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池田 理代子(いけだ りよこ、女性、1947年12月18日 - )は、大阪市出身で東京育ちの日本の漫画家・劇画家・声楽家。
[編集] 略歴・作風
- 1967年、『バラ屋敷の少女』で漫画家としてデビュー。
- 東京教育大学文学部哲学科中退。
- 1972年に『週刊マーガレット』にて連載を開始した『ベルサイユのばら』が空前のヒット作となり、少女漫画家としての人気を不動のものとした。
- 1980年、『オルフェウスの窓』で第9回日本漫画家協会賞優秀賞受賞。
- 更年期障害を機に1995年、一念発起して、東京音楽大学声楽科に入学し、1999年に卒業。現在では声楽家としても活躍している。
- 歴史・音楽・美術などに関する造詣が深く、作品もそうした知識に裏打ちされたものが多い。また、歴史の流れに翻弄されながらも、自らの力で運命を切り開いていく女性が登場人物に多いのも、池田作品の特徴である。
- 2005年11月2日、世界初録音9曲を含むマリー・アントワネット作曲の歌曲12曲を歌ったCDを発売。
[編集] 主要作品(漫画)
- 宝塚歌劇団による舞台化が大成功。アニメ化・映画化もされ一種の社会現象を巻き起こした。
- 現在、『朝日新聞』土曜日朝刊別冊「be on sunday・エンターテインメント」に池田自身が4コマ漫画の作画とコラムを執筆した『ベルばらKids』が掲載されている。
- 宝塚歌劇団で舞台化され、瀬戸内美八のさよなら公演となった。
[編集] 漫画以外の著書
- フランス革命の女たち(新潮社、1985年)ISBN410601923X
- 歴史の影の男たち(小学館、1996年)
- どうすりゃいいのっ!? 池田理代子の超身の上相談(白泉社、1999年)
- ぶってよ、マゼット―47歳の音大生日記(中央公論新社、1999年)ISBN412002900X
- あきらめない人生(海竜社 2005年)
[編集] 声楽家としてのディスコグラフィー
- 思い出の絵ぼんぼり~歌は美しかった(2003年 コロムビアミュージックエンタテインメント・DENONレコード)
- ヴェルサイユの調べ~マリー・アントワネットが書いた12の歌(2005年 マリー・アントワネット生誕250周年記念作品)
[編集] 声楽家としての出演・プロデュース作品
- 東京レディースオーケストラ公演(1995年)
- 日中青年文化交流の集い・北京での公演(1996年)
- オペラ『愛の妙薬』(2002年 主演:アディーナ役、並びにプロデュース)
- オペラ『フィガロの結婚』(2004年 伯爵夫人役、並びにプロデュース)
- 小林研一郎指揮・日本フィルハーモニー交響楽団公演「第九」にてソロソプラノ(2004年)
- ミュージカル『赤毛のアン』(2004年 ステラ婦人役)
[編集] テレビ出演
- 2007年2月分に登場。
[編集] 逸話
- 下積み時代は原稿料をもらうまで1個5円の麩(圧縮麩)を2つ買って3日間これで過ごした事がある。
[編集] 外部リンク