本格推理委員会
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『本格推理委員会』(ほんかくすいりいいんかい)は、日向まさみちの小説作品。また、作中に登場する探偵のように事件を解決する委員会のこと。木ノ花学園の在学生と理事長で構成されており、学園内の事件を調査する。
目次 |
[編集] 概要
日向まさみちのデビュー作で、第1回ボイルドエッグス新人賞受賞作。2004年7月に産業編集センターより出版され、2006年12月には角川書店より文庫版が出版されている。イラストは壱河きづく。
ミステリーの形をとりながら、ライトノベル的要素も強く、作者自身もライトノベルであることを認めている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 登場人物
[編集] 本格推理委員会
- 城崎修
- 主人公。木ノ花学園高等部1年生。委員会内では使い走りとしてビデオカメラでの撮影などを行う。冒険家の父と小説家の母を持つ普通の高校生。小学部の頃は探偵に憧れていたが、ある事件の影響で夢を捨てる。身長180cm、「犯罪者面」とからかわれる容貌だが、料理がうまい。また周りからは「兄貴」・「お兄ちゃん」とよく言われる。
- 木下椎
- 必ずあたってしまう勘を持ち、テストの選択問題はいつも全問正解。妹の梢とは正反対でガサツな性格であり、ところ構わず寝てしまう。関西弁で喋る。カレーは辛ければ辛いほどいい味覚の持ち主。納豆が大嫌い。かなりのロリコン。修とは幼馴染で小学部以来ずっと同じクラス。
- 鈴森鈴音
- 本格推理委員会委員長兼調理部部長。あざみによって様々な知識を詰め込まれた。
- 木ノ花あざみ
- 木ノ花学園の理事長兼校医。形式ばったものが嫌いで、理事長と呼ばれることを嫌う。スタイル抜群。鉄製のマイクスタンドを素手でへし折れる。小学部に広まった怪談を利用して、生徒たちの抱えている問題の解決を図る。
[編集] 事件の重要人物
- 一ノ瀬杏子
- 美咲の親友でいつも2人で行動している。
- 森川早苗
- 木ノ花学園小学部の音楽教師。あざみと加奈とは木ノ花学園小学部時代の親友の間柄。加奈に怪我をさせてから、そのことで悩み続ける。音楽学校に行ってからは2人とは疎遠になる。
- 菅原雅(ミア)
- 木ノ花学園小学部6年生。修の従妹(母の兄の娘)だが、父が亡くなって1年後、城崎家に引き取られる。修からは実の妹のようにかわいがられている。父の影響で手品が得意で、大道芸人になるのが夢。人見知りが激しく学校では無表情で通している。
- 藤井加奈(二ノ宮加奈)
- 美咲の母親。故人。早苗、あざみとは木ノ花学園小学部時代から親友だった。病弱だったためピアノに打ち込み、コンクールで優勝したこともある。しかし、怪我をして音楽教師の夢をあきらめる。高等部1年生のとき、周りの反対を押し切って結婚した。
[編集] その他の登場人物
- 風間虎之介
- 通称虎スケ。修とは中等部からの付き合い。黙っていれば美少年だが、セクシャルな言動のせいであまりモテない。菜摘に憧れて空手部に入部する。
- 菊池響
- 通称響サン。虎スケと同じく修とは中等部からの付き合い。いつでも冷静沈着でどんなこともあっさりこなしてしまう天才肌。空手部に所属。
- 木下梢
- 木ノ花学園中等部に通う椎の妹。姉とは正反対でクールな性格で、姉のスキンシップを嫌がっている。姉とは違って標準語を話す。
[編集] 木ノ花学園
- 凡人の幻想・妄想などをはるかに超える大富豪「木ノ花グループ」の資産のほんの一部。