(作曲賞 4回・編曲賞 1回)
- アカデミー賞ノミネート45回は現役の映画人の中で最も多く、歴代2位である(アルフレッド・ニューマンと同じ回数)。
- ノミネート止まり40回は史上最多である。
- エミー賞 2回
- グラミー賞 18回
- ゴールデングローブ賞 4回
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