柳田邦男
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柳田邦男(やなぎだ くにお、1936年6月9日 - )は、ノンフィクション作家、評論家。
栃木県鹿沼市生まれ。東京大学経済学部を1960年に卒業、NHKに入局。社会部の遊軍記者であった1966年に「全日空羽田沖墜落事故」「 カナダ太平洋航空機墜落事故」「BOAC機空中分解事故」を取材。のちにこれらの事故を追ったルポルタージュ「マッハの恐怖」を発表し、NHKを退職したのちもノンフィクション作家として活躍している。以前は航空評論家として航空機事故が発生した際にNHKの解説委員として出演することも多かった。主に事故、災害など「クライシス・マネジメント」に関する著書の他に、「零戦燃ゆ」などの戦史ノンフィクションも手がけ、また子息の自殺を契機に、生命や終末医療問題にも関心を持ち、幅広い分野において著作や論評を多く発表している。近年、日本人の心の問題をテーマとした著書も多く発表しており、絵本に関するエッセイを出したり、朗読活動も積極的に行っている。日航ジャンボ機墜落事故発生当時、NHKでは本人作のドラマ『マリコ』が放送される予定だった関係で局に偶然居合わせており、このドラマを中断して始まった報道特別番組に航空評論家として出演した。
過激な若年層否定論者としても知られており、主に下記のような主張を重ねている。
- ネットや「ゲーム脳」が子供をだめにしている
- ゲームにふけっていると仮想現実の世界と現実の世界の区別がつかなくなる
- 若者たちはいまや総ケータイ依存症になっているから、自分たちを変だとは思わない
これらの根拠については「科学的検証など無用」と著書内で断じている。航空機事故の原因解析においては「科学的分析の必要性」を説いていたはずだが、柳田からこの矛盾について語られたことはない。
[編集] 受賞
- 「マッハの恐怖」で第3回大宅壮一ノンフィクション賞
- 「ガン回廊の朝」で第1回講談社ノンフィクション賞
- 「撃墜」などでボーン・上田記念国際記者賞
- 「犠牲(サクリファイス) わが息子の脳死11日」などノンフィクション確立・貢献で菊池寛賞
- 「脳治療革命の朝」で文藝春秋読者賞
[編集] 関連項目
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