沼垂駅

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沼垂駅（ぬったりえき）は、新潟県新潟市沼垂東六丁目にある日本貨物鉄道（JR貨物）信越本線の貨物駅である。

2006年夏に貨物列車の発着が無くなり、現在は週に数回機関車の回送列車（錆取列車）が運行されているのみとなっている。

[編集] 取扱貨物

専用線発着の車扱貨物
- 新日本石油加工向けの潤滑油。

[編集] 駅構造

数本の留置線があり、その南端から新日本石油加工新潟工場への専用線が分岐しているのみである。

かつては4面の貨物ホーム、6本の荷役線を有し、新潟の鉄道貨物輸送の拠点駅となっていたが、新潟貨物ターミナル駅にその機能を移転したため、すべて撤去されている。

[編集] 歴史

沼垂駅は1897年（明治30年）、直江津－新潟間の開業を目指していた私鉄、北越鉄道の終着駅として設置された。当時は旅客扱いが主であった。

駅が設置された当時、所在地の信濃川右岸は中蒲原郡沼垂町であり、新潟県庁のあった信濃川左岸とは距離的にも離れていたことが社会問題となった。そのため北越鉄道は、沼垂駅から左に大きくカーブさせる形で線路を延長し、1904年（明治37年）、旧新潟駅を開業し、問題は収拾を見た。

国有化後は信越本線の駅となり、沼垂地区の旅客駅として、また港湾・工場地帯への通勤駅として重宝されたが、1958年（昭和33年）、新潟駅が現在の位置に移転した際に旅客営業を廃止、貨物駅となった。

なお線路は新潟港（西港）中央埠頭方面へも伸びていたが、1986年（昭和61年）に廃止され、現在は終端型の貨物駅となっている。また市内には1987年まで沼垂駅と上沼垂駅（新潟車両センター東側、現・紫竹卸団地付近）の2つの貨物駅があったが、JR発足と共に上沼垂駅が廃止となり、また沼垂駅も敷地が狭隘で充分に機能しなくなったことから、1990年に両駅の機能が統合され、東新潟駅構内に新潟貨物ターミナル駅（新潟操駅から改称）が設置された。これに伴い沼垂貨物線は以後事実上、日本石油新潟製油所（現・新日本石油加工新潟工場）の専用線としてのみ機能するようになった。

かつては上沼垂信号場からまっすぐレールが伸びていたが、信越本線・白新線がそれぞれ複線となるなどし、規模の縮小により東へ曲がっている格好になっている。

尚、新日石加工は2006年度中に新潟工場を閉鎖する予定だが、沼垂駅及び沼垂貨物線の存廃については2006年4月現在未定である。

その他詳細については新潟駅#歴史も参照。